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【本日発売!バスーンソロ楽譜】
皆さま、今年のクリスマスイブはいかがお過ごしですか?
CAFUAからは、初めてのバスーンソロ楽譜を発売することになりました!この2曲、内容・難易度ともに、あえていえば「上級者」というか「ほぼプロ向き」。
既存のレパートリーはほぼ演奏しつくした!という方にぜひご注目頂きたい作品です。朴守賢氏の「響蘊」は、バスーンの現代奏法スペシャリストである中川日出鷹氏から数々のアドバイス・イマジネーションを得て生まれた作品で、微分音や指定された運指によるマルチフォニック奏法等をはじめとする現代奏法を駆使した作品となっています。
様々なタイプの作品を書きながら、「ベースは現代音楽にある」という朴守賢氏によれば、「現代音楽」の枠組みの外からは一見特殊に見えるこの作品も、ことさら奇を衒ったり新しさを追求したものではなく、むしろ普遍性を追い求めている…つまり、
本質は“特殊”とはほぼ真反対の性質、ということになりますね。
そういった作曲者のバックグラウンドも踏まえ、解説に見える思想なども汲み取りながら、矯めつ眇めつ吹いてみて頂ければと思います。
一緒に曲に向き合ってくれるピアニストの存在も重要です!天野正道氏の「プーランクの墓」は、タイトルからしてちょっとしたシャレであり、解説にはこの作品が生まれた愛すべきエピソードも紹介されています。
4つの楽章からなり、プーランク風に始まって第3楽章までには混沌を極め、第4楽章は翻ってリズミカルで颯爽とした音楽になっています。
ファゴット奏者水谷上総氏のCD「ファゴッティーノ-フランス作曲家によるファゴット作品集-」にその演奏が収録されていますが、一番気になる第3楽章は収録されていません…
代わりといっては、かなりアレですが、ユーフォニアムの外囿祥一郎氏のアルバム「アスピレーションズ」で、ブリティッシュブラスバンドを伴奏に従えた演奏を聴くことが出来ます。【CD】外囿祥一郎(Euph.)「アスピレーションズ」
http://www.cafua.com/products/detail108.html実は、アスピレーションズシリーズの2は売り切れてしまっているんですが、1枚目のこちらはまだご購入頂けます!また、いくつかの配信サービスを利用して聴いて頂くことも出来ます。
大変な一年の締めくくりに、大変な楽譜を2曲も発売させて頂くことになってしまいました(笑)
「プロ向き」とは申しましたが、興味を持たれた方はどなたでも、まず楽譜を見てみて、あるいは聴いてみて、少しずつ音を出して楽しんでみて頂ければと思います。
もちろん初めから、演奏披露する!という意気込みで入手して頂くのも大歓迎です。
皆様どうぞ、良いクリスマスを。
Merry Christmas!