• シリーズ第19作!東海大高輪台高校「スパイラル・アズール」リリース!

    Date: 2022.03.16 | Category: NEWS! | Response: 0


    2004年からリリースを重ねてきた東海大学付属高輪台高校吹奏楽部のアルバム「スパイラル」シリーズも回数を重ねて第19作!今回も定期演奏会ライブおよびセッション録音による全10曲を収録、高輪台の今がたっぷり詰まった渾身の一枚となりました。

    第19作のタイトルは、フランス語で「紺碧、瑠璃色」を意味する「アズール」。明るさの中にも深みを感じる21年度吹奏楽部を象徴するタイトルです。吹奏楽コンクール自由曲として5年連続で福島弘和に委嘱した新作「風の時代」には、個性と多様性を尊び新しい時代を切り開いて欲しいという福島の願いが込められています。実際、客演指揮・中村俊哉のタクトで紡がれるドビュッシー「喜びの島」と芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」を聞くと、歴史と伝統を積み重ねた吹奏楽部にも新時代の風が吹き始めている事を予感させます。なお、マーチングコンテスト用に委嘱された「メテオライト」も福島の新作です。

    ライナーノーツは畠田貴生先生をはじめ指揮をされた先生方へのインタビューで構成。収録曲への思いはもちろん、「飛勝」をスローガンに活動してきた1年間を振り返り、豊かな精神性を育んできた生徒たちの成長と進化についても語って頂きました。

    「今年の3年生達はいつもと少し違う個性のある子たちだった。」インタビューで畠田先生が語っていたように、アルバムを通して聞いた後に残る印象も、例年までの明るさや元気さとはまた一味違う趣きを感じさせるものとなりました。20作目の「スパイラル」に向けて進化を続け変化していく高輪台高校の魅力を存分にお楽しみください!

  • 大森香奈ニューアルバム「Gifts Of The Wood 暁の祈り」、2/22リリース!

    Date: 2022.02.15 | Category: NEWS! | Response: 0


    マリンバ奏者、大森香奈のアルバム「Gifts Of The Wood 暁(あかつき)の祈り」を2月22日にリリースいたします。作曲家の伊藤康英をプロデューサに迎え、ヴィブラフォンやハープ、ピアノとのデュオ・トリオや、打楽器アンサンブルの名曲「マリンバ・スピリチュアル」(三木稔)も収録した渾身の一枚です!

    関西を拠点としつつ、ヨーロッパ・アメリカなどワールドワイドな活躍をみせる大森香奈。大阪音楽大学を卒業後ドイツに留学、在欧中に「イタリア国際打楽器コンクール」で1位を受賞するなど、その実力と音楽性は折り紙付き。2021年にはNHK FM「リサイタル・パッシオ」にもゲスト出演するなど、今最もホットな打楽器奏者の一人です。そして、ファーストアルバムのリリースから10年目の節目に、CAFUAレコードから初のアルバムリリースとなりました。

    主役は大森香奈の演奏によるマリンバのアルバムですが、ソロは鈴木英明「いちばんすてきな」(トルコの詩人ヒクメットの詩に基づく。大森香奈のために作曲)のみで、6つの楽章から成る伊藤康英書き下ろし新作の「アプリコット組曲」はマリンバとピアノ・ハープ・ヴィブラフォン、それぞれとのデュオ2曲ずつで構成。他にも、ヴィブラフォンとのデュオや、マリンバ・ハープ・ヴィブラフォンのトリオなど他に類を見ない編成の作品が並びます。そして、最後の締めにはマリンバ&打楽器アンサンブルの名曲、三木稔「マリンバ・スピリチュアル」の堂々たる演奏を披露。大森香奈の多用かつ確かな音楽作りと、伊藤康英の類い希なるセンスとアイデアが光る至極のアルバムとなっております。

    脇を固めるヴィブラフォンの木村百合香、ハープの山地梨保、「マリンバ・スピリチュアル」で後方の打楽器パートを支える高鍋歩、大竹秀晃、角武の各氏、そしてもちろんピアニストとしても活躍する伊藤康英といった、最高のプレイヤー達の名技からも耳が離せません。

    大森香奈の高い音楽性と真摯な音楽作りが遺憾なく発揮されたアルバムですが、決して重厚でシリアスなものではなく、インストゥルメンタルを聞くような気軽さもあり、きっとリスナーへ癒やしを与える素敵な一枚になっております。

    CAFUAレコードとしては初めての「デジパック」(紙製カバー・三つ折り)仕様による豪華装丁で、見た目にも楽しめるアルバムとなっております。リスニングは配信がメインとなりつつある時代ですが、大森香奈の拘りがギュッと詰め込まれた装丁のケース・ブックレットも一見の価値ありです!手に取って頂く事でより大森ワールドをご堪能頂けます。

    大森さんがネコ好きで、そして「アプリコット組曲」でもネコが少し顔を出す事もあって、CDリリースは「猫の日」2月22日リリースです!マリンバが醸し出す木のぬくもりを感じさせる、大森香奈だからこそなし得る極上の音楽世界をお楽しみください。

  • 第21回東日本学校吹奏楽大会、ライブCDリリース!

    Date: 2021.12.16 | Category: NEWS! | Response: 0


    「第21回東日本学校吹奏楽大会」ライブCDリリース!

    2021年10月9・10日に北海道「札幌コンサートホールKitara」で開催された「第21回東日本学校吹奏楽大会」のライブCDをリリースいたしました!

    全日本吹奏楽連盟の11支部のうち、北海道・東北・東関東・西関東・東京・北陸の6支部共催で開催される、通称「東日本大会」。昨年はコロナ禍によりコンクールそのものが開催されず中止となってしまいましたので2年振りの開催となります。

    東日本大会は「小学生」「中学校」「高校」の3つの部門で開催されます。中学と高校はいわゆる「小編成部門」。県大会代表として支部大会に出場した小編成バンドの中で、上位の結果を残した団体が東日本大会へ推薦されて出場します。また小学生部門は人数の制限がない他、複数校の合同バンドでの参加も認められるようになり、ブラスバンド(金管バンド)での出場団体も相まって多様な音楽と表現が繰り広げられております。

    CAFUAレコードでは、2015年の第15回大会で初めてライブ録音を行いCDをリリース。それから6年、各支部持ち回りで開催される東日本大会が再び札幌Kitaraのステージに帰って参りました。

    樽屋雅徳、片岡寛晶といった人気作曲家の作品が多く取り上げられる一方で、大栗裕やネリベルの古典的名曲もあり、バルトークやラヴェルなどのアレンジ作品、更に高昌帥や長生淳、天野正道など全国大会でもよく演奏される作品も。中高の小編成部門に出場する団体には、演奏内容はもちろん、選曲の上でも参考になる事が多いライブ盤となっております。

    なお、CDブックレットには各団体の演奏写真、曲目、出版元の情報を掲載している他、「中学校」「高等学校」のブックレットには過去大会で演奏された曲目を分析し、「よく演奏された曲」「よく演奏された作曲家」の表を掲載。資料としてもご活用いただけるものとなっております。

    「小学生」部門のライブCDはカスタム盤(CD-R)となるためCAFUAオンラインショップ限定での取り扱い。一聴すると「え、これが小学生の演奏?」と耳を疑う演奏ばかりです。子供たちの無限の可能性を感じさせる驚きの名演にも是非耳を傾得てみてください。

    少子化や部活改革など、これからますます吹奏楽は小編成化が進むものと思われます。しかし、東日本大会の演奏を聞くと、人数が少ない事は決してハンデではない事をご理解いただけると思います。新時代の吹奏楽のお手本となる演奏が詰まった「東日本学校吹奏楽大会」のライブCDを是非お聞きいただきたいと思います。

  • 東海大高輪台高新譜「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    Date: 2021.03.18 | Category: NEWS! | Response: 0


    シリーズ第18作!東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部
    「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    毎年春にリリースしております東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部のアルバム「スパイラル」シリーズ。今年はなんと18作目!タイトルは「スパイラル・ブロッサム」となりました。2020年度の部訓「開花」をイメージし、またメンバー達が「蒲公英」「向日葵」「桜」の3チームに分かれて活動している事もあって、3年生を中心に決めたタイトルとの事です。

    昨年のVol.17「スパイラル・ヴィヴィッド」を発売する頃には既に新型コロナウィルスの感染拡大が日本中に大きな影響を与え始めておりました。高輪台高校も例に漏れず、休校要請を受けて部活動が中止に。CDブックレット記載の「1年間の歩み」を見ても、3月から7月にかけての活動が丸ごと抜けております。さぞかし部員の皆さま、そして先生方は落胆し悔しい思いをされていたんだろうな…と思いましたが、ライナーノーツ用のインタビューで顧問の畠田貴生先生らに話を伺うと「たくさんの音楽に没頭できた」「とても充実した得るものの多い1年だった」との回答が。常に前向きに、生徒たちの事を一番に考え行動する畠田先生らしい、力強い言葉にこちらが勇気づけられる思いでした。

    アルバムの冒頭4曲はセッションレコーディングによるもの。「軽騎兵」はコンクールメンバー(チーム「蒲公英」)、「KAGENUI」はマーチングメンバー(チーム「向日葵」)の3年生を中心とした20名、「第六の幸福をもたらす宿」はマーチングメンバー、そして「たなばた」は1年生(チーム「桜」)による演奏です。ちなみに、「たなばた」でティンパニを担当するのは何と畠田先生!学生時代は打楽器が専門だったという先生の名演にも注目です!

    セッション録音の中で注目の1曲は、石毛里佳氏の書き下ろし新作「KAGENUI」。

    毎年、東京の吹奏楽コンクールC部門(20人以下)に出場していた高輪台高校は、この部門のために石毛氏に新作の委嘱を続けてきましたが、今年は同部門への出場はしないつもりだったとの事。それでも石毛氏への委嘱は今後も続けるから、という事で作曲された新作が「KAGENUI」。忍術にヒントを得て作曲したらしいですが石毛氏は多くを語っていません。それでも、ジャジーなドラムのビートに載せ、時にはオーボエソロが印象的な緩徐部もある、どこか和風な印象も漂わせるこの曲を聴くと、誰しも一聴して「カッコいい!」と思えるはずです。畠田先生も、これを小編成の自由曲として取り上げたらカッコいいだろうな、と太鼓判の名曲が誕生いたしました。こちら、当社からレンタル楽譜として出版予定!続報をお待ちください。

    12月にミューザ川崎で2日間に渡って開催された定期演奏会からは6曲のライブ録音を収録。やはり注目は、福島弘和氏による委嘱新作2曲ではないでしょうか。

    本来ならコンクール自由曲として演奏するために委嘱された福島弘和氏の新作、シンフォニエッタ第4番「憶(おも)いの刻(とき)」。この1年の記憶を胸に刻み込む、といった思いで生徒達が名付けたタイトルとの事。「コンクールがあったら違うタイトルになっていたかも」とは畠田先生の弁。コンクールでの演奏は中止となったため叶いませんでしたが、この定期演奏会ライブを聴けば、上記畠田先生の言葉にもあった通り「充実した1年」だった事がよく分かると思います。

    本来「憶いの刻」は課題曲とセットで演奏する作品でしたがコンクールが中止となったため、追加で福島弘和氏に委嘱した曲が、祝典のための前奏曲「美しき花達よ、今ここに輝け」。非常に華やかでオープニングピースとして最適なこの曲は、今後高輪台高校だけのスペシャリティとして演奏し続けるとの事。でもこんな素敵な作品、聞くと演奏してみたくなっちゃいますよね!

    定期演奏会では、長年に渡り同校の指導をされてきた名コーチ、中村俊哉氏が初めて客演指揮者者として指揮台に上がりました。同校で初めて合奏した思い出の曲、という内藤淳一氏の「栄光をたたえて」はその後同校の基礎合奏曲として冒頭のコラールだけ演奏され続けて来たのは知る人ぞ知るところですが、今回後半のマーチも含めた全曲を初めてCD収録!また中村氏が大好きな作品、という中橋愛生氏の「谺響(こだま)する時の峡谷」は、名曲「科戸の鵲巣」の続編にあたる祝祭の音楽作品で、実験的要素も含まれる、非常に大編成かつ高難易度の作品で演奏機会の少ないもの。会場のバンダも含まれる立体的な音響を今回のライブ録音では余すところなく収録し、中橋氏からも「もっとも理想的な録音」と太鼓判を頂きました。幻の名作がいよいよ真の姿を明らかにします!

    コロナ禍だからと活動の手を緩めず、音楽と真正面から向き合ってきた1年間の集大成となる「スパイラル・ブロッサム」。18年続けて来たシリーズの中でも特に価値のあるアルバムとなりました。充実した音楽の数々からたくさんの勇気をもらえるものと思います。2020年度の部員達が咲かせた素敵な花を是非ご堪能ください!

  • 【本日発売!マリンバソロ楽譜】

    Date: 2021.03.15 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0


    皆さまこんにちは!
    昨日のホワイトデーは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
    CAFUAレコードからは、本日無伴奏のマリンバソロ楽譜を発売させて頂く運びとなりました!

    ◆川辺真作曲”Ever Green for solo Marimba”

    この作品につけられた解説にもありますが、作曲者川辺氏にとってマリンバは特別な存在感の楽器であるということで、他にもマリンバを含む3重奏曲「森の精霊」(アルトサクソフォーン、マリンバ、ピアノ)や、マリンバを含む5重奏曲“Three Echoes of Ancient Beats”(サクソフォーン、マリンバ、ストリングベース、打楽器2パート)などをすでに出版させて頂いております。

    混成3重奏曲「森の精霊」はコチラ
    混成5重奏曲“Three Echoes of Ancient Beats”はコチラ

    今回は、満を持して(?)純然たるマリンバソロの楽譜を出版させて頂くことになりました。
    通して演奏すると20分ほどになり、なかなかにボリュームのある作品なのですが、和音の色の変化、リズムの変化、スピード感の変化や、対位法的に分かれてはまた合わさるメロディラインに意識を向けて味わってみれば、それはまさにエヴァーグリーン。
    生き生きとして聴く者を飽きさせない、豊かな緑の世界が広がります。

    それは深い木の響きを持ち合わせた、マリンバという楽器が得意とするところ。
    試聴音源が現在準備中で、すぐにお聞き頂けないのが残念ではございますが、準備が整い次第またご案内をさせて頂きます。

    昨年から連なるソロ楽譜のシリーズで最初の打楽器レパートリーとなったこの作品を、ぜひ沢山の方にお楽しみ頂ければと思います!

  • 【本日発売!朴守賢ソロ楽譜】

    Date: 2021.02.25 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0


    こんにちは!
    昨日のCDリリースに続き、本日はソロの楽譜が2曲発売となりますので、本日はこちらをご紹介していきたいと思います♪


    ◆朴守賢作曲「石積みの歌」

    ソロ楽器の表記が“ソロ”になっている時は、楽器の指定がなく、お手持ちの楽器で演奏できるとお考え下さい。もともとは中国の伝統的な管楽器“巴烏(ばう)”とピアノ伴奏のために書かれた作品でした。

    この作品が生まれた経緯は、解説文の中で作曲者自身により詳しく語られています。
    詳細ページでは、全体で約7分の作品のうちごく一部を試聴することが出来ますが、一種異様なハーモニー、独特の旋律線、重く矯めて粘ったポルタメントや空気感などは感じて頂けることと思います。

    それが、なんとなく「難しい」という印象になってしまうかもしれませんが、この作品が“どのようにして生まれ”“なぜこのようであるのか”を考えながら向き合ってみれば、難しさの謎が少しずつ解けていくのではないでしょうか。


    ◆朴守賢作曲「Another Crossroads」

    こちらはソロクラリネットとピアノ伴奏のための作品となっております。こちらもこちらで少し変わった雰囲気の作品ですが、先の「石積みの歌」とは全く毛色が違います。

    解説の中にあるように「日常と非日常」「パラレルワールド」を思わせる不思議な世界観を持ち合わせた作品なのですが、非日常にせよパラレルワールドにせよ、「普通の世界に似ている」「けれどどこか違う」からこそそう感じられるのであって、「まるで別世界!」という振り切れたキャラクターなら、こんな風には感じられないのではないでしょうか。

    ここからは作曲者の意図ではなく出版する私共の考え…イメージのようなものになりますが、1年以上前から続くコロナ禍の状況で、日常の変容が求められているけれどなかなか簡単には意識から変わっていけない、そんなところで「世界の形には無限の可能性がある。例えばこのように」という感じでひとつの提案をさせて頂く。
    そういったメッセージもお届け出来る作品ではないかと思っています。

    曲の最後はアドリブでフェード・アウトして終わっていきます。
    この曲の録音はレコチョク等で配信購入して聴くことが出来ますので、曲全体を聴いてみたい方はぜひ探してみて下さい!

  • 光ヶ丘女子吹奏楽部最新CD「黎明~希望の歌」リリース!

    Date: 2021.02.24 | Category: NEWS! | Response: 0


    「困難な時代、音楽がもたらし照らす希望の陽光」

    光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部 4thアルバム
    2021年2月24日リリース!

    2019年末、米シカゴの開催された「ミッドウエストクリニック」に初出演を果たし、見事「サドラー賞」受賞の栄冠を手にした「光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部」。2020年2月には受賞記念コンサートを開催するなど輝かしい活動を行ってきましたが、コロナ禍による活動制限により突然の急ブレーキ。3月の定期演奏会は無観客での開催に、そして夏の「吹奏楽コンクール」は中止に。しかし、そんな逆境の中でも最大限音楽に向き合いたい、という願いを込め、「サマーコンサート2020」開催にあわせてセッションレコーディングを敢行。この4thアルバムは、そんな波乱に満ちた、しかし音楽的にはとても充実した2020年の総決算とも言える1枚となりました。

    「黎明(れいめい)」とは「夜明け」の事。「昇らない朝日はない」そんな願いを込めて生徒達が考え名付けたアルバムタイトルです。そして最終トラックとして収録したミーチャン「希望の歌」のタイトルを副題として添えました。この曲は癌のため早世したトランペット奏者ライアン・アンソニーが提唱し、彼や彼の家族を励ますために行われた活動「Cancer Blows」のために書かれた作品。生きる希望の尊さに魂が揺さぶられる美しい作品です。「音楽=希望」若い光ヶ丘女子吹奏楽部員の熱くひたむきな思いが、きっとこのアルバムを手にした方達を前向きな気持ちにさせてくれる事でしょう。

    アラルコン「インヴォカシオン」は2019年の「全日本吹奏楽コンクール」で演奏された作品。寺井尚行「時間(トキ)が空間(そら)を舞う」は2020年「管楽合奏コンテスト」で最優秀賞・審査員特別賞・観客投票最多賞の3部門を受賞した現代的な作品。鹿野草平「晩夏の歌」は同校他からの委嘱作品で同氏作曲の課題曲「吹奏楽のためのスケルツォ第2番《夏》」の後日譚とでも言える作品。芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」は仏「クードヴァン国際作曲コンクール」で1位を受賞した芸術的な傑作。その他、光ヶ丘女子らしい独創的な選曲と演奏が光るラインナップです。

    困難な状況においてもひたむきに音楽と向き合ってきた1年間の集大成となる1枚は、音楽的芸術的な充実度の非常に高いものとなりました。音楽の力、吹奏楽の未来、そんな事を思わずにはいられない1枚は、きっと未来を照らす「黎明」となる事でしょう。

  • カルテット・スピリタス「The QUARTET II」、レコ芸アカデミー賞ノミネート!

    Date: 2020.12.25 | Category: NEWS! | Response: 0


    2020年12月に発売された音楽之友社『レコード芸術』誌にて、
    「レコード・アカデミー賞』の発表がなされました。
    この1年間に「特選盤」を受賞した中から、特に優れたディスクを選出するこの企画において、
    当社よりリリースいたしました、
    サクソフォン四重奏団「カルテット・スピリタス」の最新アルバム「The QUARTET II」が
    特別部門 吹奏楽/管・打楽器」にノミネートされました!
    惜しくも受賞はなりませんでしたが、
    同部門ノミネート作6作の一つに選んで頂く事が出来ました。

    「The QUARTET II」は、フランスの作曲家である
    「ジャンジャン兄弟/フランセ/ピエルネ/パスカル」
    それぞれの四重奏曲を収録した、
    「カルテット・スピリタス」としては8年振りのオリジナルアルバム。
    サックス吹きにはお馴染みの曲ばかりを、
    エスプリをきかせた心地よい演奏でお届け。肩肘張らない演奏ですが、
    そこはさすがスピリタスの面々、完璧なテクニックと高度な音楽性で
    終始充実した音楽を堪能する事ができます。

    CAFUAとしては「アカデミー賞」ノミネートは、
    2018年の雲井雅人「Tone Studies」、
    2019年のアメリカ海兵隊バンド「ライブ・イン・ジャパン」(=こちらはアカデミー賞受賞!)
    に続く3年連続の快挙でした。
    常に良いものをお届けしたい、という姿勢を評価して頂いたようでとても嬉しく思います。

    今年はコロナ渦のため多くの演奏会が中止となり、
    またCDリリースにも影響が出るなど様々な事がありました。
    しかし、このノミネートを誇りに思い、2021年も引き続き真摯な姿勢で作品作りに取り組んでまいります!

  • 【本日発売!バスーンソロ楽譜】

    Date: 2020.12.24 | Category: ソロ楽譜紹介 | Response: 0


    皆さま、今年のクリスマスイブはいかがお過ごしですか?
    CAFUAからは、初めてのバスーンソロ楽譜を発売することになりました!

    ◆朴守賢作曲「響蘊」

    ◆天野正道作曲「プーランクの墓」

    この2曲、内容・難易度ともに、あえていえば「上級者」というか「ほぼプロ向き」。
    既存のレパートリーはほぼ演奏しつくした!という方にぜひご注目頂きたい作品です。

    朴守賢氏の「響蘊」は、バスーンの現代奏法スペシャリストである中川日出鷹氏から数々のアドバイス・イマジネーションを得て生まれた作品で、微分音や指定された運指によるマルチフォニック奏法等をはじめとする現代奏法を駆使した作品となっています。
    様々なタイプの作品を書きながら、「ベースは現代音楽にある」という朴守賢氏によれば、「現代音楽」の枠組みの外からは一見特殊に見えるこの作品も、ことさら奇を衒ったり新しさを追求したものではなく、むしろ普遍性を追い求めている…つまり、
    本質は“特殊”とはほぼ真反対の性質、ということになりますね。
    そういった作曲者のバックグラウンドも踏まえ、解説に見える思想なども汲み取りながら、矯めつ眇めつ吹いてみて頂ければと思います。
    一緒に曲に向き合ってくれるピアニストの存在も重要です!

    天野正道氏の「プーランクの墓」は、タイトルからしてちょっとしたシャレであり、解説にはこの作品が生まれた愛すべきエピソードも紹介されています。
    4つの楽章からなり、プーランク風に始まって第3楽章までには混沌を極め、第4楽章は翻ってリズミカルで颯爽とした音楽になっています。
    ファゴット奏者水谷上総氏のCD「ファゴッティーノ-フランス作曲家によるファゴット作品集-」にその演奏が収録されていますが、一番気になる第3楽章は収録されていません…
    代わりといっては、かなりアレですが、ユーフォニアムの外囿祥一郎氏のアルバム「アスピレーションズ」で、ブリティッシュブラスバンドを伴奏に従えた演奏を聴くことが出来ます。

    【CD】外囿祥一郎(Euph.)「アスピレーションズ」
    http://www.cafua.com/products/detail108.html

    実は、アスピレーションズシリーズの2は売り切れてしまっているんですが、1枚目のこちらはまだご購入頂けます!また、いくつかの配信サービスを利用して聴いて頂くことも出来ます。

    大変な一年の締めくくりに、大変な楽譜を2曲も発売させて頂くことになってしまいました(笑)
    「プロ向き」とは申しましたが、興味を持たれた方はどなたでも、まず楽譜を見てみて、あるいは聴いてみて、少しずつ音を出して楽しんでみて頂ければと思います。
    もちろん初めから、演奏披露する!という意気込みで入手して頂くのも大歓迎です。
    皆様どうぞ、良いクリスマスを。
    Merry Christmas!

  • 【明日発売! ソロ楽譜3曲のご紹介】

    Date: 2020.11.25 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0


    こんにちは!暦の上ではすでに冬ですが(汗)、まだかろうじて秋といえるこの時期に、ご紹介したかったソロ楽譜3曲が明日発売となります!
    本日もどうぞお付き合い下さいませ。

    ◆福田洋介作曲「秋の穂 刈干切唄による奇想曲」

    題名にストレートに“秋”が入ったこちらの作品、“穂”は“みのり”と読みます。ソプラノとアルト、2種類のサクソフォーンを持ち替えで使用し、宮崎に伝わる民謡“刈干切唄”を素材に用いた変奏曲です。
    もとが民謡ということもあって、一般的な拍子の枠組みにあてはめて捉えるのは難しいのですが、そこはアレンジの力で少し寄せて分かりやすく、時には本来の“自由なタイム感”側に寄せてみたりと、そこに新たなゆらぎの面白さが生まれています。
    変奏曲とあって、一つの素材に複数のハーモニーやリズム感が与えられているのを味わうのも楽しい作品です。

    ◆松下倫士作曲「Magic hour」

    無伴奏のトランペットソロ曲です。こちらの作品は…タイトルに、「秋」というワードこそありませんが、実はこの”Magic hour”という言葉が「日の出の直前や日没直後のわずかな時間」を表しています。
    夕暮れが印象的な季節といえば言わずもがなの秋!「秋は夕暮れ」ですから^^ この作品も、冬本番に突入してしまう前にご紹介したい作品でした。
    「秋の」「日没直後のわずかな時間、夕暮れ時」といえば、印象的な美しさのイメージもありますが、ゆっくり見ていたい、味わいたいという気持ちに反して「並より短い!(残念)」という要素もありますよね。
    美しいから、ゆっくり見ていたいから、短く感じられる部分もありそうですし、実際に「夕暮れ時」と呼べる時間が短いのかもしれません。
    曲は「1.美しさ」「2.怖れ」「3.悦び」の3つの部分に分かれており、通奏すると6分半ほどになります。
    仮に、朝な夕なのMagic hourが6分半だったとしたら…どうですか?
    まぁそれは、少し短すぎるかもしれませんが、実際のその景色を沢山見て、心の中にもイメージを思い描きながら、演奏してみて頂ければと思います。

    ◆清水大輔作曲「素晴らしき人生」

    こちらは、タイトルや作曲の意図に秋は含まれていないのですが…
    秋が似合う^^ということで、この時期に出版の運びとさせて頂きました。
    その表情は素朴で、はじめは少し物寂しく、中間から後半はピアノの輝きと共にのびやかに歌い、最後は後に何かを託すように静かに消えていきます。

    解説文中に「日々の生活を送る中でちょっとした事に感動したり幸せに思う瞬間、この時私は自分という人間が歩んできた人生にとても感謝と幸福を思うのです。」という作曲者の言葉があります。
    このように思い感じる時を、もしも季節に例えたら、春夏秋冬のうちいつになるでしょうか。
    人生の実り(みのり!)を受け取り、こうべを垂れて全身全霊が感謝に満たされる時は、それは“秋”がもっとも相応しいように感じられます。

    こうして3曲並べてご紹介してみますと、今回は特に「繊細な感性」に訴える作品が多かったように思います。
    一年の中でも、秋は普段以上にロマンティックだったりセンチメンタルだったり、繊細な感性に一歩深く踏み込める良いチャンス!
    より深い表現に到達できるよう、いろいろな作品に触れてみて下さいね♪

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