• 「真島俊夫 巴里の幻影」リリース記念、ブリッツ団員インタビュー!

    Date: 2017.01.25 | Category: NEWS! | Response: 0

    2017年1月18日にリリースしました、ブリッツ フィルハーモニック ウィンズCACG-0258「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選」」。CAFUAレコードがブリッツと手を組んだ初めてのCDにつき、おかげさまでたくさんの方に注目して頂いているようです。

    今回のCDでは、ブリッツ音楽監督の松元宏康さんを始め、団員の皆様非常に士気が高く、2日間のセッションレコーディングでは熱い演奏を惜しげもなく披露して下さいましたし、翌日に同じ曲目で開催された「第28回定期演奏会」での完成度高い演奏は聴衆の皆様に大きな感動をもたらしたようです。ブリッツとCAFUAのコラボレーション、予想以上の化学反応を起こす事が出来ました!

    さて、今回のCD発売にあたり、団員さんにインタビューを行い、TwitterやFacebookで公開いたしました。その全6編+特別篇の松元宏康さんインタビューの計7本の動画をまとめてみました。Facebookへのリンクとなりますが、視聴だけでしたら非会員の方もご覧いただく事が可能です。

    お気に入りの曲、今回のレコーディングについて、また真島先生の作品の事など、様々な思いを語って下さっています。是非ご覧ください!


    ブリッツ フィルハーモニック ウィンズ音楽監督 松元宏康さん


    サクソフォン奏者(コンサートマスター) 田村真寛さん


    トランペット奏者 柴山貴生さん


    フルート奏者 大塚恵里香さん


    フルート奏者 若山桃子さん


    ユーフォニアム奏者 安東京平さん


    クラリネット奏者(コンサートマスター) 渡邊一毅さん


    CACG-0258「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選」

  • ブリッツフィル「真島俊夫 巴里の幻影」

    Date: 2017.01.11 | Category: NEWS! | Response: 0

    17/1/18発売の新譜「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選-」(CACG-0258)は、CAFUAレコードが「ブリッツ フィルハーモニック ウィンズ」と初めて手を組んでお届けするアルバムで、真島俊夫先生の作品を長く後世に伝えていきたい、という思いで制作したものです。


    ブリッツフィルは、2003年に「ブリッツブラス」として誕生したプロフェッショナルの吹奏楽団。これまでにワコーレコードさんから「Blitz Brass」シリーズのCDを発売している他、2010年にリリースした「SAX EXPO !」はレコード芸術特選を獲得、2014年には創団10周年記念公演としてベートーヴェン「交響曲第9番<合唱付き>」全曲を演奏するなど、個性的かつハイレベルな活動でファンを魅了しています。

    3/12に開催された「第25回定期演奏会」で、弊社レンタル譜である天野正道先生「ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ」を演奏して頂いた事がきっかけで、音楽監督の松元宏康氏とお話しする機会を持ちました。何度かお会いしているうちに、「せっかくなら、CAFUAさんと何か一緒にやりたい。」というお話も頂き、じゃあ具体的に、と相談しはじめた矢先に、真島俊夫先生の訃報が入ってきました。

    真島先生の作品は素晴らしいものばかりですから、当然これからもずっと演奏され続けるだろう、とは思っておりますが、一方で、「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」など特に人気のある作品、また「宝島」「カーペンターズ・フォーエバー」などアレンジポップスは多く演奏されるだろうけど、それ以外の作品は、ひょっとすると時が経つに連れて人々の記憶から薄れていくのではなかろうか…、そんな危惧の念を抱きました。

    真島先生への感謝の気持ちを持って作品集を作りたい。でも、そこでは「ジャポニスム」「富士山」などの、間違いなく演奏され続けるであろう作品をあえて取り上げず、ここ最近耳にする機会が減っていたかもしれない作品ばかりを集めたい。真島先生が書いた数えきれない程の作品群には、特に若い頃の作品で魅力的なものがいっぱいで、これからも未来永劫演奏され続けて欲しい、そんな曲を中心とした作品集にして世に出しませんか。そう松元氏に提案し、具体的に「真島俊夫プロジェクト」が進行する運びとなりました。

    オリジナル作品は、「三日月に架かるヤコブのはしご」「さくらの花が咲く頃」「巴里の幻影」「五月の風」「ニライカナイの海から」の5曲をセレクト。うち4曲は1990年代に書かれた作品で、まだ先生の作品が若さに満ち溢れていた頃、「三つのジャポニスム」が世に出ていない時代の作品を選曲しました。「ニライカナイ」は2010年初演の新しい作品ですが、先生がこよなく愛した沖縄をテーマとした曲だから是非収録しようと、特に松元氏からのリクエストもあって選曲したものです。

    アレンジ作品2曲は、これも真島先生が大好きだったフランスの作曲家で、ラヴェルはお馴染みの「ダフニスとクロエ第2組曲」を全曲で。またサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」は、先生が生前ついに耳にする事がなかった編曲で、今回特にブリッツフィルでの演奏・収録を我々から希望したものです。本来、ソロ・ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲的作品を、(ソリストを立てない)小さめの編成の吹奏楽だけで演奏するという非常に難易度の高いもので、ブリッツフィルのような、高い技術力と音楽性を兼ね備えたバンドでなければ、真島先生の望む音は得られなかったろうと思いますし、きっと「そうそう、こういう演奏を聞きたかった」と先生に喜んでもらえる演奏を収録できたものと思っております。

    真島先生の作品に対し、皆様はどのような印象をお持ちでしょうか?もちろん「ジャポニスム」も「宝島」も名曲ですが、今回収録した7曲を聞いて頂けると、「あぁ、真島先生はなんて素敵な曲をたくさん残してくれたんだろう」という幸せな気持ちになれると思います。

    松元宏康音楽監督を始めとするブリッツフィルの団員の皆様も、CAFUAでのレコーディングを特に意識されて、最高のパフォーマンスを披露して下さいました。7曲いずれもが、過去演奏ないしレコーディングされたものよりも素晴らしいものになったと確信しております。

    真島先生の音楽、CAFUAとブリッツフィルとの化学反応がもたらした最高のアルバム、全ての吹奏楽ファンの皆様に捧げたいと思います。

    ※2016年12月22日にCAFUAのfacebookページにアップした記事に、一部加筆修正した記事です。

  • ブリッツと神大、2つの真島俊夫作品集発売に寄せて

    Date: 2016.12.20 | Category: NEWS! | Response: 0


    「CAFUAさんが録った音で、僕の作品集を作ってくれませんか。」

    2016年1月4日、神奈川大学吹奏楽部定期演奏会後のレセプションで、真島俊夫先生が、当社代表・笠井に声をかけてくれました。とても嬉しいお話しでしたが、一方で、先生の体調の事を存じていましたので、先生がお元気なうちにCD作って喜んでもらわないといけないな、とも思いました。

    当社で過去に録音した真島先生作品をピックアップし、選曲資料を送ったのが4月初旬の事でした。「近日中に連絡します」「(CAFUAで録音がなかった)「五月の風」はいれたいところです」といった返信を頂いた数日後、先生が再入院された、との報。まさか…、と思っているうちに、先生は天国に旅立たれてしまいました。

    お元気なうちに…、という目標は実現できませんでしたが、必ずや「真島俊夫作品集」は作って世に出さないといけない、と決意を新たにしました。特に先生は、かつて学生として在籍されていた神奈川大学吹奏楽部の演奏だけのCDを作って欲しいご様子でした。タイトルは「真島俊夫 meets 神大」にして欲しい、と当社笠井宛でメールも来ておりました。

    亡くなって約一週間後、神大吹奏楽部に足を運び、実は先生がこんな事をおっしゃってて…、と小澤俊朗先生に伝えました。小澤先生は、神大の大先輩であり、吹奏楽部とは半世紀近い繋がりのある真島先生のご意志であれば、という事で全面的にご協力いただける事となりました。

    一方同じ頃、ブリッツ フィルハーモニック ウィンズ音楽監督の松元宏康さんと「ブリッツ×CAFUAで何かやりませんか?」という話し合いを重ねていました。もしコレボレーションするなら、第1段は絶対的に自信をもって世に出せる内容にしたい、と考えていたところに、真島先生の訃報が入ってきました。そこで、松元さんに提案しました。「真島先生の作品集を作りませんか?しかも、ブリッツじゃなきゃ絶対に出来ない、後世に語り継がれるような作品集を…。」

    真島先生の作品を片っ端から聞き、何度も話し合いを重ねました。「三つのジャポニスム」など盛んに演奏される作品をあえて曲目に加えず、「宝島」のようなポップス作品も取り上げず。名曲として後世に残さなくてはいけない、そして「作曲家・真島俊夫」の道標として欠かせない作品を集めたい。それなら「巴里の幻影」か、それに「三日月に架かるヤコブのはしご」も取り上げたい、フランス作曲家のアレンジ作品も収録したい…。最終的に選んだ7曲は、先日「第28回定期演奏会」でも取り上げられ、お客様に大きな感動と感銘をもたらした事は記憶に新しいところです。

    真島先生の一言から始まった、神大による作品集「真島俊夫 meets 神大」と、ブリッツとのコラボレーションからスタートした「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選-」。新春、2つのCDを世に送り出せるのも、真島先生が素敵な作品を数多く残してくれたからに他なりません。天国にいらっしゃる真島先生に、心からの感謝の気持ちを届けたいと思います。

    なお、両CDは「2017年1月18日」の全国リリース予定ですが、「真島俊夫 meets 神大」については1月4日の「”Applause to 真島俊夫”真島俊夫メモリアルコンサート」(東京芸術劇場)での先行発売を、またブリッツの「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選-」については1月11日の「ブリッツ フィルハーモニック ウィンズ第29回定期演奏会」(渋谷区文化総合センター大和田「さくらホール」)会場での先行発売を予定しておりますので、会場にお越しの方は是非販売ブースにお立ち寄り下さい。いずれも、真島先生への思いをギュッと詰め込んだ特別なCDとなっております。

    それぞれCDの収録曲等詳細については、また改めてこちらでご案内させて頂きます。

    ※2016年12月14日にCAFUAのfacebookページにアップした記事に、一部加筆修正した記事です。

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-北海道・西関東支部編

    Date: 2016.10.14 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは!
    全日本吹奏楽コンクール・全国大会まであと約1週間と、ついに目前まで迫ってきましたね!
    9月初めからお届けしてきたこの全国大会予習シリーズも、今回の北海道・西関東支部編をもって最終回となります。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

    本日はじめにご紹介する作品は、こちらのCDから!

    0201
    グラールウインドオーケストラ
    『天野正道 交響曲第1番「グラール」』
    指揮:佐川聖二


    このCDに交響曲の第3楽章として収録されている「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」を、北海道の札幌市立啓明中学校吹奏楽部が全国の舞台で演奏します!

    天野正道作曲の交響曲第1番「グラール」は、もともとそれぞれ単独の楽曲として作曲されていた第1~第3の楽章に、終曲となる第4楽章を加えて全4楽章の交響曲となった作品です。ソナタ形式で書かれた第1楽章「幻影-ファントム ドゥ ラムール」、そのタイトルが「どうしてスペイン風なの?」と問いかけてくる第2楽章「エスティロ デ エスパーニャ ポル ケ?」、「スラブ風アダージョ」というタイトルを持つ第3楽章「アダージョ スウォヴィアンスキエ」、そして第4楽章の「ロンド-コーダ」という構成になっています。

    「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」は、マーラーやベートーヴェンが好んで用いたという、極めて遅いテンポ指定がなされています。その速さ、四分音符にして28/分!
    1分に28拍打つスピード、つまり…2秒に1拍よりさらに遅いわけです。
    このようなわけで、楽譜通り演奏すれば9分にも及ぶ時間を所要するにも関わらず、なんと楽譜上ではたったの(?)60小節しかない、という最近では大変珍しいタイプの楽曲なのです。
    以前、このシリーズの関西支部編で「アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ」をご紹介しましたが、こちらは「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」にテンポの速い中間部を加えたものです。オリジナルである「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」は終始ゆったりとしたテンポで、香るような響き、バレエなどの情景に描かれる古き良き、美しい時代を思わせる響き、ロマンティックで、温かく心地よい流れがステージから溢れだすような響きが印象的な楽曲です。随所に各楽器によるソロが配されているのも聴きどころ。その驚異的な遅さとも合わせて聴いて頂くと、作品をより深く楽しむことが出来ると思います。
    楽譜を見ながら予習したい!という方は、POST de スコア(クリックするとジャンプします)のサービスもぜひご活用ください。

    ※なお、「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」を「交響曲第1番 グラール」の一楽章とするにあたり、部分的に改訂が行われたため、楽譜とCDでは一部異なる箇所があることをご了承ください。


    それでは2曲目に参りましょう!

    0235
    文教大学吹奏楽部
    「M.アーノルド 第六の幸福をもたらす宿」
    指揮:佐川聖二、黒木裕太、安部迅


    こちらのCDに収録されている、中橋愛生「彩雲の螺旋-吹奏楽のための」を、埼玉県の川口市立青木中学校が全国大会の舞台で演奏します。
    “彩雲”は仏教世界での吉兆、吉事の前触れである五色の雲のことですが、時とともに色を変え形を変えていく雲にスクールバンドの姿を重ねているあたりにも、中橋氏の楽曲ネーミングセンスが光っています。
    清々しさを感じるファンファーレに始まり、曲中では、委嘱団体(明浄学院高等学校吹奏楽部)とその指揮者の名前を音列に置き換えることでうまれた4つのモチーフが用いられています。
    こちらも中間に各楽器によるソロの聞かせどころがあり、特に普段表立って聞こえる機会の少ない、低音楽器(バス―ン、テナーサックス、バスクラなど…)にもソロがあるので、ここは奏者の気合もひとしおというところではないでしょうか。打楽器群入魂のパフォーマンスも、見逃せません!



    以下、既出の楽曲ではございますが、演奏団体と予習におすすめのCDをご紹介させて頂きます。

    <北海道支部代表>
    北斗市立上磯中学校吹奏楽部が演奏するC.T.スミス「華麗なる舞曲」はこちらのCDほかでチェック!
    0054
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.8)
    「C.T.スミス 華麗なる舞曲」
    指揮:加養浩幸



    東海大学付属札幌高校吹奏楽部が演奏する、高昌帥「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」はこちらのCDなど
    0232
    東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部 vol.12
    「スパイラル・プラウド」
    指揮:畠田貴生



    北海道教育大学函館校吹奏楽部が演奏する、真島俊夫「富士山~北斎の版画に触発されて」は、
    こちらの昭和音楽大学ウィンドシンフォニーや
    0243
    「真島俊夫 富士山~北斎の版画に触発されて~」
    指揮:ユージーン・M・コーポロン、福本信太郎



    神奈川大学吹奏楽部によるこちらのCDなど
    0251
    『楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り』
    指揮:小澤俊朗



    <西関東支部代表>
    埼玉県の伊奈学園総合高校吹奏楽部が演奏するM.ファリャのバレエ音楽「三角帽子」はこちらのCDほかでチェック☑
    0169
    神奈川大学吹奏楽部
    『M.ファリャ バレエ音楽「三角帽子」』
    指揮:小澤俊朗



    さらに、埼玉県の伊奈学園OB吹奏楽団が演奏する、福島弘和「ラッキー・ドラゴン~第五福竜丸の記憶」はこちらのCDほかでチェックしてみて下さいね!
    0210
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    「福島弘和 ラッキードラゴン」
    指揮:中村俊哉、井田重芳




    …というわけで、怒涛の参考CD紹介となりましたが、最後までお読み下さりありがとうございます!
    今回のシリーズでは、2016年度の全日本吹奏楽コンクール全国大会で演奏される作品の中から、CAFUAリリースCDでお聴き頂ける楽曲、そのアルバムをご紹介させて頂きました。そのため、ご紹介出来なかった団体・楽曲も多数ございましたが、きたる全国大会をより深く楽しみ、演奏団体や楽曲に親しみを感じて頂く一つのきっかけとなれましたら幸いです。
    全国大会の舞台に立たれる全ての団体が、最高の演奏と体験を得ることを心よりお祈り申し上げます。

    ありがとうございました!

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-東京支部編

    Date: 2016.10.07 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは。
    夏から予選が始まったコンクールも、今ではすっかり日暮れも早くなり、季節は秋本番となりつつありますね。
    全国大会予習シリーズの第8回目は、東京支部代表団体の自由曲からいくつかの作品をご紹介させて頂きます。1曲目はこちら。

    0168
    秋田吹奏楽団
    「阿部勇一 沈黙の地球(ほし)」
    指揮:佐藤正人


    こちらのCDに収録されている天野正道「鼓響…故郷」を、立正大学吹奏楽部が今年の全国大会で演奏します。
    この曲は秋田吹奏楽団の創立30周年を記念して委嘱された作品で、Ⅰ.童歌、Ⅱ.奏春、Ⅲ.鼓響の3つの楽章からなります。
    第1楽章は秋田の雪景色を歌ったわらべうたの旋律をモチーフとしていますが、その調べは「てるてる坊主の歌」にも似て、広く日本人の心に馴染みやすい雰囲気を持っています。
    オーケストレーションによって、もの寂しさと、この世ならぬ場所とつながっているかのような怖さ、不気味さも併せ持っています。それでいて「知っているけれど、忘れている何かを思い出させるような」サウンドが、「怖いのに聴くのをやめられない」というような不思議な引力を感じさせます。
    第2楽章は「奏春」と書いて“そうしゅん”と読みますが、“早春”とかけているのでしょうか、「早春に春を奏でる」その心は、長い冬のあとに訪れる春に芽吹く生命の喜び、温かくやわらかく、優しさを湛えた響きで、「秋田の春はかくの如きか」と憧れさえ抱かせられます。後半に少し不安な喧騒の気配が入り込んでくると、アタッカで第3楽章「鼓響」に入ります。
    祭り囃子に交錯する笛の音、太鼓にちゃんちき、熱狂的な日本の「全員の踊り」となります。
    「この秋田は知っている」…秋田出身の作曲者が描いた共通の認識が、懐かしさ、故郷への愛につながっていきます。
    全国大会での演奏もとても楽しみです。

    それでは2曲目に参りましょう。

    0241
    第15回 東日本学校吹奏楽大会
    高等学校部門【2枚組】


    こちらのアルバムのDisc2に収録されております、鈴木英史『「鳳凰」~仁愛鳥譜」』を玉川学園中学校吹奏楽部が全国大会の舞台で演奏します。
    この作品は「ライフ・ヴァリエーションズ~生命と愛の歌」「カントゥス・ソナーレ」(いずれもCAFUAレンタルライブラリー取扱)とあわせて“鈴木英史 愛の三部作”と呼ばれており、世界各地に伝わる不死鳥、フェニックスなどの伝説、手塚治虫の漫画作品「火の鳥」(未来編)等にインスピレーションを得て作曲されました。
    混沌とした世界と、相対する絶対的な存在としての火の鳥のアイディア、その鮮やかなコントラストがそのまま煌めくような生命力のイメージにつながっています。
    全国大会でも、熱く煌めくような演奏に期待が高まります!


    では、3曲目に参りましょう!

    0253
    文教大学吹奏楽部
    『R.シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」組曲』
    指揮:佐川聖二


    こちらのCDに収録されている樽屋雅徳「白磁の月の輝宮夜」を、今年の全国大会ではデアクライス・ブラスオルケスターが演奏します。

    幕張総合高校から「和風の曲を」とのオーダーを受けて書かれたこの作品は、「かぐや姫」の伝説をモチーフに、吹奏楽の楽器で篠笛や筝の琴、篳篥のような雰囲気を作り出して物語の世界観を築いています。
    みやびに美しく、不思議な風を吹かせ、離れがたきが引き離されて失う悲しさ、天上人と地上の民の語りと対話など、聴きどころが満載!ラストの太鼓のキメもとても格好良いので、「そろそろ終わりかな…」と思ったらすかさず太鼓の居場所をチェックして下さいね。


    ほかに、このシリーズで既にご紹介した作品ですが、小平市立小平第三中学校吹奏楽部が演奏する高昌帥「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」はこちらのCDほかをチェック!

    0238
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    「酒井 格 : 森の贈り物」
    指揮:井田重芳



    東海大学付属高輪台高校吹奏楽部が演奏するC.T.スミス「華麗なる舞曲」はこちらのCDほかをチェックしてみて下さいね。

    0054
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.8)
    「C.T.スミス 華麗なる舞曲」
    指揮:加養浩幸



    本日ご紹介した「白磁の月の輝宮夜」は、CAFUAレンタルライブラリーで楽譜をお取り扱いしております。もちろん、POST de スコアも!

    本日も最後までお読み下さり誠にありがとうございます!
    次回もどうぞお楽しみに。

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-東北・北陸支部編

    Date: 2016.09.30 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは。
    今日で9月も最終日となり、いよいよ全国大会の日が近づいてきましたね。
    全国大会予習シリーズ第7回目は、東北支部・北陸支部代表団体の自由曲の中からご紹介をさせて頂きたいと思います。1曲目はこちら!

    0099
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.11)
    「O・レスピーギ シバの女王ベルキス」
    指揮:加養浩幸


    こちらのCDに収録されております、ヴァーツラフ・ネリベルの「2つの交響的断章」を、秋田県の秋田吹奏楽団が全国大会で演奏します。
    B♭、D、F、Aの音を用いたフレーズが曲中で支配的に現れますが…
    ただ音を並べて書いてみると、B♭の長七の和音の構成音のようですが、曲中ではDm(D、F、A)+6(B♭)、あるいはB♭(B♭、D、F)&B♭への導音としてのA、という性質が強いように思います。
    煌びやかさはあるものの、情緒的というよりは無機的、信号的、数学的という印象があり、また「音の少ない部分」が多くあるのも特徴のひとつといえます。「音が少ない部分が多い」=「間(マ)が多い」と考えると、日本人の感覚に通ずるところがあるかもしれませんね。音のあるところ、ないところ、それぞれをどのように聞かせてくれるのか、とても気になります!

    それでは2曲目に参りましょう。

    0132
    神奈川大学吹奏楽部
    『J・イベール 交響組曲「寄港地」より』
    指揮:小澤俊朗

    (現在は売切につき販売停止)

    こちらのCDに収録されております、高昌帥「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」を、秋田県の湯沢市立湯沢北中学校吹奏楽部が全国の舞台で演奏します。
    “マインドスケープ”は、日本語に置き換えると“心象風景”というふうになりますね。コンクールでもコンサートでも演奏される機会の多い、とても人気のある作品です。

    “心象風景”というならば、書き手にとっても、プレイヤーにとっても、聴き手にとっても、どこか“自由”な要素があるように思います。例えば…
    (お持ちの方は)この神大の録音と、次のCDの録音を聴き比べてみて下さい。

    0238
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    「酒井 格 : 森の贈り物」
    指揮:井田重芳


    こちらは短いコンクールカットバージョンでの収録になりますが、神大の頽廃的で不安と緊張感に満ちた演奏と並べて聴くと、四高(現在は東海大学付属札幌高校)の演奏のなんともいえない綺麗さ、さわやかでみずみずしいサウンドがお分かり頂けると思います。
    これがつまり一つの“自由”…どんな心象風景を描き出すかは、プレイヤーの感性と表現力に委ねられている、その自由度が高いのだといえましょう。良し悪しではありません。
    作曲者の思い描いた心の風景をのぞき見つつ、音にする時には、新たな風景を描き出して見せる。
    全国大会の舞台では、どのような心象風景が展開されるのか、楽しみですね。
    (注:神奈川大学吹奏楽部「寄港地」のCDは、好評につき現在売切れとなっております。ご購入希望の方には誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいませ。)


    石川県の津幡町立津幡南中学校が演奏する、天野正道「天雷无妄」の予習はこちらのCDで!↓
    0231
    浜松交響吹奏楽団
    「天野正道 天雷无妄」
    指揮:浅田亨



    石川県の金沢大学吹奏楽部が演奏する、鈴木英史「カントゥス・ソナーレ」の予習はこちらのCDでどうぞ!
    TITAN
    創価グロリア吹奏楽団
    「TITAN」
    指揮:佐川聖二



    …というわけで、本日はV.ネリベル「2つの交響的断章」と、高昌帥「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」をメインにご紹介いたしました。
    全国大会“予習”シリーズ、まだまだ続きます!
    次回もどうぞ、お楽しみに。

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-東海支部編

    Date: 2016.09.27 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは!
    全国大会予習シリーズ、本日もお読み頂き誠にありがとうございます!
    第6回となる本日は、東海支部代表団体の自由曲から何曲かご紹介させて頂きます。早速参りましょう!

    0202
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.17)
    『J.ヴァンデルロースト 交響詩「モンタニャールの詩」』
    指揮:加養浩幸


    こちらのCDでタイトル曲にもなっている、交響詩「モンタニャールの詩」を、愛知県の愛知工業大学名電高校吹奏楽部が全国の舞台で演奏します。
    “モンタニャール”は”Montagnard”と書きますが、フランス語で「山岳地方の人々、山地の住民」という意味になります。なので、タイトルをあえて日本風に言いかえると「山の民のうた」という感じですね。しかも委嘱団体はイタリア北部、アルプスの麓で活動する市民バンドということですから、特定の山(もしくは山脈)なわけです。

    この土気シビックによる演奏はたっぷり16分半の収録となっており、前奏で丁寧に山麓の舞台背景を描きだし、厳しくも美しい山、されど寒い夜や冬には否応なく怖い危険な山、山から吹き下ろす冷たい風、あるいは吹雪をあらわした木管楽器の連符も細やかに、暖炉の周りは暖かく楽しく安全だけれども、遠くから鳴り続く膜鳴打楽器のリズムが戦いの記憶の不安と緊張感を忘れさせず、月の明るい夜には山の精霊たちが楽しげに集い踊り、それが人々にも受け継がれて現在に至る。温かさともの悲しさが共存する曲調は、山もそこで暮らす人々も大きく包み込んで肯定している…といったイメージも想起されるような、とても繊細で表情豊かなサウンドをお聴き頂くことが出来ます。

    また、リリースCDにこの曲を度々収録してきた高輪台高校吹奏楽部の録音は、

    0167
    東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部(vol.8)
    「スパイラル・レボリューション」
    指揮:畠田貴生


    ↑こちらのCDではセッションレコーディング版とライブレコーディング版を一度にお聴き頂けるほか、

    0218
    東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部(vol.11)
    「スパイラル・ファンタジー」
    指揮:畠田貴生


    ↑こちらのCDでは、次にご紹介する「華麗なる舞曲」も合わせてお聴き頂けます。
    高輪台高校による演奏はいずれもコンクールカットバージョンでの演奏なので、そのイメージをつかむのにぴったりですし、リコーダーアンサンブルによるルネサンスダンスのパートも演奏・録音共にじっくり聴くことが出来る内容だと思いますのでこちらもおすすめです。

    それでは次の曲に参りましょう。

    0054
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.8)
    「C.T.スミス 華麗なる舞曲」
    指揮:加養浩幸


    静岡県は静岡大学が演奏する、C.T.スミスの「華麗なる舞曲」が収録されています。
    この曲も、欧文題にある”Folâtre”(フォラートル ※rの発音は要注意です!)はフランス語ですが、仏和辞典で引いてみると「(形容詞)浮かれた、はしゃいだ」という言葉が書いてあり、「華麗なる」と格式ばった格好のいい日本語とは少々印象が違いますが、非常に華やかで派手な楽曲の内容に対してとても正直なネーミングであるように思えます。

    例によって米国空軍軍楽隊の委嘱作品ということで、技術的に大変難しく、しかも曲が始まった瞬間から「華やか!派手!」という印象を押し出してくる作品です。聴衆も演奏者も一気に“舞い上げられてしまう”…曲の性格は多分にそうだと思いますが、実際にどうなるかは演奏如何ということも勿論ありますので、そういうところもちょっとコワイ楽曲ですね。

    先にご紹介した高輪台高校吹奏楽部「スパイラル・ファンタジー」の演奏は、なんといってもフレッシュで元気で若さが溢れている、「キラッ!!」としたサウンドが魅力です。
    他に、こんなCDも。

    0226
    光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部
    『R.シュトラウス 「ばらの騎士」組曲』
    指揮:仲田守、日野謙太郎、香川康之


    当該曲は2014年の定期演奏をライブ収録したものですが、その臨場感と共に「山が動いた!」的な、とても大きなものが一斉に動いて迫ってくる…という迫力を感じて頂けることと思います。
    今回の全国大会での演奏も楽しみですね!

    3曲目はこちらのCDから。

    0011
    静岡県富士見高等学校
    「ロシアの響き 第31回吹奏楽定期演奏会」
    指揮:石川喬雄


    こちらのCDに収録されている、P.I.チャイコフスキーの「イタリア奇想曲」を、愛知県の日進市立日進西中学校吹奏楽部が全国大会で演奏します。
    このCDに収録されているのは富士見高校吹奏楽部の顧問・石川氏の編曲によるもので、今年の全国大会で演奏される編曲とは異なりますが、“予習”としてお聴き頂ければと思います。
    チャイコフスキーがイタリアを訪れた際の印象を元に、形式にとらわれず自由な書法で書いた作品…ということなのですが、そう思って聴けばまさに「チャイコフスキーのイタリア見聞録」、あるいは「周遊記」といった趣で、さらに聴くのが楽しくなってきます。曲の終わりの方になると、だんだん…チャイコフスキー自身もイタリア人みたいな気分になってきて…どんどん朗らかな気持ちになってきて…「楽しかったよ!」と旅行の思い出話を聞いたようで、こんな大作曲家に対して親しみが感じられますね。


    静岡県の浜松交響吹奏楽団が演奏する、真島俊夫「富士山~北斎の版画に触発されて~」は度々の登場になりますが、各CDとも好評発売中です。

    0243
    昭和ウインド・シンフォニー
    「真島俊夫 富士山~北斎の版画に触発されて~」
    指揮:ユージーン・M・コーポロン、福本信太郎



    0251
    神奈川大学吹奏楽部
    『楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り』
    指揮:小澤俊朗



    …というわけで、本日は東海支部代表団体の自由曲から何曲かをご紹介させて頂きました。次回は、北陸・東北編をお届けしたいと思います!どうぞ、お楽しみに!

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-東関東支部編

    Date: 2016.09.21 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは!
    全国大会予習シリーズ第5回目は、先週末に大学・職場一般の部の審査が行われたばかりで未だ興奮冷めやらぬ、東関東支部の自由曲から何曲かをご紹介させて頂きたいと思います!それでは早速始めましょう!

    0210
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    「福島弘和 ラッキードラゴン」
    指揮:中村俊哉、井田重芳


    こちらのCDのタイトル曲となっている、福島弘和「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶」は、東関東支部代表では千葉県の松戸市立小金中学校吹奏楽部が演奏します。
    第2次世界大戦終戦後の1954年、ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験で被曝した漁船・第五福竜丸。その出来事とそれに対する強い怒りと悲しみの念、そして未来への祈りが込められたベン・シャーンの絵本「ここが家だ」に福島氏が心を動かされ、春日部共栄高校吹奏楽部の委嘱を受けて書かれた作品です。
    この東海大学付属第四高校(現在は東海大学付属札幌高校)吹奏楽部の演奏による録音は、細部までていねいに音にしようというプレイヤーの思いが生んだ繊細な響きに録音も寄り添ったものとなっており、ひとことで言えば“ハイビジョンのような音”で、特に「自らも演奏する方々」に聴いて楽しんで頂きたい内容となっております。


    こちらの作品集CDでは、福島氏による書き下ろしライナーノーツをお読み頂けます。

    0185
    『福島弘和 作品集Ⅰ 交響的詩曲「走れメロス」』


    こちらのCDでは、「ラッキードラゴン」の演奏は中村睦郎指揮する創価グロリア吹奏楽団によるもので、堂々と落ち着きのある演奏をお聴き頂けます。
    以前に“九州支部編”で『シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」』をご紹介した際、「ラッキードラゴンでは長三和音に到達出来なかったので、祈りの鐘ではそれを解決したかった」という裏テーマをご紹介しましたが、「ラッキードラゴン」の一番最後の和音はFのomit3、三和音の性格を決定する第3音を欠いた形態となっており、「長三和音ではないギリギリまでにじりよったものの、どう頑張ってもやはり長三和音ではない」ということで、作曲者の小さくも(?)強いこだわりが垣間見えるエピソードといえそうです。


    それでは、本日の2曲目に参りましょう。

    0169
    神奈川大学吹奏楽部
    『M.ファリャ バレエ音楽「三角帽子」』
    指揮:小澤俊朗


    きたる全国大会のステージでは、M.ファリャのバレエ音楽「三角帽子」を千葉県代表の奈良市の市立習志野高校吹奏楽部が顧問の石津谷治法氏のアレンジで演奏します。

    CDに収録されているのは保科洋編曲版(そのパート1)ですが、お持ちの方は“予習”としてお聴きになってみるのも良いと思います。同じく保科洋編曲版の「三角帽子 パート2」は、こちらのCDに収録されています。

    0113
    宝塚市吹奏楽団
    「アトランティス」
    指揮:渡辺秀之


    スペイン音楽の粋をもれなく感じさせてくれるファリャの音楽。オレンジとオリーブのあいだを吹き抜けた風が香るような、新鮮な気分を運んでくれます。ここでもう一枚、ご紹介したいCDがあります。それはこちら。

    0076
    「2005 ジャパンバンドクリニック コンサートセレクション」


    今からすでに11年も前にリリースされたCDですが、この中で「三角帽子」の音楽を演奏したのは、本場スペインの吹奏楽団、バレンシア市吹奏楽団なのです!
    外国人が話すある言語はネイティブが話すそれと何かが違うように、スペイン人ではない我々が知らずには再現できない本場の空気、気分を、彼らの演奏からすくい取ることが出来るかもしれません。「日本の吹奏楽のCDはもう持っている」という方は、ぜひこちらも聴いてみて下さい!

    千葉県の松戸市立第四中学校吹奏楽部が演奏する、真島俊夫「富士山~北斎の版画に触発されて~」は関西支部編でもご紹介しましたが、その際品切れをしておりました昭和ウインド・シンフォニーのCD販売をこのほど再開致しました。ご購入希望の皆さま、大変お待たせいたしました!

    0243
    昭和ウインド・シンフォニー
    「真島俊夫 富士山~北斎の版画に触発されて~」
    指揮:ユージーン・M・コーポロン、福本信太郎


    ジャケットも北斎の版画をモチーフにしたものとなっており、飾って見て楽しんで頂ければと思います。


    千葉県の光ウィンドオーケストラが演奏する、樽屋雅徳「プラネット・ナイン~未知への軌跡~」は、こちらのCDでお聴き頂けます。

    0248
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.5)
    「樽屋雅徳 プラネット・ナイン」
    指揮:加養浩幸



    さらに、千葉県の柏市立酒井根中学校吹奏楽部、同柏市立柏高校吹奏楽部が演奏する、天野正道「シネマ・シメリック」はこちらのCDでお聴き頂けます。

    0253
    文教大学吹奏楽部
    「R.シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」組曲」
    指揮:佐川聖二、安部迅、太田洋希



    0245
    海上自衛隊東京音楽隊
    CAFUAセレクション2016「シネマ・シメリック」
    指揮:加養浩幸、手塚裕之


    2枚ともお持ちの方は、ぜひじっくりと聴き比べてみて下さいね。



    本日は、福島弘和「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」と、M.ファリャの『バレエ音楽「三角帽子」』をメインにご紹介致しました。次回は東海支部編をお届けしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-関西支部編

    Date: 2016.09.16 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは~!
    全国大会予習シリーズ、第4回目は、関西支部代表団体の自由曲からご紹介していきたいと思います。さっそく始めましょう!


    0243
    昭和ウインド・シンフォニー
    「真島俊夫 富士山~北斎の版画に触発されて~」
    指揮:ユージーン・M・コーポロン、福本信太郎


    こちらのCDのタイトル曲になっている真島俊夫「富士山~北斎の版画に触発されて~」は、兵庫県の加古川市立中部中学校吹奏楽部が全国大会で演奏します。
    今年の4月に惜しまれつつその生涯を閉じた真島氏。この「富士山」は、真島氏の代名詞ともいわれる、ジャポニスムシリーズの第3作にあたります。
    近代フランスの音楽に造詣の深かった真島氏ですが、日本の浮世絵が近代ヨーロッパの音楽家たちにも多大なインスピレーションを与えていた事実をうけ、「自分も彼らに倣い、北斎の富嶽三十六景を見ながらインスピレーションをかき立てた」と語っています。

    この曲に付けられた欧文題は英語ではなくフランス語で、「北斎」のつづりは”Hokusai”となっていますが、「ホクサイ」と発音しては間違いなのかもしれません(フランス語では、”h”は無音であるため)。
    逆輸入的な視点で書かれたこともあってか、日本人である真島氏の作品でありながら、どこか「日本って不思議なところだなぁ…」と、客観的に、新鮮に、見ている感覚が伝わってくるような気がします。そして、自他への敬意の概念や(人、生物、無生物を問わず)、冒頭に鳴り響く鈴の音による聖域の暗示、中間のホルンソロに込められる、呼吸のように自然で濃やかな情動など…魅力あるポイントが、溢れるほどありますね。

    実はこのCD、大変なご好評を頂き、一時的に出荷を停止させて頂く事態となってしまいました。9月21日以降、出荷を再開させて頂きます。ご購入をご希望の方には、ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。

    同じく「富士山」を収録したこちらのCDは、現在も好評発売中です!

    0251
    神奈川大学吹奏楽部
    『楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り』
    指揮:小澤俊朗


    真島氏と親交の深かった小澤氏のタクトによる演奏です。


    それでは次へ参りましょう!

    0235
    文教大学吹奏楽部
    「M.アーノルド 第六の幸福をもたらす宿」
    指揮:佐川聖二


    こちらのCDはなんと豪華2枚組なのですが、この2枚目の第1曲に収録されている長生淳「コンコルディア」を、大阪府の豊中市立第十一中学校吹奏楽部が全国大会で演奏します。

    “コンコルディア”というタイトルは、”Concordia res parvae crescent,Discordia macimae dilabuntur.”-“調和によって小さきものは成長し、不調和によって最も大きなものも減衰する”という成句によっています。
    楽曲のテーマには、「人間愛」「家族のような温かい雰囲気」「出藍の誉れとなるべく、日々成長」等があげられていますが、あらためて作品を聞いてみると、冒頭に現れた小さなつむじ風のようなフレーズの坊やが、温かく守られた家から冒険の旅に出て成長していく物語、またそれを見守る保護者・親心的な視点があるようにも感じられます。
    大変技術的難易度の高い作品ではありますが、それと同時に、どれだけ「温かな人間愛」を聴衆に届けてくれるのか、とても楽しみで気になるところです。

    それでは、次の楽曲へ参りましょう。

    0173
    文教大学吹奏楽部
    「ラヴェル スペイン狂詩曲」
    指揮:佐川聖二、柳田孝義


    このCDに収録されている、天野正道「アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ」を、大阪府の明浄学院高校吹奏楽部が全国の舞台で演奏します。

    「アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ」とは、「スラブ風アダージョ2」という意味ですが、先に「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」という作品があり、これをコンクールで演奏するために中間部に改訂をくわえたのが「アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ」です。

    この楽曲、“アダージョ”スウォヴィアンスキェといいますが、どれくらいアダージョ(遅い)なのか?と申しますと…
    冒頭に書かれた速度標語、”Molto adagio (四分音符)=28”です!
    四分音符が1分間に28回打つ速さ!想像してみて下さい!
    楽譜を見て、演奏しようとしたら度肝を抜かれる遅さです(ちなみに中間部に改訂で加えられた速い部分は四分音符=144です)。
    ですがしかし、この文教大学のCDでタクトをとったのは、演奏する天野氏の作品をことごとく“作曲者の意図より更に遅く、歌い込んで”演奏してきた佐川氏。
    ある意味勝負ですね(笑)
    音はといえば、冒頭は木管楽器のソロが連なり、普段は気にもかけない空気の重さ・粘り・その粒子の存在に注意が集まって、微妙で繊細な表現が際立つ部分があり、他方では激しくかつ豪華で美しい、ロマンティシズムに酔いしれるような部分があり、その濃さと薄さに「こんな空気があるのか」とため息が出そうな作品です。
    もしかしたら、フィギュアスケート演技の音楽などにも合うかもしれません。

    それでは、次が本日最後の楽曲紹介となります!

    0086
    神奈川大学吹奏楽部
    『高昌帥 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」』
    指揮:小澤俊朗


    タイトルにもなっている、高昌帥『吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」』を、兵庫県の宝塚市吹奏楽団が全国大会で演奏します。
    この作品は、力強いトゥッティで始まる第1楽章「衝動」、複雑で不安定なリズムが特徴の第2楽章「情緒」、冒頭の金管コラールをはじめ美しい響きが印象的な第3楽章「祈り」、第1楽章から第3楽章までの要素をすべて内包しつつ、大きな高揚感に包まれて堂々たるエンディングに至る第4楽章「陽光」の、全4楽章からなります。
    これまでも数多くの団体が全国大会の舞台で演奏し、その作品の大きさ、長さゆえに、その演奏の内容も団体によって様々だったわけですが、今回の宝塚市吹奏楽団の演奏は主に第2楽章と第4楽章からの演奏になるかと思います。CAFUAレーベルの他のCDでも、抜粋版を収録したものはいくつかあるのですが、本日は全楽章をノーカットフルバージョンで収録した、神奈川大学吹奏楽部のCDをご紹介させて頂きました。


    本日も最後までお読み下さりありがとうございます。
    「コンコルディア」「アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ」『吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」』は、それぞれ演奏用の楽譜と閲覧用のPOST de スコアをご用意しております(リンク先は各曲のPOST deスコアページです)。
    ぜひ、CDとあわせてチェックしてみて下さいね。
    次回もどうぞお楽しみに!!

  • コンクール全国大会を“予習”しよう!-四国支部編

    Date: 2016.09.13 | Category: 未分類 | Response: 0

    こんにちは!
    先週末も各地で支部大会が行われ、全国大会出場団体もかなり出揃ってきましたね。
    “予習”シリーズの第3回は、四国支部代表団体が自由曲に選んだ作品から、いくつかピックアップしてご紹介致します。さっそく参りましょう!


    0205
    神奈川大学吹奏楽部
    『R.シュトラウス 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」』
    指揮:小澤俊朗


    いきなりタイトル曲で出ました!「ティル・オイレンシュピーゲル」。全国大会では、香川県の高松第一高校吹奏楽部が演奏します。
    いたずらもののティルが奔放に行動した末、ついに捕えられ絞首台に露と消えるが、ティルがいなくなった後も、そのいたずらぶりは長く伝説となって語り継がれる…というストーリー性のある作品です。
    「愉快ないたずら」という割には絞首刑に処されているところなどを見ると、「いたずらをされた者にとってはとても笑い事ではなく、本気で迷惑だったんだろう」とまじめに考えてみるのも面白いです。
    スネアドラムが鳴ってティルが捕えられる直前のパートでは、いたずらも相当盛り上がっていたようですし、やりすぎちゃったのかも知れませんね…

    この曲、演奏者にとっても、やっかいでちょっと迷惑で(笑)まるでティルが潜んでいるかのような作品に感じられませんか?
    奏者はいたずらをされる側なのか?見事、いたずらを仕掛ける側なのか?
    そういった視点で聴いてみるのも、面白いかも知れません。

    交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、こちらのCDにも収録されています。

    0019
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.5)
    「S.メリロ ゴッドスピード!」
    指揮:加養浩幸



    それでは2曲目に参りましょう。

    0195
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    「保科洋 復興」
    客演指揮:保科洋
    指揮:井田重芳



    こちらもタイトル曲でドンと出ました!保科洋「復興」は、愛媛県の一般団体・藤原大征とゆかいな音楽仲間たち、が全国大会で演奏します。

    「復興」はこちらのCDにも収録されていますよ。
    まずは委嘱団体によるこのCD↓↓

    0177
    ヤマハ吹奏楽団
    「R.シュトラウス アルプス交響曲」
    指揮:今村能


    CDの第一曲を飾っています。お次はこちら。

    燦
    東海大学付属第四高等学校吹奏楽部&春日部共栄高等学校吹奏楽部
    「燦」
    指揮:井田重芳、都賀城太郎、中村俊哉


    「復興」は、都賀氏指揮する春日部共栄高校吹奏楽部の演奏で収録されています。
    さらにこちらも!

    0169
    神奈川大学吹奏楽部
    『M.ファリャ バレエ音楽「三角帽子」』
    客演指揮:保科洋
    指揮:小澤俊朗


    「復興」は、作曲者自身による指揮で収録されています。

    ヤマハ吹奏楽団の創立50周年を記念して委嘱されたこの作品を書くにあたり、保科氏はその長い歴史、そこにある紆余曲折、その上にある今、そしてさらなる発展を遂げる未来への希望をイメージしたと解説の中で語っています。その言葉の通り、一筋縄ではいかない、幾つかの困難の存在がその音からも聞いて取れますが…
    団体として、ひいては、活動を続ける生き物として、紆余曲折をすでに内に持っている、困難を乗り越えて今もある、という方が、強いのではないか…と、抽象的ながらも感じられる気がします。
    終盤の未来への希望を表現したパートは、特に演奏団体によって音作りに違いが出るところではないでしょうか。全国大会ではどんな演奏が聞けるのか、とても楽しみですね!

    3曲目は、こちらのCDから!

    0215
    龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部
    『O.レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」』
    指揮:若林義人


    こちらもタイトル作品、レスピーギの「ローマの祭り」を、香川県の高松市立屋島中学校吹奏楽部が演奏します。
    オリジナルは管弦楽ですが、とても吹奏楽に映える作品で、よく演奏されていますね。
    難易度が高いけれど演奏効果も高いこの作品の、全4楽章からどこをどう演奏するのか…とっても気になります!


    高知県の鏡野吹奏楽団は、樽屋雅徳「プラネット・ナイン~未知への軌跡~」を演奏します。こちらのCDでお聴き頂けますよ。

    0248
    土気シビックウインドオーケストラ(vol.5)
    「樽屋雅徳 プラネット・ナイン」
    指揮:加養浩幸


    この作品は九州支部編でもご紹介しましたね。


    というわけで、本日は四国支部代表団体の自由曲から、いくつかの楽曲をご紹介させて頂きました。CDをお持ちの方はこの機会にもう一度、お持ちでない方はぜひお好きなタイトルを入手して、聴いてみて下さい!
    次回は関西支部編をお届け致します。どうぞお楽しみに!

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