• カルテット・スピリタス「The QUARTET II」、レコ芸アカデミー賞ノミネート!

    Date: 2020.12.25 | Category: NEWS! | Response: 0

    2020年12月に発売された音楽之友社『レコード芸術』誌にて、
    「レコード・アカデミー賞』の発表がなされました。
    この1年間に「特選盤」を受賞した中から、特に優れたディスクを選出するこの企画において、
    当社よりリリースいたしました、
    サクソフォン四重奏団「カルテット・スピリタス」の最新アルバム「The QUARTET II」が
    特別部門 吹奏楽/管・打楽器」にノミネートされました!
    惜しくも受賞はなりませんでしたが、
    同部門ノミネート作6作の一つに選んで頂く事が出来ました。

    「The QUARTET II」は、フランスの作曲家である
    「ジャンジャン兄弟/フランセ/ピエルネ/パスカル」
    それぞれの四重奏曲を収録した、
    「カルテット・スピリタス」としては8年振りのオリジナルアルバム。
    サックス吹きにはお馴染みの曲ばかりを、
    エスプリをきかせた心地よい演奏でお届け。肩肘張らない演奏ですが、
    そこはさすがスピリタスの面々、完璧なテクニックと高度な音楽性で
    終始充実した音楽を堪能する事ができます。

    CAFUAとしては「アカデミー賞」ノミネートは、
    2018年の雲井雅人「Tone Studies」、
    2019年のアメリカ海兵隊バンド「ライブ・イン・ジャパン」(=こちらはアカデミー賞受賞!)
    に続く3年連続の快挙でした。
    常に良いものをお届けしたい、という姿勢を評価して頂いたようでとても嬉しく思います。

    今年はコロナ渦のため多くの演奏会が中止となり、
    またCDリリースにも影響が出るなど様々な事がありました。
    しかし、このノミネートを誇りに思い、2021年も引き続き真摯な姿勢で作品作りに取り組んでまいります!

  • 【本日発売!バスーンソロ楽譜】

    Date: 2020.12.24 | Category: ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    皆さま、今年のクリスマスイブはいかがお過ごしですか?
    CAFUAからは、初めてのバスーンソロ楽譜を発売することになりました!

    ◆朴守賢作曲「響蘊」

    ◆天野正道作曲「プーランクの墓」

    この2曲、内容・難易度ともに、あえていえば「上級者」というか「ほぼプロ向き」。
    既存のレパートリーはほぼ演奏しつくした!という方にぜひご注目頂きたい作品です。

    朴守賢氏の「響蘊」は、バスーンの現代奏法スペシャリストである中川日出鷹氏から数々のアドバイス・イマジネーションを得て生まれた作品で、微分音や指定された運指によるマルチフォニック奏法等をはじめとする現代奏法を駆使した作品となっています。
    様々なタイプの作品を書きながら、「ベースは現代音楽にある」という朴守賢氏によれば、「現代音楽」の枠組みの外からは一見特殊に見えるこの作品も、ことさら奇を衒ったり新しさを追求したものではなく、むしろ普遍性を追い求めている…つまり、
    本質は“特殊”とはほぼ真反対の性質、ということになりますね。
    そういった作曲者のバックグラウンドも踏まえ、解説に見える思想なども汲み取りながら、矯めつ眇めつ吹いてみて頂ければと思います。
    一緒に曲に向き合ってくれるピアニストの存在も重要です!

    天野正道氏の「プーランクの墓」は、タイトルからしてちょっとしたシャレであり、解説にはこの作品が生まれた愛すべきエピソードも紹介されています。
    4つの楽章からなり、プーランク風に始まって第3楽章までには混沌を極め、第4楽章は翻ってリズミカルで颯爽とした音楽になっています。
    ファゴット奏者水谷上総氏のCD「ファゴッティーノ-フランス作曲家によるファゴット作品集-」にその演奏が収録されていますが、一番気になる第3楽章は収録されていません…
    代わりといっては、かなりアレですが、ユーフォニアムの外囿祥一郎氏のアルバム「アスピレーションズ」で、ブリティッシュブラスバンドを伴奏に従えた演奏を聴くことが出来ます。

    【CD】外囿祥一郎(Euph.)「アスピレーションズ」
    http://www.cafua.com/products/detail108.html

    実は、アスピレーションズシリーズの2は売り切れてしまっているんですが、1枚目のこちらはまだご購入頂けます!また、いくつかの配信サービスを利用して聴いて頂くことも出来ます。

    大変な一年の締めくくりに、大変な楽譜を2曲も発売させて頂くことになってしまいました(笑)
    「プロ向き」とは申しましたが、興味を持たれた方はどなたでも、まず楽譜を見てみて、あるいは聴いてみて、少しずつ音を出して楽しんでみて頂ければと思います。
    もちろん初めから、演奏披露する!という意気込みで入手して頂くのも大歓迎です。
    皆様どうぞ、良いクリスマスを。
    Merry Christmas!

  • 【明日発売! ソロ楽譜3曲のご紹介】

    Date: 2020.11.25 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは!暦の上ではすでに冬ですが(汗)、まだかろうじて秋といえるこの時期に、ご紹介したかったソロ楽譜3曲が明日発売となります!
    本日もどうぞお付き合い下さいませ。

    ◆福田洋介作曲「秋の穂 刈干切唄による奇想曲」

    題名にストレートに“秋”が入ったこちらの作品、“穂”は“みのり”と読みます。ソプラノとアルト、2種類のサクソフォーンを持ち替えで使用し、宮崎に伝わる民謡“刈干切唄”を素材に用いた変奏曲です。
    もとが民謡ということもあって、一般的な拍子の枠組みにあてはめて捉えるのは難しいのですが、そこはアレンジの力で少し寄せて分かりやすく、時には本来の“自由なタイム感”側に寄せてみたりと、そこに新たなゆらぎの面白さが生まれています。
    変奏曲とあって、一つの素材に複数のハーモニーやリズム感が与えられているのを味わうのも楽しい作品です。

    ◆松下倫士作曲「Magic hour」

    無伴奏のトランペットソロ曲です。こちらの作品は…タイトルに、「秋」というワードこそありませんが、実はこの”Magic hour”という言葉が「日の出の直前や日没直後のわずかな時間」を表しています。
    夕暮れが印象的な季節といえば言わずもがなの秋!「秋は夕暮れ」ですから^^ この作品も、冬本番に突入してしまう前にご紹介したい作品でした。
    「秋の」「日没直後のわずかな時間、夕暮れ時」といえば、印象的な美しさのイメージもありますが、ゆっくり見ていたい、味わいたいという気持ちに反して「並より短い!(残念)」という要素もありますよね。
    美しいから、ゆっくり見ていたいから、短く感じられる部分もありそうですし、実際に「夕暮れ時」と呼べる時間が短いのかもしれません。
    曲は「1.美しさ」「2.怖れ」「3.悦び」の3つの部分に分かれており、通奏すると6分半ほどになります。
    仮に、朝な夕なのMagic hourが6分半だったとしたら…どうですか?
    まぁそれは、少し短すぎるかもしれませんが、実際のその景色を沢山見て、心の中にもイメージを思い描きながら、演奏してみて頂ければと思います。

    ◆清水大輔作曲「素晴らしき人生」

    こちらは、タイトルや作曲の意図に秋は含まれていないのですが…
    秋が似合う^^ということで、この時期に出版の運びとさせて頂きました。
    その表情は素朴で、はじめは少し物寂しく、中間から後半はピアノの輝きと共にのびやかに歌い、最後は後に何かを託すように静かに消えていきます。

    解説文中に「日々の生活を送る中でちょっとした事に感動したり幸せに思う瞬間、この時私は自分という人間が歩んできた人生にとても感謝と幸福を思うのです。」という作曲者の言葉があります。
    このように思い感じる時を、もしも季節に例えたら、春夏秋冬のうちいつになるでしょうか。
    人生の実り(みのり!)を受け取り、こうべを垂れて全身全霊が感謝に満たされる時は、それは“秋”がもっとも相応しいように感じられます。

    こうして3曲並べてご紹介してみますと、今回は特に「繊細な感性」に訴える作品が多かったように思います。
    一年の中でも、秋は普段以上にロマンティックだったりセンチメンタルだったり、繊細な感性に一歩深く踏み込める良いチャンス!
    より深い表現に到達できるよう、いろいろな作品に触れてみて下さいね♪

  • 【本日発売! 野呂望ソロ楽譜】

    Date: 2020.10.29 | Category: ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    皆様こんにちは!晩秋の候、いかがお過ごしですか?
    本日は、ようやく空気も澄んで天は高く、秋らしくなってきた今の時期にぴったりの作品をご紹介致します♪

    ◆野呂望作曲『フルートとピアノのための「エチュード・ファンタジック」』

    ◆野呂望作曲『クラリネットとピアノのための「エチュード・ファンタジック」』

    もとはヴァイオリンとピアノのために書かれた作品でしたが、この度フルート版とクラリネット版を出版させて頂くことになりました。

    「1.ラヴェルの名によるパヴァーヌ」と「2.タランテラ」の2曲入りで、演奏時間は通奏で8分ほど。パヴァーヌもタランテラももとは舞曲ですが、1曲目のパヴァーヌはゆったりとした歩みを思わせる流れの中に何とも言えない透明感が漂っています。「ラヴェルの名による」とある通り、“RAVEL”の5文字にそれぞれ音を当てはめたモチーフが、基本形・反行形・逆行形と変化させながら曲中に散りばめられています。
    楽譜では“RAVEL”のモチーフの箇所にそれを示す表記があるのですが、実際演奏してみながら響きで感じ、繰り返しラヴェルの名を呼ぶようにじっくりと味わってみて頂きたいと思います。

    ゆっくりしたパヴァーヌと対比して置かれた「2.タランテラ」は急速な6/8の音楽で、作曲者が解説中で言っているように“無窮動”的ですが、ソロはところどころに休みも配置されていて“意外と優しい♡”という感じもあります。前半は短調(f moll)ですが、中間から長調(F dur)に転調し、1曲目のRAVELの旋律も回帰して明るく晴れ晴れとした、華やかなエンディングを迎えます。

    RAVELの旋律はまずピアノのパートで再現されますが、その部分、わたくしの個人的な感想ですが、聞くたびにフィギュアスケートのステップシークエンスを見ているような感じを覚えます。フィギュアのステップシークエンスも、プログラムのどこに入れるかいくつかパターンはあると思うのですが、中間から後半に入っていることが多いですね。
    前半やってきて、体力等大変な部分もあるけれど、ここぞとばかりにエネルギーを発散して踊りきる、吹ききる。その様はまるで生命がその光を燦然と放つようである。そんな印象が似ていると感じます。

    また、オリジナルがヴァイオリンソロの作品ということで、曲中にあるソロの“スタッカートの音”は、本来ピチカートで演奏されるものが多数ありました。
    今回管楽器のためのソロ楽譜となり、楽譜上に「ピチカートの様に吹いて」という指示もないのですが、奏者の方が「もしかしたらこれはピチカートだったかもしれない」と想像しながら演奏して下されば、生まれてくる音楽も一層表情豊かなものになることと思います。

    フルート版とクラリネット版、それぞれどんな内容かお聞き頂ける、デモ音源動画をCAFUAのYoutubeチャンネルにご用意しました。

    フルート版 https://youtu.be/1W1YkY7YgvI

    クラリネット版 https://youtu.be/RzwNwMdOYvo

    ノーカットフルサイズでお聞き頂けますので、ぜひ見てみて下さいね♪

  • 【明日発売! 天野正道ソロ楽譜2/2】

    Date: 2020.10.14 | Category: ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    今日の紹介文はちょっと長くなりすぎて(笑)、改めて2曲目の方ご紹介させて頂きますね!

    ◆天野正道作曲「フリュートとピアノのための小品第1番」

    なんとこれが、高校生の頃の天野少年が「初めて委嘱を受けて書いた作品」とのことで…
    「天野先生は若い頃、まだティーンの頃など、どんなふうに過ごしていたのだろうか」そんなことを知るよすがとなる作品ですね。
    解説中に、『それと知らず「移調の限られた旋法第2番」(またの名をコンビネーションディミニッシュ)の音階を使っていた』とあります。
    音階の名前は知らなくても響きは知っていたんだなと、そんなところにもフツウではないことの一端が現れていますが(汗)、この音階について少し考えてみたいと思います。

    「移調の限られた旋法」の体系を整理し、名前をつけたのは、20世紀フランスの作曲家であるオリヴィエ・メシアンです。その体系のなかで、「移調の限られた旋法」は7つの種類があり、2番めの旋法は「コンビネーションディミニッシュスケール」または「ドミナントディミニッシュスケール」とも呼ばれて、ジャズシーンなどで多用されています。

    「移調の限られた旋法第2番」の特徴は何か?
    こういうことは、沢山の人から多様な見方を集めてみるのがおもしろいと思うんですが…いくつか挙げますと、
    ・主音から上方へ、半音と全音のインターバルを繰り返し、1オクターブに8つの音を含む
    ・キーの種類は3種類
    まずこんなことが言えます。

    「キーの種類が3種類」とはどういうことかと言いますと、例えば長調なら12種類(異名同音調を除く)あるけれど、全音音階は2種類しかない。という意味合いで、この第2番の旋法は3種類が存在しているということなんですね。
    「キーの種類が12種類ない」ということが、つまり「移調が限られている」ということのようです。

    こう聞いたら、ちょっと、五線に書いてみたいじゃないですか?この音階を(笑)
    でも、実際書いてみたら、微妙にやさしくないんですよ。なんとか、書くも分かりやすく、見ても分かりやすい譜例を考えたい…としばし悩んだのち、また別の特徴に気付きました。

    ・この音階の構成音は、隣り合う二つの減七の和音(ディミニッシュコード)の構成音と同じである。

    つまり例えばこう、

    この二つの和音の構成音は重複していませんね。
    これを音階状に並べると、

    こうなります。

    音階3種のうち、1種類が書けました!
    この例はかなり分かりやすくなったと思うのですが、いかがでしょうか。

    音階の話ばかりして作品の話が出来ていないようですが、作品で使われている音階を知ることは、その作品のベースとなる雰囲気や色味を知ることにもつながると思うので、かる~い気持ちで読んでみて頂ければと思いながら書いてみました^^
    実際に音を聞いて知るという方法もありますね。ジャズ系なら、この音階を使った格好いいフレーズの音源が多数見つかりますので、興味のある方は検索してみて頂くのも良いと思います。

    この作品も楽譜の詳細ページにMIDIのデモ音源をご用意しておりますが、途中かなり速い部分があります。でも実は、音源の音が潰れてしまうのを回避するため、楽譜の指示よりも少~しだけさらに遅くしてあるんです(‘Д’)!!

    CAFUAのCDではないのでアレですが、フルーティスト・福島明佳さんの「Fluctus フラクトゥス~天野正道作品集~」(キングレコード NKCD-6864)に、この「フリュートとピアノのための小品第1番」だけでなく、「交響組曲第3番“GR”より4楽章 フルート&ピアノ版」、さらにフルートトリオの「アリエッタ」も収録されていますので、もし宜しければこちらで聞いてみて頂くのもよろしいかと思います。

    というわけで、明日10月15日発売となる天野正道作曲のフルートソロ楽譜を、2つの投稿に分けてご紹介させて頂きました!
    いつも文章が長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さり誠にありがとうございます。
    今回ご紹介した作品でこの秋も充実させて頂き、また今後続いていくソロ楽譜のラインナップにもご期待頂ければと思います!

  • 【明日発売! 天野正道ソロ楽譜1/2】

    Date: 2020.10.14 | Category: ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは!いつしかすっかり涼しくなってしまいましたね。
    夏のアンサンブル新譜発売を経て、ソロ楽譜のシリーズを再開していきたいと思います!
    本日は、明日10月15日発売となる、天野正道作曲のフルートソロ2作品をご紹介していきます♪

    ◆天野正道作曲「交響組曲第3番“GR”より4楽章 フルート&ピアノ版」

    あーもう言わずと知れた”GR”の名旋律が、天野氏と特に縁深いフルートのソロ楽譜となって、
    いつでも買って演奏できるようになったわけですね^^

    ソロフルートばかりにメロディがあるのではなく、ピアノが主旋律を受け持つ部分もあり、そんな時フルートはそよ風のような装飾を奏でていたりして、そういったメロディの受け渡し、役割の入れ替わり、コンビネーションもこの楽曲を奏でる楽しみのひとつになっています。

    ところで、この作品はもともと管弦楽や吹奏楽の響きを想定して書かれた音楽があって、その全てをフルートとピアノの二人だけで奏でようというのですから、多少頑張らないといけない部分はあります^^;;
    特にピアノパートは、声部の繋がりを明らかにするための記譜になっている部分が多いですし(1本の五線に上向きと下向きの音符が同時に書かれているなど。バッハのシンフォニアのような多声音楽の楽譜を想像して下さい)、壮大な響きを再現するために、「これ腕2本、指10本で弾けるのかな?」と一瞬考えてしまいそうになっている部分も何箇所かあります。
    実は出版準備中にも、楽譜担当者の立場から「これ大丈夫でしょうか?」と天野先生に聞いてみたんです。

    そうしたら天野先生は「今まで何人も弾いてきたから大丈夫!」とおっしゃりつつも、弾き方に迷ってしまうかもしれないピアニストのために、少しヒントを追加して下さいました。
    それが、楽譜中ところどころに記された”m.d.”、”m.g.”の指示です。

    “m.d.”は”main droite(マン・ドロワト)”の略で「右手」、
    “m.g.”は”main gauche(マン・ゴーシュ)”の略で「左手」という意味になっています。
    さすがのフランス語ですね~!

    大変さも多少ありますが、それよりもオケや吹奏楽のサウンドをイメージしながら、柔軟な心持ちで、この気持ちいい〜音楽を楽しんで頂ければと思います。奏でる人も聴く人も、どうかこの作品とともに清々しい時間をお過ごし下さい!

    本当は、2曲同時発売なので2曲ご紹介したいところなのですが、どちらもかなり長い文章になってしまいましたので、次の曲紹介は改めて投稿させて頂きます!
    どうぞお楽しみに!

  • 大井剛史×CAFUAコラボ!「Talk Live!」放送開始!

    Date: 2020.09.14 | Category: NEWS! | Response: 0

    大井剛史×CAFUAコラボの新企画!
    「大井剛史のTalk Live! with composer」誕生!


    大井剛史のTalk Live! with composer

    「東京佼成ウインドオーケストラ」の正指揮者である大井剛史の企画・進行による新番組、「大井剛史のTalk Live! with composer」がスタートしました!9/14より「ニコニコチャンネル」にて専門サイトが公開されました。

    吹奏楽に精通した指揮者、大井剛史がホストを務めるこの番組。毎回、吹奏楽の作品を手掛ける作曲家をリモートゲストに招き、その作曲家が書いた代表作1曲にターゲットを絞って話を聞いていく、というトーク番組です。

    番組の内容や特徴をかいつまんで説明しますと、

    ・ゲスト作曲家の生い立ちや「なぜ作曲家を志したか」など、作曲家としての原点をゲストに語って頂く
    ・取り上げる作品の基本的なコンセプトや主題などを語って頂く
    ・実際にハイライトの音源を聞きつつ、あるいはスコアの画像を提示しつつ、曲の全体像を探っていく
    ・指揮者としての大井の目線で、曲想の解釈の仕方や、楽譜上の難しいところの読み方を指南

    主には「中高校で吹奏楽の指導をしている顧問・指導者・指揮者」をターゲットと考えつつも、難しい専門用語はなるべく避けて、実際に作品を演奏する中高生でも十分に理解できる番組進行を心掛けています。また、作曲家が語る創作のイロハは、作曲を勉強している学生や、既に作曲活動をされている方にもよい刺激になるのでは、と思います。

    また、ホストである大井からの質問に、作曲者もついつい語りすぎてしまう?事もあるようで、恐らく他ではあまり口にされていないような「作曲にあたってのこだわり」なども聞けるかもしれません。

    言葉で説明すると「分かるような分からないような」と感じられるかもしれませんので、まずは実際に先行収録したトーク映像のダイジェストを是非ご覧いただきたいと思います!「ニコニコチャンネル」の「Talk Live!」ページに、作曲家の清水大輔氏、および芳賀傑氏をゲストに招いて収録したトーク映像を、ギュッと短くしたダイジェスト動画を【無料】公開しております!ちなみに、いずれも本編は1時間!を超える長時間動画ですが、聞いてて飽きる事なく、興味が尽きない内容となっております。両氏の全編動画は10~12月に公開予定!

    また、大井自身の口から「Talk Live!」の魅力や内容について語る特別ライブ配信の番組を「9/19(土)21時」から「ニコニコ生放送」にて配信決定!今回は、特別ゲストとして音楽之友社『バンドジャーナル』副編集長の赤井淳氏をゲストに招いて大井とトークいたします。吹奏楽のこと、そしてゲストとして参加される作曲家のことを熟知された赤井氏が、番組ホストである大井に鋭いメスを入れてくれる事を期待しています!

    特別無料配信「大井剛史の所信表明~Talk Live!を語る」

    なお、9/19の無料ライブ配信では、今後この番組に出演される予定の作曲家、また取り上げる作品についても一挙発表予定!是非「ニコニコ動画」に会員登録の上「タイムシフト予約」をしてお待ち頂きたいと思います!

    こんな時代だからこそできる新しい企画、吹奏楽をよりアカデミックに(でも気楽に)楽しめる「Talk Live!」をどうぞお楽しみに!

    ※作曲家をゲストに招いての本放送は、一部を除いて「有料配信」(ニコニコポイント500pt=税込500円)での配信となります。ポイント購入方法などは「ニコニコ動画」「ニコニコチャンネル」のヘルプなどをご参照ください。

  • 【本日発売♪ 金管アンサンブル楽譜】

    Date: 2020.08.31 | Category: アンサンブル紹介 | Response: 0

    皆様こんにちは!本日は、前回のお知らせの最後に予告させて頂いた、金管アンサンブルの新譜をご案内させて頂けることになりました^^
    金管8重奏曲を3曲ご紹介させて頂きますので、本日もどうぞお付き合い下さいませ。

    ◆松下倫士作曲『「祈りの海へ」より Ⅲ.哀歌 Ⅳ.祈りの海へ』
    (3Trps.,Horn,2Trbs.,Euph.,Tuba)

    ↑3曲それぞれ、8重奏の中身…編成内容が少しずつ違いますので、簡単に書いておくようにしますね。

    「祈りの海へ」は、実は2013年に「Ⅰ.プレリュード Ⅱ.失われた時間」を出版しており、今回発売する「Ⅲ.哀歌 Ⅳ.祈りの海へ」をもって完結ということになります。
    2011年の東日本大震災の後に書かれ、作曲者自身も被災地に足を運びながら作曲されたものです。
    前半(Ⅰ、Ⅱ)と後半(Ⅲ、Ⅳ)がそれぞれアンコンサイズで書かれていますが、一つの作品として、4つの楽章を貫いて流れるストーリーがあります。
    もし可能ならば、ぜひ、コンサート等で4楽章通して演奏してみて頂ければと思います。
    「Ⅳ.祈りの海へ」では、重苦しさの後に、それでも少しずつ顔を上げて歩みを進めていくような、希望の兆しが描かれていますよ。

    前半の楽譜ページへはこちらからどうぞ。
    松下倫士作曲『「祈りの海へ」より Ⅰ.プレリュード Ⅱ.失われた時間』

    それでは次の作品をご紹介しましょう。

    ◆三澤慶作曲「軌道共鳴」
    (3Trps.,Horn,Euph.,2Trbs.,Tuba)

    基本の編成を書きましたが、実は持ち替えリッチに書かれている作品なので、詳細は楽譜の詳細ページでご覧になってみて下さい。ただし、全て楽譜通りに持ち替えずに演奏して頂いても結構です。

    三澤慶さんの、東海大付属高輪台高校委嘱・金管8重奏曲のお取り扱いは、昨年発売の「Mars ~赤の神話、青の記憶」につづき2作めとなります。
    三澤さんは、実は「大の宇宙好き」とのことで、この「軌道共鳴」というタイトルも天体の運行現象のひとつ。メンバー8人が一人一人、宇宙をゆく星のように、アンサンブルが分離したり融合したりして大きなうねりを生み出しています。
    演奏難易度は高めで、スピード感がありテクニックを駆使する部分と、柔らかく充実した響きで聴かせる中間部からなっています。
    “宇宙”のイメージを持っていると、ふと天文学的な…たとえば、その時のメンバー8人で奏でることの奇跡を感じられそうではありませんか?
    難しさもありますが、ぜひ色々なイメージも楽しみながら演奏して頂ければと思います。

    3曲めはこちら!

    ◆小長谷宗一作曲「ストレンジ ドリーム ~ブラスアンサンブルのための~」
    (3Trps.,3Trbs.,Euph.,Tuba)

    *この楽譜はレンタルです。

    Trp.1にPiccolo Trp.、Trp.3にFlugelhornへの持ち替えがある他、カップミュート、ハーマンミュートなども使用します。
    こちらも、昨年からお取り扱いを始めさせて頂いた「パラレルワールド ~ブラスアンサンブルのための~」に続く、東海大学菅生高校吹奏楽部の委嘱作品となっております。

    「ストレンジ ドリーム」はすなわち「奇妙な夢」。夢って…不思議ですよね。おかしなことが起きても、展開に脈絡がなくても、なぜかそういうものだと受け入れてしまったり、夢だということに気付けなかったりします。(あるいは、気付いても抜け出せないなど…)
    この作品も、予想の出来ない展開にまるで夢のように翻弄される内容となっていますが、部分ごとにみますとジャジーな雰囲気の旋律やラテンを感じるリズム、金8の充実したサウンドを聞ける部分もあります。
    いつもより少し心の自由度を広げて、「おかしな夢なら、こんなこともありうる」と、不思議な世界観を演奏のひととき楽しんでみて下さい。

    というわけで、本日発売・レンタル開始となった、3つの金管8重奏曲をご紹介させて頂きました。まだまだ心配事が多い日々ではありますが、一に安全を確保しつつ、仲間と奏でることを楽しんで頂ければ幸いです!

  • 【本日発売♪ アンサンブル楽譜】

    Date: 2020.08.24 | Category: アンサンブル紹介 | Response: 0

    皆様こんにちは!暑さの中にも少しずつ秋の気配を感じるようになってきましたね。
    本日は天野正道氏によるフルートアンサンブル楽譜3曲発売のお知らせです!

    ◆天野正道作曲「アリエッタ」
    (フルート3重奏)

    吹奏楽の活動再開、少しずつ始まっていますが、気を使いますよね。
    アンサンブルは人数が少ない分、心配事も少なくして活動へのハードルを下げてくれそうです^^
    この作品は通常のフルート3本を用い、演奏時間は3分程度で、初心者でも取り組みやすい易しい内容で書かれた“特に今、色々とフレンドリーな”楽曲となっております。
    プロアマ問わず、演奏動画をSNSにアップする、一人で多重録音をしてみたり、リモートでアンサンブルをやってみたりするなどの新しい取り組み、楽しみ方が増えてきていますね。
    難易度の高い曲では「顔を合わせないとなんとなく難しい」という感じもありますが、そういう面でもこの作品はおすすめです!
    新譜なのにいきなりセール中!でもありますので、ぜひお手に取ってみて下さいね^^

    ◆天野正道作曲「トリコロール・バトル」
    (フルート・打楽器・ピアノ5~6重奏)

    “トリコロール”といえば、思い浮かぶのはフランスの三色旗…
    つまり、個性豊かな3人のプレイヤーのバトルというわけですね。
    この作品では、3つのフルートパートのほかに、バトルを見守るパーカッショニスト(ヴィブラフォン、シェイカー、カホンを担当)とピアニストのパートがありますが、ピアノのパートは2名のマリンバ奏者で演奏することも可能です。
    フルートのパートにはピッコロやシェイカーへの持ち替えもあり、縦横無尽な印象を与えますが、それだけではありません!後半には本当の“バトル”が控えています。まさに“魅せて楽しませる”作品で、演奏者自身がおおまじめに楽しみたい楽曲であることはいうまでもありません。コンテストなど、ちょっとかしこまりたい場面では“バトル”をカットして演奏してもOKですよ^^ 詳細ページに動画へのリンクがありますのでぜひ見てみて下さい♪

    ◆天野正道作曲「トロワジエム・トリコロール・バトル」
    (フルート3重奏)

    “トロワジエム”…「3番目の」という言葉を冠したこちらの楽曲は、フルート3パートのみの作品で、楽器の持ち替えもありません。
    その分バトルはよりけわしいものになるかもしれませんね(笑)
    ラテンのリズムをフルートで刻むのは…楽しそうですが、なんというか、おなかが空きそうだなとこの紹介文執筆者は感じておりますが(非フルート経験者)、いかがでしょうか?
    この曲を吹き終わった後には、何かがとても鍛えられていそうな気がします。
    こちらの作品にも“バトル”の部分がありますので、演奏会などで遊び心たっぷりにやってみるのも楽しいですね^^ こちらも演奏動画がございますので、チェックしてみて下さいね!

    というわけで、本日発売となりました、天野正道氏によるフルートアンサンブル楽譜3曲のご紹介をさせて頂きました!1週間後には金管アンサンブル楽譜のご案内をさせて頂く予定です。そちらもどうぞお楽しみに♪

  • 齊藤健太「凱旋 GAISEN」、『レコード芸術』詩【準推薦盤】選出

    Date: 2020.08.11 | Category: NEWS! | Response: 0


    齊藤健太(サクソフォーン)、AKI マツモト(ピアノ)、
    松元宏康指揮ブリッツフィルハーモニックウインズ

    2019年11月、世界で最も権威あるサクソフォーンの国際コンクール、
    「第7回アドルフ・サックス国際コンクール」で優勝した齊藤健太。
    1月に開催された「凱旋コンサート」のライブアルバムが、
    7月に発売された音楽之友社『レコード芸術』誌の新譜月評において、
    「準推薦盤」に推挙されました。

    月評を担当されている選者のお二人からは、
    「驚く程繊細」「齊藤の美点が全開でエキサイティング」
    と評価して頂きました。
    特に、難しい現代曲作品である、
    マントヴァーニ作曲「霧雨の白熱」の素晴らしさをお二人とも評価されてました。

    まだ20代の齊藤健太。
    サックスコンクールで1位となり、
    これから日本を、そして世界を代表するサクソフォーン奏者になるであろう、
    その第一歩を記した、未来に語り継がれる貴重なライブ録音です!

最近の投稿

最近のコメント

    アーカイブ

    カテゴリー

    メタ情報