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  • アンサンブル紹介リレー・その26

    Date: 2012.09.10 | Category: アンサンブル紹介 | Response: 0

    こんにちは。昨日9月9日は重陽節、菊の節句でした。
    菊を飾って鑑賞したり、菊酒を召し上がったりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    本日は、レンタルのアンサンブル楽譜をご紹介します。

    綴れ織
    綴れ織 for Flute Trio / 小長谷宗一(フルート3重奏)
    レンタル価格 10,500円(税込)

    ※1年間のレンタル料金になります

    「綴れ織」を、欧文題では“Tapestry”としています。
    「綴れ織」そのものについて、簡単にご紹介いたしましょう。

    綴れ織の起源はエジプトといわれており、紀元前15世紀の王墓から綴れ織の衣類などが見つかっているそうです。シルクロードを通して東洋にも伝わり、その間に、使用する糸も西方での毛糸から絹へと変わっていきました。日本に伝わったのは飛鳥時代といわれています。
    綴れ織はたて糸に、色付きのよこ糸を通して織る平織りの変形で、横方向で色が変わるときに、よこ糸を折り返します。そのため、横方向の色の境目に「ハツリ」と呼ばれる穴が出来るのが特徴です。さらに、この穴が長く大きくなると、織地の強度が下がってしまうため、色を切り替える位置=模様を斜めのライン状にしていったことも、斜めのラインが多く見られる細かい模様、という綴れ織の特徴につながっています。

    日本の織物でいうと西陣織などに綴れ織の技法が生きているわけですが、よこ糸を先染めにして色柄模様、図柄などを織り出します。作り手の技術、センスなどによって精巧な図柄を描き出すことも可能で、ものによってはとても高級な工芸品・芸術品となってきます。

    フルート3重奏「綴れ織」では、3本のフルートを用いて、綴れ織のもつ多彩な色柄模様、表情といったものの印象を表現しています。
    フルートでこんな表現や、そんな表現も出来るのだなぁ…と、フルートという楽器の魅力も存分に味わわせてくれる作品です。

    フルート3重奏「綴れ織」は、こちらのCDに収録されています。

    アンサンブル委嘱作品集
    CACG-0137
    ヤマハ吹奏楽団 アンサンブル委嘱作品集
    定価2,500円(税込)

    楽譜をレンタルして見て頂くと、録音を聴くだけでは分からない曲の構造などもみえてきます。まずは聴いてみていただければ、と思います!

    楽譜事業部 高橋
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