• 東海大高輪台高新譜「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    Date: 2021.03.18 | Category: NEWS! | Tags:


    シリーズ第18作!東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部
    「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    毎年春にリリースしております東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部のアルバム「スパイラル」シリーズ。今年はなんと18作目!タイトルは「スパイラル・ブロッサム」となりました。2020年度の部訓「開花」をイメージし、またメンバー達が「蒲公英」「向日葵」「桜」の3チームに分かれて活動している事もあって、3年生を中心に決めたタイトルとの事です。

    昨年のVol.17「スパイラル・ヴィヴィッド」を発売する頃には既に新型コロナウィルスの感染拡大が日本中に大きな影響を与え始めておりました。高輪台高校も例に漏れず、休校要請を受けて部活動が中止に。CDブックレット記載の「1年間の歩み」を見ても、3月から7月にかけての活動が丸ごと抜けております。さぞかし部員の皆さま、そして先生方は落胆し悔しい思いをされていたんだろうな…と思いましたが、ライナーノーツ用のインタビューで顧問の畠田貴生先生らに話を伺うと「たくさんの音楽に没頭できた」「とても充実した得るものの多い1年だった」との回答が。常に前向きに、生徒たちの事を一番に考え行動する畠田先生らしい、力強い言葉にこちらが勇気づけられる思いでした。

    アルバムの冒頭4曲はセッションレコーディングによるもの。「軽騎兵」はコンクールメンバー(チーム「蒲公英」)、「KAGENUI」はマーチングメンバー(チーム「向日葵」)の3年生を中心とした20名、「第六の幸福をもたらす宿」はマーチングメンバー、そして「たなばた」は1年生(チーム「桜」)による演奏です。ちなみに、「たなばた」でティンパニを担当するのは何と畠田先生!学生時代は打楽器が専門だったという先生の名演にも注目です!

    セッション録音の中で注目の1曲は、石毛里佳氏の書き下ろし新作「KAGENUI」。

    毎年、東京の吹奏楽コンクールC部門(20人以下)に出場していた高輪台高校は、この部門のために石毛氏に新作の委嘱を続けてきましたが、今年は同部門への出場はしないつもりだったとの事。それでも石毛氏への委嘱は今後も続けるから、という事で作曲された新作が「KAGENUI」。忍術にヒントを得て作曲したらしいですが石毛氏は多くを語っていません。それでも、ジャジーなドラムのビートに載せ、時にはオーボエソロが印象的な緩徐部もある、どこか和風な印象も漂わせるこの曲を聴くと、誰しも一聴して「カッコいい!」と思えるはずです。畠田先生も、これを小編成の自由曲として取り上げたらカッコいいだろうな、と太鼓判の名曲が誕生いたしました。こちら、当社からレンタル楽譜として出版予定!続報をお待ちください。

    12月にミューザ川崎で2日間に渡って開催された定期演奏会からは6曲のライブ録音を収録。やはり注目は、福島弘和氏による委嘱新作2曲ではないでしょうか。

    本来ならコンクール自由曲として演奏するために委嘱された福島弘和氏の新作、シンフォニエッタ第4番「憶(おも)いの刻(とき)」。この1年の記憶を胸に刻み込む、といった思いで生徒達が名付けたタイトルとの事。「コンクールがあったら違うタイトルになっていたかも」とは畠田先生の弁。コンクールでの演奏は中止となったため叶いませんでしたが、この定期演奏会ライブを聴けば、上記畠田先生の言葉にもあった通り「充実した1年」だった事がよく分かると思います。

    本来「憶いの刻」は課題曲とセットで演奏する作品でしたがコンクールが中止となったため、追加で福島弘和氏に委嘱した曲が、祝典のための前奏曲「美しき花達よ、今ここに輝け」。非常に華やかでオープニングピースとして最適なこの曲は、今後高輪台高校だけのスペシャリティとして演奏し続けるとの事。でもこんな素敵な作品、聞くと演奏してみたくなっちゃいますよね!

    定期演奏会では、長年に渡り同校の指導をされてきた名コーチ、中村俊哉氏が初めて客演指揮者者として指揮台に上がりました。同校で初めて合奏した思い出の曲、という内藤淳一氏の「栄光をたたえて」はその後同校の基礎合奏曲として冒頭のコラールだけ演奏され続けて来たのは知る人ぞ知るところですが、今回後半のマーチも含めた全曲を初めてCD収録!また中村氏が大好きな作品、という中橋愛生氏の「谺響(こだま)する時の峡谷」は、名曲「科戸の鵲巣」の続編にあたる祝祭の音楽作品で、実験的要素も含まれる、非常に大編成かつ高難易度の作品で演奏機会の少ないもの。会場のバンダも含まれる立体的な音響を今回のライブ録音では余すところなく収録し、中橋氏からも「もっとも理想的な録音」と太鼓判を頂きました。幻の名作がいよいよ真の姿を明らかにします!

    コロナ禍だからと活動の手を緩めず、音楽と真正面から向き合ってきた1年間の集大成となる「スパイラル・ブロッサム」。18年続けて来たシリーズの中でも特に価値のあるアルバムとなりました。充実した音楽の数々からたくさんの勇気をもらえるものと思います。2020年度の部員達が咲かせた素敵な花を是非ご堪能ください!