• 吹奏楽譜『ミュージカル「レ・ミゼラブル」より』(福島弘和編曲)は、11月1日発売!

    Date: 2013.10.25 | Category: NEWS! | Tags:


    こんにちは。
    こちらの記事では、『吹奏楽で「レ・ミゼラブル」をもっと楽しむ』ために、レミゼのストーリーをダイジェストでご紹介しています。本日は、3回に分けたストーリーダイジェストの、最後の回となっております。

    二つの大型台風が接近する中、名古屋で行われる今年の全日本吹奏楽コンクール全国大会では、これまた二つの、異なるアレンジによる「レ・ミゼラブル」が演奏されることも大きな話題となっております。
    CAFUAミュージックライブラリーでは、春日部共栄中学高等学校の委嘱により福島弘和がアレンジをした楽譜を、11月1日(金)に発売いたします。

    レミゼラブル楽譜
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
    作曲:C.M.シェーンベルク/ 編曲:福島弘和
    定価12,000円(税抜)CWE-025

    さて前回は、マリウスとコゼットの邂逅と、エポニーヌの失恋までご紹介しました。そのあと、物語はどうなっていくのでしょうか。

    マリウスとコゼットが出会った頃、当時のパリでは何が起こっていたのか?
    政府の中で唯一、貧困層に優しく、国民にも支持されていた、ラマルクという将軍の死期が近付いていました。マリウスが所属していた社会運動グループでは、ラマルク将軍の死後に革命を起こす計画が練られていたのです。

    ジャベール警部は、ジャン・ヴァルジャンを探してパリを歩き、マリウスが所属するグループに潜入することにしました。「私は警官だ。軍の機密情報を提供するから、仲間にしてくれ」と偽って、です。
    一方、マリウスとコゼットの再会後に、テナルディエ一味がジャン・ヴァルジャンとコゼットの住まいへ襲撃を仕掛けようとしていましたが、それを見つけたエポニーヌは、「あの家はダメよ!」と、親と仲間たちを追い返しました(健気!!)。しかし、物騒な物音に気付いたヴァルジャンは、ジャベール警部がやってきたものと思い込み、即日、国外へ逃亡する決意をします。

    ラマルク将軍の訃報が街に届きました。
    さぁ、明日が運命の日!
    それぞれの人物の、明日への思いを歌った曲が、“One Day More”です。
    「明日、革命を起こすぞ! 決戦だ!!」と、息をまく社会運動グループの面々。
    「明日までに、国外へ逃げなければ!」と、ヴァルジャン。
    「国外へ逃げたら、マリウスに二度と会えなくなる」と嘆き、嫌がるコゼット。
    テナルディエの一味は、「戦場でひと儲けしてやろうぜ!」と歌います。
    その他、登場人物たちがそれぞれの心情を歌い、重唱はやがて大合唱へと変わっていきます。全体を通してもっとも大きな盛り上がりを見せる、物語のハイライトと言ってもよい場面で、今回のアレンジでは、エンディングとなる第6曲に配置されています。

    夜が明けた次の日。
    ラマルク将軍を弔う葬列が、粛々と進んでいくと、どこからともなく、民衆たちの歌う声がわき上がってきました。「怒れる民衆の、歌う声が聞こえるか?」と問いかけるその歌は、人々を鼓舞し、決起を促すものでした。バリケードを築き、武装した社会運動グループのメンバーは、軍隊と対峙します。この革命の場面を描いたのが、第5曲に配された“The Final Battle”です。
    楽譜には“+canon”(大砲を用いて)とも書かれており、華々しくも壮絶な部分となっています。

    さて…
    ここまでで、楽譜に用いられた劇中歌・曲はすべて登場しましたが、物語はもう少し続きます。
    社会運動グループにもぐりこんだジャベールはその後どうしたのか?
    ジャベールは、グループに軍隊の嘘の情報を流したことがばれて、捕縛されていました。
    マリウスがどんな人物かを探るために、グループに近付いたジャン・ヴァルジャンは、捕えられていたジャベールを、射殺したようにみせかけて逃がします。
    自分の半生をかけて追ってきた“犯罪者”に命を助けられ、ジャベールの信念は揺らぎます。ずっとずっと、正義に忠実に、職務を全うしてきたのに…
    自分を見失ったジャベールは、増水したセーヌ川へ身を投げてしまいます。

    革命運動グループに加わったジャン・ヴァルジャンでしたが、戦況は厳しく、一夜が明けて軍の総攻撃が始まると、グループのメンバーは次々と命を落としていきました。この戦いで、マリウスも負傷しました、が…
    一晩、ヴァルジャンはマリウスを観察していました。彼は良い人間だ、彼にならコゼットを任せても良い…、そう思うようになっていたのです。
    ヴァルジャンは傷ついたマリウスを担ぎ、持ち前の怪力と脱獄の経験(!)を活かして戦場から脱出します。

    革命が失敗に終わり、ほとぼりが冷めた後で、マリウスとコゼットは結婚式を挙げますが、ヴァルジャンは囚人としての過去をマリウスにだけ話し、二人の未来を守るために姿を隠しました。信頼するヴァルジャンが忽然と姿を消したので、嘆き悲しんでいるコゼットをマリウスが慰めます。しかし、ひょんなことから、革命の戦いで傷つき気を失っていた自分を、安全な場所まで運んでくれたのが他でもないジャン・ヴァルジャンだったということをマリウスは知りました。
    「彼をこのまま、コゼットと悲しい別れをさせたままで、死なせてはいけない」と決意したマリウスは、コゼットと共に、今しも息絶えなむとしていたヴァルジャンを探し出したのです。

    ついにヴァルジャンは、コゼットに彼女の出生についても全て語り、息を引き取ります。その魂は安らかに、革命や時代の動乱の中で命を落とした人々に迎え入れられるのでした。

    はい、お疲れ様です!
    最後までお読み下さり、誠にありがとうございます!
    略せば話が分からなくなり、詳しく書けば長くなる…というところではありましたが、「レ・ミゼラブル」の世界を、垣間見て頂くことが出来ましたでしょうか。
    今回の記事で、より吹奏楽の「レミゼ」を深く楽しみ、あるいは、原作の小説やミュージカルにも興味をもって頂けたなら幸いです。

    コンクールの後は、全国大会で演奏された楽曲についてもこちらのブログでご紹介していきます。台風のおかげで、いつも以上に緊張感のある全国大会になるかと思いますが、出場される皆さまの素晴らしい演奏を、心よりお祈りしております!