Archive for 10月, 2013

  • 全国大会演奏作品紹介1/5

    Date: 2013.10.30 | Category: NEWS! | Response: 0

    こんにちは! 今年の吹奏楽コンクールも、ついに終わってしまいましたね。
    出場団体、関係各所の皆様、大変お疲れ様でした。
    しばらくの間、「秋のレンタル楽譜紹介」はお休みさせて頂き、コンクール全国大会で演奏されたCAFUA取り扱い楽曲についてご紹介させて頂きたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

    本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
    ラフォルム
    ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ
    演奏時間:約13分
    レンタル価格:32,000円(税別)


    文教大学吹奏楽部が演奏し、見事金賞を受賞しました。

    タイトルはフランス語で、楽譜中の発想標語・楽器名などもすべてフランス語で書かれています。タイトルを日本語に訳すと、「それぞれの愛のかたちは、万華鏡のごとく移り変わる」という意味なのですが、カタカナでなくフランス語の表記でタイトルを見れば、なんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。

    ≪ La forme de chaque amour change comme le Kaleidoscope ≫

    これがフランス語での表記です。 ≪ chaque≫は“それぞれの(each)”、 ≪ Kaleidoscope ≫は“万華鏡”という意味です。 ≪ comme ≫は“~のように(like)”ですね。

    創価グロリア吹奏楽団と同楽団指揮者の佐川氏からの委嘱を受け2003年に書かれたこの作品は、タイトルの通り「さまざまな愛のかたち」をテーマにしています。
    冒頭の、幻想的で美しくロマンチックな印象に始まり、実にヴァリエーションに富んだ表情を見せる様はまさに万華鏡のようでありますが、それをたったひとことに集約出来てしまう“愛”という概念も、まったく偉大であると感じずにはいられません。

    全国大会での文教大学の演奏も、即売CDで早速聴かせて頂きましたが、何度か聴いただけでも“豊潤さ”“華やかさ”“素朴さ”“勇ましさ”“軽やかさ”“濃やかさ”“ジャジーでアンニュイに漂う”“メリハリが感じられる”など、沢山の印象を感じ取ることができ、それもまた“万華鏡のようである”ということが出来ると思います。

    コンクールでは演奏時間の制限から、曲をカットして演奏していますが、楽譜通りフルで演奏したものを収録したCDをリリースしておりますので、ぜひ参考にして頂きたいと思います。


    SWANLAKE
    SWAN LAKE
    指揮:佐川聖二
    演奏:創価グロリア吹奏楽団


    チャイコフスキーの名作バレエ音楽“白鳥の湖”を含む、とても聴きごたえのある1枚となっております。


    この後も、全国大会で演奏された楽曲をご紹介していきたいと思います!
    どうぞお楽しみに♪

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  • 東海大四高の最新作、11月6日リリース!

    Date: 2013.10.30 | Category: NEWS! | Response: 0

    先日の吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した東海大学付属第四高等学校吹奏楽部の最新作、
    「ラッキードラゴン」予約受付中です!


    210.jpg
    「ラッキードラゴン」
    演奏/東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
    指揮/井田重芳
    客演指揮/中村俊哉
    サクソフォン/村上裕真
    定価2,500円(税込) CACG-0210



    【曲目】

    1. コンサート・マーチ「東風 -こち-」 (真島俊夫)
    2. アリランと赤とんぼ (朝鮮民謡、山田耕筰/編曲:高 昌帥)
    3. アルト・サクソフォーンとバンドのためのアリオーソとプレスト (ジェームズ・バーンズ)
    4. 丘の上の古城 (堀田庸元)
    5. ラッキードラゴン ~第五福竜丸の記憶 (福島弘和)
    6. フォー・ブラザース (ウッディ・ハーマン)
    7. ラ・パロマ ~情熱のラテン~ (セバスティアン・デ・イラディエル/編曲:岩井直溥)
    8. ラ・クカラチャ (メキシコ民謡/編曲:岩井直溥)
    9. ばらと海 (作詞:薩摩 忠/作曲:寺島尚彦)
    10. エンターテインメント・マーチ (川北栄樹)


    7月に行われた定期演奏会のライブアルバム。
    コンクール自由曲の「ラッキードラゴン」やゲストとの「アリオーソとプレスト」などの吹奏楽ステージと、四高ならではの少し大人な響きを聴かせるポップスステージの全10曲を収録しています。

    四高が誇る美しいシンフォニックサウンドを、このアルバムで是非堪能して下さい。

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  • 吹奏楽譜『ミュージカル「レ・ミゼラブル」より』(福島弘和編曲)は、11月1日発売!

    Date: 2013.10.25 | Category: NEWS! | Response: 0

    こんにちは。
    こちらの記事では、『吹奏楽で「レ・ミゼラブル」をもっと楽しむ』ために、レミゼのストーリーをダイジェストでご紹介しています。本日は、3回に分けたストーリーダイジェストの、最後の回となっております。

    二つの大型台風が接近する中、名古屋で行われる今年の全日本吹奏楽コンクール全国大会では、これまた二つの、異なるアレンジによる「レ・ミゼラブル」が演奏されることも大きな話題となっております。
    CAFUAミュージックライブラリーでは、春日部共栄中学高等学校の委嘱により福島弘和がアレンジをした楽譜を、11月1日(金)に発売いたします。

    レミゼラブル楽譜
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
    作曲:C.M.シェーンベルク/ 編曲:福島弘和
    定価12,000円(税抜)CWE-025



    さて前回は、マリウスとコゼットの邂逅と、エポニーヌの失恋までご紹介しました。そのあと、物語はどうなっていくのでしょうか。


    マリウスとコゼットが出会った頃、当時のパリでは何が起こっていたのか?
    政府の中で唯一、貧困層に優しく、国民にも支持されていた、ラマルクという将軍の死期が近付いていました。マリウスが所属していた社会運動グループでは、ラマルク将軍の死後に革命を起こす計画が練られていたのです。

    ジャベール警部は、ジャン・ヴァルジャンを探してパリを歩き、マリウスが所属するグループに潜入することにしました。「私は警官だ。軍の機密情報を提供するから、仲間にしてくれ」と偽って、です。
    一方、マリウスとコゼットの再会後に、テナルディエ一味がジャン・ヴァルジャンとコゼットの住まいへ襲撃を仕掛けようとしていましたが、それを見つけたエポニーヌは、「あの家はダメよ!」と、親と仲間たちを追い返しました(健気!!)。しかし、物騒な物音に気付いたヴァルジャンは、ジャベール警部がやってきたものと思い込み、即日、国外へ逃亡する決意をします。

    ラマルク将軍の訃報が街に届きました。
    さぁ、明日が運命の日!
    それぞれの人物の、明日への思いを歌った曲が、“One Day More”です。
    「明日、革命を起こすぞ! 決戦だ!!」と、息をまく社会運動グループの面々。
    「明日までに、国外へ逃げなければ!」と、ヴァルジャン。
    「国外へ逃げたら、マリウスに二度と会えなくなる」と嘆き、嫌がるコゼット。
    テナルディエの一味は、「戦場でひと儲けしてやろうぜ!」と歌います。
    その他、登場人物たちがそれぞれの心情を歌い、重唱はやがて大合唱へと変わっていきます。全体を通してもっとも大きな盛り上がりを見せる、物語のハイライトと言ってもよい場面で、今回のアレンジでは、エンディングとなる第6曲に配置されています。

    夜が明けた次の日。
    ラマルク将軍を弔う葬列が、粛々と進んでいくと、どこからともなく、民衆たちの歌う声がわき上がってきました。「怒れる民衆の、歌う声が聞こえるか?」と問いかけるその歌は、人々を鼓舞し、決起を促すものでした。バリケードを築き、武装した社会運動グループのメンバーは、軍隊と対峙します。この革命の場面を描いたのが、第5曲に配された“The Final Battle”です。
    楽譜には“+canon”(大砲を用いて)とも書かれており、華々しくも壮絶な部分となっています。


    さて…
    ここまでで、楽譜に用いられた劇中歌・曲はすべて登場しましたが、物語はもう少し続きます。
    社会運動グループにもぐりこんだジャベールはその後どうしたのか?
    ジャベールは、グループに軍隊の嘘の情報を流したことがばれて、捕縛されていました。
    マリウスがどんな人物かを探るために、グループに近付いたジャン・ヴァルジャンは、捕えられていたジャベールを、射殺したようにみせかけて逃がします。
    自分の半生をかけて追ってきた“犯罪者”に命を助けられ、ジャベールの信念は揺らぎます。ずっとずっと、正義に忠実に、職務を全うしてきたのに…
    自分を見失ったジャベールは、増水したセーヌ川へ身を投げてしまいます。

    革命運動グループに加わったジャン・ヴァルジャンでしたが、戦況は厳しく、一夜が明けて軍の総攻撃が始まると、グループのメンバーは次々と命を落としていきました。この戦いで、マリウスも負傷しました、が…
    一晩、ヴァルジャンはマリウスを観察していました。彼は良い人間だ、彼にならコゼットを任せても良い…、そう思うようになっていたのです。
    ヴァルジャンは傷ついたマリウスを担ぎ、持ち前の怪力と脱獄の経験(!)を活かして戦場から脱出します。

    革命が失敗に終わり、ほとぼりが冷めた後で、マリウスとコゼットは結婚式を挙げますが、ヴァルジャンは囚人としての過去をマリウスにだけ話し、二人の未来を守るために姿を隠しました。信頼するヴァルジャンが忽然と姿を消したので、嘆き悲しんでいるコゼットをマリウスが慰めます。しかし、ひょんなことから、革命の戦いで傷つき気を失っていた自分を、安全な場所まで運んでくれたのが他でもないジャン・ヴァルジャンだったということをマリウスは知りました。
    「彼をこのまま、コゼットと悲しい別れをさせたままで、死なせてはいけない」と決意したマリウスは、コゼットと共に、今しも息絶えなむとしていたヴァルジャンを探し出したのです。

    ついにヴァルジャンは、コゼットに彼女の出生についても全て語り、息を引き取ります。その魂は安らかに、革命や時代の動乱の中で命を落とした人々に迎え入れられるのでした。


    はい、お疲れ様です!
    最後までお読み下さり、誠にありがとうございます!
    略せば話が分からなくなり、詳しく書けば長くなる…というところではありましたが、「レ・ミゼラブル」の世界を、垣間見て頂くことが出来ましたでしょうか。
    今回の記事で、より吹奏楽の「レミゼ」を深く楽しみ、あるいは、原作の小説やミュージカルにも興味をもって頂けたなら幸いです。

    コンクールの後は、全国大会で演奏された楽曲についてもこちらのブログでご紹介していきます。台風のおかげで、いつも以上に緊張感のある全国大会になるかと思いますが、出場される皆さまの素晴らしい演奏を、心よりお祈りしております!

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  • 福島弘和編曲による「レ・ミゼラブル」楽譜は現在ご予約受付中です。

    Date: 2013.10.24 | Category: NEWS! | Response: 0

    話題があちこちに飛んでいて誠に恐れ入りますが(笑)、本日は、現在ご予約受付中・週末の全日本吹奏楽コンクール全国大会での演奏を待つ、福島弘和編曲による楽譜『ミュージカル「レ・ミゼラブル」より』のご案内です!

    レミゼラブル楽譜
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
    作曲:C.M.シェーンベルク/ 編曲:福島弘和
    定価12,000円(税抜)CWE-025


    CAFUA webショップはもちろん、お近くの楽器店でもご注文頂けます!
    「レ・ミゼラブル」を収録した春日部共栄中学高等学校吹奏楽部のライブディスクも大変なご好評を頂き、誠にありがとうございます。


    さて、それでは…
    前回に続き2回目となるこの記事を読めば、吹奏楽で「レ・ミゼラブル」を5倍楽しめる!?
    ダイジェストの続きをお届けしていきたいと思います。

    前回の最後で、コゼットはジャン・ヴァルジャンに引き取られることとなり、コゼットの母親は病で他界してしまったところまでお話ししました。その後…



    コゼットはヴァルジャンの庇護のもとで、すくすくと、そして美しく成長していきました。
    (ジャベール警部の執拗な追跡から逃れながら、ではありますが…)
    コゼットが少女と大人の女性のはざまに立つ頃、貧しい人々に施しをするヴァルジャンについて街を歩いているときに、彼女はある青年と出会います。

    青年の名は、マリウス・ポンメルシー。革命運動のグループに参加している若者でした。二人は互いの名も知らず、ひとことの言葉も交わさぬうちに、恋に落ちます。
    マリウスの住まいの近所に住む、少女エポニーヌ(テナルディエ夫妻の長女!)は、ひそかに思いを寄せていたマリウスの様子が、おかしいのに気づいて声をかけました。マリウスはなんと、そんなエポニーヌに「彼女(コゼット)を探し出してくれ」と頼みます。
    知らぬこととはいえ、なーんと酷い仕打ちでしょうか!

    エポニーヌはしぶしぶコゼットを探し出し、マリウスとコゼットを引き合わせました。
    再会の喜びに身を震わせる二人。ここで歌われるのが、”A Heart Full of Love”です。
    このアレンジでは、第4曲に配されています。
    マリウスとコゼットが愛を歌う一方で、後半からはエポニーヌの嘆きの歌も加わって三重唱になります。
    「片思いなのよ」「仕方がないわ…」と失意を歌うエポニーヌの旋律は、大半が下降する音列で出来ており、沈んでいく心をその音形でも表しているように思えます。

    やがて雨が降り出し、エポニーヌは濡れながら夜の道を歩いていきます。彼女はいつも、一人で夜に歩いては、マリウスが傍にいて共に歩き、優しい言葉をかけてくれることを想像して自分を慰めていました。「道に迷ったって、きっと彼が見つけてくれる…」
    そんな罪のない夢想遊びも、彼に恋人が出来た今となっては、やめざるをえませんでした。
    これが、邦文題では「ひとりぼっち」とも訳される、”On My Own”で、これは第3曲に配されています。


    さて、一気に最後まで行きますとかなり長くなりますので、もう1回だけ区切らせて頂きたいと思います!
    先行してリリースした、春日部共栄中学高等学校のライブCDも好評発売中!

    レミゼラブルCD
    「レ・ミゼラブル」
    春日部共栄中学高等学校吹奏楽部
    指揮/都賀城太郎
    マリンバ/藤井むつ子


    ぜひこちらも、あわせてチェックしてみて下さいね!

    物語のエンディングまで、あと少し!
    次の記事も、どうぞお楽しみに♪

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  • 秋のレンタル楽譜紹介⑧バラード

    Date: 2013.10.23 | Category: レンタル楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは。このところ、急に肌寒くなってきましたね。
    行楽の秋、実りの秋、秋はもう過ぎてしまったのでしょうか。。。だとしたら、ちょっとさびしいところです。
    懐かしい季節やときを懐かしむ気持ちと共に、本日ご紹介するのはこちらの作品です!

    バラード
    バラード~人想ふ あこがれこがれ 切なさも 思ひさませば 夢としるべし~ / 内藤淳一
    演奏時間:約5分
    レンタル価格:19,950円(税込)



    副題とされたのは、詠み人知らずの恋の歌。
    「若いころの、熱にうかされるような切ない恋も、それから何年も経ってみれば、夢のようなものだったなぁ。」
    そんなことを改めて思う感慨を、起伏のある主旋律と幾重にも絡まり合う対旋律、さらにそれらの旋律を受け止めるために、非和声音が多用されたハーモニーで描いた…と、作曲者の内藤氏は話しています。

    どんな非和声音かというと…
    たとえば、エンディングの和音を例にあげれば、主和音のFのコードにgを足したF9を使用していること、などがあります。
    …9の和音は、おしゃれですが、非和声音とは言わないかもしれませんね。

    とはいえ、三和音や四和音では追いつかない、多様な和音、和声を使用していることは確かです。
    それも、いちいち「複雑だ」「おしゃれだ」と良い意味で感じさせない、それよりも「温かさ」や、(楽曲に対して使う言葉かよく分かりませんが)「滋味深さ」を感じさせ、聴く人の心を優しく包み込むような力が、この作品の特長といってもよいのではないかと思います。

    速さ・曲想は終始”Andante espressivo”で、ritardando ? a tempoなどによる揺らぎはあるものの、一貫してゆったりとした表情の作品です。
    そして、先にお話しした通り、主旋律の他にもいくつもの対旋律が同時多重展開しています。
    つまり、旋律が常に沢山ある>>みんなに美味しいパートがある!
    …ということも、一つ言えると思います。

    「ゆったりした曲はシロタマばかりで退屈…」なんて、思わないかもしれませんが、
    すべてのパートが旋律的に書かれている(音の長さはまちまちですが)この曲なら、きっとすみずみまで楽しみながら演奏できるのではないでしょうか。
    (ちなみに…「ハーモニーに非和声音を多用した」というこの楽曲、各旋律にも和声外音がしばしば用いられています。それらを探しながら、ひとつひとつ解釈して音にしていくのも、楽しそうですね。)


    今となっては、つらさや痛みや苦しさではなく、温かさと懐かしさと共にある思い出なのだろうなぁ。と感じられる作品です。


    内藤淳一の「バラード~人想ふ あこがれこがれ 切なさも 思ひさませば 夢としるべし~」は、こちらのCDでお聴き頂くことが出来ます。
    ライフヴァリエーションズCD
    鈴木英史 ライフ・ヴァリエーションズ
    指揮:浅田享
    演奏:浜松交響吹奏楽団



    前回もこのCDからのご紹介でしたね。とても聴きごたえのある、おトクな1枚となっております!

    さて、このシリーズもあと2回となりましたが、どんな曲が登場するのか?
    次回もどうぞ、お楽しみに!


    楽譜事業部
    高橋

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  • 福島弘和編曲による「レ・ミゼラブル」楽譜は11/1(金)発売です。

    Date: 2013.10.18 | Category: NEWS! | Response: 0

    先の記事でもご紹介していますが、10/27(日)の吹奏楽コンクール全国大会で春日部共栄高等学校吹奏楽部が演奏する、福島弘和編曲の『ミュージカル「レ・ミゼラブル」より』の楽譜は、11/1(金)発売の予定となっており、現在ご予約を承っております。
    今週水曜日にリリースしたばかりの春日部共栄中学高等学校ライブCD「レ・ミゼラブル」には、たっぷり12分超のコンサートバージョンで収録されています。
    (リリースCDは2013年4月の演奏会のものですが、出版にあたり楽譜の一部に変更が入っております。ご了承ください。)


    さて本日は、吹奏楽で「レ・ミゼラブル」を3倍楽しむ!ための、
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」に登場する主要人物と、大まかなストーリーをご紹介してみたいと思います。

    メインのキャラクター達は、この3人!
    ☆ジャン・ヴァルジャン:元囚人で、ガレー船の労働に服役していた。出所後、コゼットの里親になる。
    ☆コゼット:父親は不明で、母親のファンテーヌも幼少期に亡くしてしまう。母親の存命中はテナルディエ夫妻が営む宿屋に預けられていたが、使用人のようにこき使われ不遇の時を過ごす。その後ジャン・ヴァルジャンに引き取られる。
    ☆マリウス:ブルジョワの祖父を持つ青年。成長したコゼットと恋に落ちる。学生の革命運動グループの一員。


    まだ3人しか紹介していないのに、大分込み入ってますね(笑)
    続いて、この人たちがいなくてはドラマが成立しない! サブキャラクター達の紹介です。

    ☆ジャベール警部:ジャン・ヴァルジャンが服役していたころ、囚人たちの監視役だった警察官。出所後に行方をくらませたジャン・ヴァルジャンを執拗に追い続ける。
    ☆ファンテーヌ:コゼットの母親。貧しい女工だったが、美貌の持ち主でもあった。勤めていた工場を解雇されてしまい、身売りまでしたのちに病死してしまう。
    ☆テナルディエ夫妻:経営する宿屋で、幼少期のコゼットを預かっていた。強欲で金銭に汚く、あこぎな商売をしている。
    ☆エポニーヌ:テナルディエ夫妻の長女で、コゼット、マリウスらと同年代。マリウスを慕っている。

    登場人物を絞りに絞ると、こんな感じでしょうか…
    群像劇といえるタイプの作品で、登場人物がとても多いのです。

    時間軸も大まかに3つに分けて、
    ①ジャン・ヴァルジャンの服役(~出所)時代
    ②ジャン・ヴァルジャンとコゼットが出会う頃
    ③コゼットが成長し、若者たちの恋愛などが描かれる時代
    というふうに捉えてみると分かりやすいと思います。



    それでは、楽譜に取り上げられている楽曲と絡めて、物語のあらすじを見てみましょう。

    第1曲:プロローグ
    まず最初に、囚人たちが服役するガレー船のドックの場面からです。劣悪な環境下での厳しい肉体労働を連想させる、力強くも重々しい楽想の曲になっています。

    ジャン・ヴァルジャンは19年の服役を終え、出所しましたが、「危険人物」と明記された通行証を行く先々で提示しなければならず、出所後も差別に苦しんでいました。
    ジャン・ヴァルジャンは忌々しい通行証を破り捨て、名を変えて身を隠すことにしたのです。


    第2曲:一日の終りに
    最初の場面から数年が過ぎ、貧しい群衆たちの歌う「一日の終わりに」という曲は、今日はなんとか生き延びたけれど明日は分からない、今日は仕事にありついたけれど明日は分からない…という、過酷な状況を歌っています。コゼットの母親、ファンテーヌもその中の一人。

    ファンテーヌは美しい髪と白い歯を持つ美女でしたが、それがもとで女工仲間の妬みを買い、働いていた工場を解雇されてしまいます。その工場の持ち主は、「マドレーヌ」と名を変えたジャン・ヴァルジャンだったのですが…

    ファンテーヌは、出稼ぎに出るために娘のコゼットをテナルディエ夫妻の宿屋に預け、仕送りをしていました。解雇されては、仕送りができません。テナルディエ夫妻からは、コゼットが病気で薬が必要だから、と、高額の仕送りを要求する手紙が送られてきます。
    ファンテーヌは、美しい髪を切って売り、白く輝いていた歯も抜いて売り、さらに身体を売ってお金を作ろうとしますが、ついに自らが病に倒れてしまいます。

    ファンテーヌの前に、工場主のマドレーヌ(ジャン・ヴァルジャン)が現れました。彼は、ファンテーヌに幼い娘がいることも、工場を解雇されたことすらも、その時まで知らなかったのです。「彼女と子どもを救わなければ!」そう決意し、マドレーヌはコゼットを引き取ることにします。ファンテーヌは、娘が工場主のマドレーヌに引き取られることを知って安堵し、息を引き取ります。


    続きは次の記事で!


    お知らせ:この記事は、11/1(金)発売の販売譜、福島弘和の編曲による『ミュージカル「レ・ミゼラブル」より』のご案内です!
    レミゼラブル楽譜
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
    作曲:C.M.シェーンベルク/ 編曲:福島弘和
    定価12,000円(税抜)CWE-025


    CAFUA webショップでご予約受付中! いますぐチェック!


    この楽譜の演奏は、10/16(水)リリースのこちらのCDに収録されています。
    レミゼラブルCD
    「レ・ミゼラブル」
    春日部共栄中学高等学校吹奏楽部
    指揮/都賀城太郎
    マリンバ/藤井むつ子



    お話しの続きもお楽しみに!


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  • 第61回全日本吹奏楽コンクール 自由曲演奏曲

    Date: 2013.10.18 | Category: NEWS! | Response: 0

    今週末・来週末に行われる第61回全日本吹奏楽コンクール全国大会で演奏される、CAFUAの取扱い楽曲をご紹介します。
    団体名は演奏団体です。どんな演奏となるか今から楽しみです。


    【販売譜】※11月1日発売

    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より/C.M.シェーンベルク(福島弘和)
    埼玉 春日部共栄高等学校


    【レンタル楽譜】

    ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ/天野正道
    埼玉 文教大学吹奏楽部

    ピエトロ・モンタージュ/鈴木英史
    北海道 札幌市立啓明中学校

    カントゥス・ソナーレ/鈴木英史
    兵庫 神戸市立本庄中学校

    セルゲイ・モンタージュ/鈴木英史
    山口 防府市立桑山中学校
    山口 防府吹奏楽団


    紺碧の波濤/長生 淳
    石川 能美市立根上中学校

    トリトン・デュアリティ/長生 淳
    徳島 徳島市国府中学校

    パガニーニ・ロスト・イン・ウインド/長生 淳
    秋田 秋田吹奏楽団
    高知 高知県立高知西高等学校


    バイバイ・ヴァイオレット/井澗昌樹
    宮城 泉シンフォニックウィンドオーケストラ


    吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より/高 昌帥
    広島 広島市立安佐中学校
    滋賀 大津シンフォニックバンド



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  • 春日部共栄のCD、本日リリース!

    Date: 2013.10.16 | Category: NEWS! | Response: 0

    本日、春日部共栄中学高等学校吹奏楽部のライブアルバムがリリースとなりました。

    レミゼラブルCD
    「レ・ミゼラブル」
    演奏/春日部共栄中学高等学校吹奏楽部
    指揮/都賀城太郎、織戸祥子
    マリンバ/藤井むつ子
    定価2,800円(税込) CACG-0209


    映画やミュージカルで人気の「レ・ミゼラブル」。春日部共栄×福島弘和の今回の作品は、この「レ・ミゼラブル」となりました。
    委嘱編曲の初演、そしてノーカット版を、素直で濁りの無い美しい共栄サウンドで名曲を奏でていきます。
    全国大会での演奏も注目されている作品ということもあって、すでにたくさんのご注文を頂いております!

    さらには、長生淳氏の「紺碧の波濤」や高昌帥氏の「優しい花たちへ」など、人気・注目作も収録。
    ゲストには藤井むつ子を迎え、美しい音色と強弱や表現力を魅せた「SKY HIGH」が演奏され、充実のプログラムです。

    春日部共栄中学高等学校の渾身のライブアルバムを是非ご堪能下さい。

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  • 秋のレンタル楽譜紹介⑦ライフ・ヴァリエーションズ 生命と愛の歌

    Date: 2013.10.15 | Category: レンタル楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは。9月の中秋の名月は見事でしたが、10月はどうでしょうか。
    9月の満月でお月見をすると、10月の十三夜でもお月見をするものだ…という話を小耳にはさみました。お月見の夜には、縁側に並べたお供えの団子や果物を、地域の子供たちがもらって回っていたとか…まるで、日本のハロウィーンですね。

    さて、前置きが長くなりましたが、本日ご紹介するのはこちらの作品です!

    ライフ・ヴァリエーションズ
    ライフ・ヴァリエーションズ 生命と愛の歌 / 鈴木英史
    演奏時間:約12分
    レンタル価格:33,600円(税込)

    浜松交響吹奏楽団が、2003年に創立30周年を迎えた際の記念委嘱作品です。
    作品のテーマは、タイトルにもある「生命と愛」それも、様々な形を全て包含した「生命と愛」です。
    曲は3つの楽章からなっていますが、全て続けて演奏されます。

    第1曲 誕生と死(Birth and Death)
    第2曲 法悦の詩(The Oiem of Ecstacy)
    第3曲 愛の歌(The Song of Love)


    第1曲は、靄がかかったような神秘的な雰囲気から始まります。浜松交響吹奏楽団の指揮者を務める浅田さんのお名前(A-S-A-D-A)を借りたフレーズは、始めのA-S(Es)が増4度関係を成しているので、響きも特徴的ですぐに見つけることが出来るでしょう。また、全体を通してシンコペーションのリズムが多く使われており、ゆらぎやとまどいの表情、「人間も生命も、単純じゃないよ」というメッセージなどが感じられるように思います。


    第1曲はとくに、いくつかの表情を持ち、第2曲の冒頭にも表れる「重い楽想」、打楽器が躍動する”Dramatico”のパート、Dramaticoから潮のようにゆっくりと響きがひいてゆき、“動”に対する“静”へと移っていくパート…というふうに大きく分けることが出来ます。
    最後の“静”のパートの、フルートのソロ・メロディをクラリネットの響きが支えるアンサンブル、さらに続くサクソフォーンのアンサンブルは、後の第3曲でも再び現れます。


    第2曲は、第1曲でも現れていた「重い楽想」から始まります。一口に「重い」といいましたが、低音の持続音の上で中音楽器(サクソフォーン、ホルン、ユーフォニアム等)が揃って動いた時の重さ、ということになります。この「重い楽想」のあとには、長い行軍とも呼ぶべき行進に入っていきます。「希望への行進のイメージ」と作曲者は解説の中で話していますが、あたかも“歩”と“走”の中間のような、速さと重さを持った行進です。
    行進は強弱によるゆらぎを持ちながらも次第に強く、近くに迫り、最後には混沌の表情で第3曲になだれ込みます。


    第3曲は、始めは第2曲の足取りを受けて力強いビートを持っていますが、その後はバンドをいくつかのグループに分けて、複数の旋律を展開します。まとまりと分裂が同時に感じられる部分です。ここでもシンコペーションのリズムを重ね、次第に落ち着いた響きになっていきます。
    終わりの前に現れるのは、第1曲にもあった“フルート&クラリネット”“サクソフォーン群”によるアンサンブルです。その後、ホルンソロの問いかけにいくつかのグループが答え、光に光を重ねたような真っ白な響きで終わります。
    協和音ではないのですが、総奏フォルテシシモで奏でる真っ白な響きです。けっして、引いてはいけません。


    とても大きな精神的主題を扱った作品なので、コンサートで演奏する際には、この作品を含む部・あるいはその1日のコンサートのコンセプトについてよく考えて使って頂くほど、曲の良さが生きてくるのではないでしょうか。この曲は、「愛と生命への讃歌」であると同時に、それを演奏によって、愛を持って具現化する人々への讃歌でもあるような気がします。


    鈴木英史「ライフ・ヴァリエーションズ 生命と愛の歌」は、委嘱団体の演奏によるこちらのディスクでお聴き頂けます。
    ライフヴァリエーションズCD
    鈴木英史 ライフ・ヴァリエーションズ
    指揮:浅田享
    演奏:浜松交響吹奏楽団


    奇しくも、ちょうど今年創立40周年を迎えた浜松交響吹奏楽団の、楽団創立30周年を記念したCDとなっております。


    全10回シリーズでお送りしてきたこの連載も、残すところあと3回となりました。次回は、10月21日に更新の予定です。お楽しみいただければ幸いです。


    楽譜事業部
    高橋

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  • オブロー・クラリネットアンサンブルの初レコーディング!

    Date: 2013.10.09 | Category: REPORT! | Response: 0

    10月1~3日、キラリ☆ふじみにて、オブロー・クラリネットアンサンブルのレコーディングが行われました。

    0181-1.jpg


    “オブロー・クラリネットアンサンブル” は1975年に日本で初めてのプロのクラリネットアンサンブルとして発足。E♭Clarinet、B♭Clarinet4本、BassetHorn、Bass Clarinet、Contra Clarinetの8人による編成です。
    毎年リサイタルを行い、オリジナルの委嘱作品やオーケストラ作品のアレンジ等に取り組み、息の合った豊かなサウンドのアンサンブルには定評があります。
    これまでに、アルバム「オブローのティル」「オブローの魔法使いの弟子」の2枚をリリースしています。


    <オブロー・クラリネットアンサンブル>
    E♭Clarinet 渡邊一毅
    B♭Clarinet 金井 清、品川秀世、杉本亜矢、小山裕子
    BassetHorn 鈴木生子
    Bass Clarinet 三木 薫
    Contra Clarinet 谷口玄徳


    CAFUAでのレコーディングは今回が初めて。
    楽譜に書いてあるものすごいことを、簡単に(ではないかもしれませんが…)音やサウンドにしてしまうのには驚きました。
    実力と歴史あるアンサンブルグループの力を、レコーディングで感じることが出来ました。

    0181-2.jpg
    (プレイバック中の皆さん)

    こちらも是非聴いて頂きたいアルバムです!
    今後の情報にご注目下さい。







    ----------♪お知らせ♪----------

    11月4日(月)に新宿のドルチェ楽器のサロンにて、
    オブロー・クラリネットアンサンブルのスペシャルコンサートが開催されます。


    ★日時
    日にち: 11月4日(月・祝)
    時間:16:00開場 16:30開演(ステージ1)
        18:30開場 19:00開演(ステージ2)

    ★場所
    ドルチェ楽器管楽器アベニュー東京 アーティストサロン“Dolce”

    ★演奏曲目 ※予定
    クラリネットラプソディ:D.ベネット
    ヤクラ:石毛里佳
    デカリシモ:A.ピアソラ、かとうまさゆき編
    レヴィラード:A.ピアソラ、渡邊一毅編
    ベラトリックス:樽屋雅徳 他

    ★入場料
    2,500円(ドルチェ楽器の会員の場合は2,000円)


    なお、コンサートの前にはアンコンゼミナールも開催されます。
    こちらは空いている枠がごく僅かになっているそうなので、オブローのホームページよりお問い合わせ下さい。

    詳細はhttp://www.interq.or.jp/happy/hobereau/へ。
    クラリネットを演奏される方には、貴重な機会ですので是非!



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