Archive for 10月, 2012
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ブラス・ヘキサゴンのコンサートに行ってきました
今回もCAFUA制作部 奥野が「CAFUA NOW!」を書かせて頂きます。写真が無く文字のみとなりますが、お付き合い頂けると幸いです。
さて、先日JTアートホールでブラス・ヘキサゴンのコンサートが行われ、行って参りました。
今回はホール側が主催してのコンサートで、通常行われているホールよりも少し少ない席ではありましたが、たくさんのお客様がお見えでした。プログラムは以下の通り。
----------------
♪兼田 敏:エピソード
♪ギュイエン(arr.和田信):前奏曲とフガート
♪カバレフスキー(arr.C.P.バーンズ):ソナチネOp.13-1
♪伊左治 直:銀の微塵の散らばる空へ
♪和田 信:Shalom
-intermission-
♪ディドス:サマーファンファーレ【委嘱作品・新曲】
♪グレイアム:タイムピース
♪ショスタコーヴィチ(arr.D.イェオ):「24の前奏曲集Op.34」より
♪天野正道:「大切なおもちゃ箱」より 1. 3. 5.
----------------新旧の作品が入り混じったプログラム。
中でもグレイアムとショスタコーヴィチの作品では新たな試みも。グレイアムは、Tp2人 Hr Euph の4人編成の作品。
日本ではなかなか見られない編成ですがイギリスではよくあるそうです。
新しいアンサンブルで響きがとても新鮮でした。
また、グレイアムと言えば吹奏楽の世界では「ハリソンの夢」が有名ですが、聴いているだけでも難しさは伝わりました。しかしそれを全く感じさせない技術の高さがすごかったです。(指の回り方もすごく音も相当高かったはず…)そしてショスタコーヴィチは、TbとTubaのデュオ。
こちらも二人の超絶技巧が炸裂。曲集のため1曲1曲が短いのですが、もっと聴きたいと思えるほどあっという間に終わってしまいました。今年発売したアルバムの中からは「銀の微塵の散らばる空へ」と「Shalom」の2曲を演奏。収録時の演奏と比べ、表現にも変化が見えて曲が進化したような印象を受け面白かったです。
昨年のちょうど今頃、メンバーの皆さんに編集に立ち会って頂きました。
そこで編集後の作品を聴きながら、
「ここはもう少しテンポを上げた方が生きる」
「ここに頂点をもってくるようにフレーズ感を変えたらどうかな」
等と話し合っているところを何度も見ました。
あの時話されていたものが反映された演奏なんだなと感じました。進化を続ける、前を向き続けるすごい六人。
非常に充実した、とにかく楽しいコンサートでした。
(ちなみにアンコールもすごくて圧倒されました…)レコード芸術誌でも特選盤に選ばれた作品です。まだお持ちで無い方は是非。(笑)
「Shalom」
ブラス・ヘキサゴン
定価2,800円(税込) CACG-0180次回作がいつになるかはまだ分かりませんが、今から次のステージへ行くブラス・ヘキサゴンを見る(聴く)のがとても楽しみです。
制作部A&R 奥野
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アンサンブル紹介リレー・その35
こんにちは。この3連休は、皆様どのようにお過ごしでしたでしょうか。
本日ご紹介するのは、こちらのアンサンブル作品です。
CEM-003
春の目覚め~5本のクラリネットのための / 鈴木英史
定価4,200円(税込)タイトル「春の目覚め」には、いくつかの意図が込められています。
「春に誕生を迎えたアンサンブル」という、ストレートな意味のほかに、思春期の心のときめきや不安、希望などのイメージが重なっているのです。
期待と不安が混ざり合った心の様が、その音楽の中から浮かび上がるように聞こえてきます。ハーモニーにもメロディーにも、苦悩と開放、という流れが常に込められています。
「無調=不安」を表現するのではなく、最終的には「期待」「希望」を表現できたら、素晴らしい体験になるでしょう。作品はいくつもの感情が入り混じり、曲の作りも自由な形式で、さまざまなベクトルをもっています。“クラリネット5重奏”という編成は、人数だけでなく響きの面においてもその内容を伝えるのに適した形態と言えるでしょう。
この曲を演奏するのに必要な、そして取り組むことによって鍛えられる要素に、音程感覚(メロディー、ハーモニーともに)、ダイナミクスレンジ、曲に対する洞察などが挙げられます。
思春期のただなかにいる方にも、思春期経験者の方々にも、ふと共感できる部分があることでしょう。クラリネット5重奏「春の目覚め~5本のクラリネットのための」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0138
石毛里佳 ねがい
指揮 / 佐川聖二
演奏 / コンチェルトダモーレ 佐川聖二クラリネットオーケストラ
定価2,500円(税込)クラリネットオーケストラの深い響きと、魅力的なアンサンブル曲がぎっしりつまっています。ぜひあわせてお楽しみください。
楽譜事業部 高橋
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光ヶ丘女子高校、待望のアルバム発売!
毎年新作を積極的に取り上げ、吹奏楽コンクール全国大会常連でもあるトップバンド、
光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部の待望のデビューアルバムが発売です。
「長生 淳:パガニーニ・ロスト イン ウィンド」
客演指揮:仲田 守
指揮:日野謙太郎
演奏:光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部
CACG-0194 定価2,800円(税込)2010年から2012年までの演奏会で演奏された作品の中から8曲を収録。
どれも楽曲の良さが際立ち、光ヶ丘女子高校の演奏がさらに楽曲の魅力を引き立てる快演!【収録曲】
吹奏楽のためのスケルツォ 第1番 (鹿野草平)
パガニーニ・ロスト イン ウィンド (長生 淳)
翡翠(かわせみ) (ジョン・マッキー)
サウンド・アンド・スモーク (ヴィエット・コウン)
魔法のパルチード・アウト ~吹奏楽のために (光田健一)
みがえる大地への前奏曲 (鹿野草平)
おお、神秘なる力よ!(ピアノソナタ第5番) (アレクサンドル・スクリャービン/編曲:田村文生)
オーロラは目覚める (ジョン・マッキー)顧問の日野先生が「マニアックですみません」と言うくらい選曲はマニアックなものですが、とにかく非常に価値あるアルバムと言えるでしょう。
今後も是非ご注目下さい。なお、当初この「パガニーニ・ロスト イン ウィンド」と「交響曲第3番『英雄』」の2タイトルは10月17日発売とお知らせしておりましたが、制作の都合により、24日発売に延期させて頂きます。
ご予約頂いたお客様、CD・楽器店、そして関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛け致しますこと、誠に申し訳ございません。謹んでお詫び申し上げます。
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東京クラリネット・クワイアーの最新作、予約受付中!
クラリネットだけで構成されたオーケストラ、東京クラリネット・クワイアーの最新作が24日(水)発売です。
「ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』」
スペシャル・コンサートマスター:ロルフ・アイヒラー
指揮:稲垣征夫
演奏:東京クラリネット・クワイアー
CACG-0193 定価2,800円(税込)毎回様々な楽曲をクラリネットの音色だけで楽しませてくれる東京クラリネット・クワイアー。
今回のメインは、ベートーヴェンの「交響曲第3番『英雄』」。この曲は有名すぎるためここでの説明は省きますが、クワイアーがベートーヴェンの交響曲を演奏するのは5曲目にもなります。
そんなベートーヴェンの交響曲を特に演奏面で知り尽くしているクワイアーでも、“楽器用法、構成どれを取ってみても難題があって、はたして演奏として成立するかと心配もした”と解説で語られるくらいの大曲。その挑戦を是非耳で体感して頂きたいです。【収録曲】
喜歌劇「詩人と農夫」序曲 (フランツ・フォン・スッペ/編曲:磯崎敦博)
フランス風ポルカ「フィガロ」作品320 (ヨハン・シュトラウスII世/編曲:稲垣征夫)
ワルツ「ウィーンっ子風に」作品306 (ヨハン・シュトラウスII世/編曲:稲垣征夫)
スラヴ舞曲集より 第16番 (アントニン・レオポルト・ドヴォルジャーク/編曲:島田 広)
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55 (ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン/編曲:稲垣征夫)
ポルカ「花祭り」 (ヨハン・シュトラウスII世/編曲:稲垣征夫)低音が心地よいくらいに鳴る厚いサウンドが特徴のクワイアーサウンド。
クラシックの名曲たちをクラリネット・オーケストラで聴いてみてはいかがでしょうか。
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福島弘和作品集のご紹介2
10月10日リリース、「福島弘和作品集 Vol.1」の制作話。
本日はブックレットについてです。今回も制作部A&Rの奥野がお届けしております。作品集シリーズの第1弾「樽屋雅徳作品集」同様、解説は作曲者ご本人・福島先生に書いて頂きました。
通常のCDでは演奏されることを一番に考えるため、
解説には演奏のポイントや曲を深めるための解説を書かれるわけですが、
この作品集では委嘱時や曲を書いている時のエピソードが主になっています。
ちょっと笑えるエピソードもあり、そこがユーモアのある福島先生らしいところでもある気がします。そして4ページではありますが、最後に対談を掲載しました。
対談相手は鈴木英史先生です。
対談は楽しく普通に話している雰囲気で行おうと、福島先生のご自宅で行われました。当日は、福島先生と奥様がカレーを作って下さり、そのカレーを食べながら約4時間の対談とCDの打ち合わせ。
あっという間に過ぎて、制作側としてもとにかく楽しい贅沢な時間でした。(ただ4時間ずっと作曲の話をしていたのではないので、結果として対談は4ページになりましたが…)福島先生のご趣味の水槽。
魚ではなく草を育てるのが良いそうです。(小さい魚が少しいるくらいでメインは水草です)お仕事部屋も見せて頂きましたが、たくさんの本とCD、そしてピアノ。
いつもこちらで作曲をされているそうです。対談は福島先生の音楽の入口と作曲家の入口を主に、鈴木先生から見た視点等もあります。特に作曲家の入口のお話は“そうだったんだ!(笑)”というエピソードでした。
是非ブックレットを見ながら聴いて頂きたいです。
作品集だけあって、全体的に福島先生のお人柄も出たアルバムになったのではと自負しております。CAFUAのwebサイトでは先行発売を行っております。
福島弘和の世界をお楽しみ下さい。
「福島弘和作品集Vol.1 ~交響的詩曲「走れメロス」~」
演奏:土気シビックウインドオーケストラ、龍谷大学吹奏楽部 他
定価2,500円(税込) CACG-0185制作部A&R 奥野清美
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アンサンブル紹介リレー・その34
こんにちは。10月に入って、衣替えをしたり、夕方のチャイムも18時から17時に変わったり、色々な事で季節の移り変わりを感じます。今年も、あと3カ月で終わってしまうんですね。
本日ご紹介するのはこちらの作品です!
CEM-039
S.A.L.A. / 八木”Bob”成隆(打楽器7重奏)
定価4,410円(税込)7重奏というだけでも大きめの編成ということがお分かり頂けると思いますが、使用楽器をみて更に驚かれる方も多いのではないでしょうか?
種々多様な楽器を使用し、あふれる色彩感が魅力の打楽器アンサンブルです。『音楽の原点であるだろう、「歌と太鼓」をテーマに、エスニックな雰囲気をイメージした』という作曲者の言葉通り、南国のムードが漂う、解放感・躍動感を感じられる作品となっております。
使用楽器をみて、「このアンサンブルは楽器を集めるのが難しいかも…?」と思われた方。ちょっと待って下さい!
このアンサンブルで使用されている楽器は、現在では日本国内で入手できるものばかり。また、作曲者の八木氏も、『音楽をするという意味では、楽器を代用しより良いアンサンブルを目指して行けるならばそれで良い』と語っています。楽曲は3つの楽章「セイ」「行列」「Final」からなります。全体を通して開放的な雰囲気で、人声を用いているところなども特徴的です。
「開放的で楽しげな雰囲気」ではありますが、ただの気楽な音楽に終わってしまってはつまりません。魅力的な演奏にする為には、「無為な音は出さないこと」です。
「雰囲気を大事に」「余分な音はないように」と作曲者は語っており、ひとつひとつの音、どんな小さな音にも意味があり、互いに繋がり合い響き合っている、という意識をもって演奏して頂ければ幸いです。これまでご紹介してきた作品とは少し雰囲気の異なるこの作品、コンサートピースとしてもおすすめです。転換に少々時間が必要になると思いますので、MCなどでうまくつなげば演奏会もさらに楽しくなるのではないでしょうか。
八木”Bob”成隆の打楽器7重奏「S.A.L.A.」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0174
パーカッションアンサンブル邦人作品集2
演奏:小川加津子&ステラ21
定価2,800円(税込)是非あわせてお楽しみください。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その33
こんにちは。すこし間が空いてしまいましたが、まだまだご紹介したいアンサンブル曲が沢山あります!
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-025
スパイラル・タワー・クインテット / 鈴木英史(クラリネット5重奏)
定価4,200円(税込)CAFUAレンタルライブラリーで好評レンタル中の吹奏楽作品『マーチ「スパイラル・タワー」』のクラリネット5重奏版です。楽器編成は、4本のBbクラリネットと1本のバスクラリネットとなっています。
現在のところ、クラリネット5重奏での演奏を収録したCD等は販売しておりませんが、『マーチ「スパイラル・タワー」』および「スパイラル・タワー」(マーチ部分を含まない、吹奏楽作品)の音源CDをお持ちの方、いえ、お持ちでない方はぜひ入手して頂いて、吹奏楽版の演奏を聴き、プログラムノートをお読み頂きたいと思います。
プログラムノートには、この曲に寄せた鈴木氏の思いと、作品が生まれた経緯・背景が書かれています。演奏をお聴き頂けば、吹奏楽ではどのような響き・広がり・音色といった世界が描き出されるのかということを、お分かり頂けることと思います。鈴木氏が、『マーチ「スパイラル・タワー」』に寄せたコメントから一部を抜粋してご紹介します。
「・・・・この曲には、異なる国籍・言語・習慣を持った人同士が出会う、最初のきっかけになるように…という意図があります。後半に延々と歌い続けられるポリフォニックな旋律は、繰り返し少しずつ形を変えて現れ、次第に両者が近付いて行く、心の状態の変化が表現されています。・・・・」また、クラリネット5重奏版の「スパイラル・タワー・クインテット」には、
「音色のレガートや発音の美しさを大切に。またカンタービレは各パートが全部主旋律と考え、絡み合いでの表現を目指します。また息の使い方をたっぷりとし、全体はメゾピアノでもピアノでも「小さい」と感じられないような積極的な表現を目指すと良いでしょう。」というコメントを寄せています。作曲者が楽曲にこめた思い、吹奏楽の多彩な音色や広がりなどの表現、それと同時に、クラリネットアンサンブルにおいて最適な表現の形はどのようなものか…
それらについて常に考えながら楽曲に取り組むことで、深みと広がりとまとまりをあわせ持った演奏に近付くことが出来るでしょう。音にするだけでもとても親しみやすい作品ではありますが、ぜひ聴衆の心に沁み入るような演奏を目指して頂きたいと思います。
吹奏楽作品の『スパイラル・タワー』『マーチ「スパイラル・タワー」』は、CAFUAレンタルライブラリーにて好評レンタル中です。
また、それぞれの吹奏楽作品は、こちらのCDに収録されております。吹奏楽版『マーチ「スパイラル・タワー」』を収録
CACG-0051
『鈴木英史 スパイラル・タワー』
指揮:加養浩幸(客演)、畠田貴生、檜貝道郎
演奏:東海大学付属高輪台高校吹奏楽部
定価2,800円(税込)『スパイラル・タワー』を収録。外囿祥一郎のユーフォニアム・ソロも!
CACG-0033
『N.ヘス イーストコーストの風景』
指揮:加養浩幸
ユーフォニアム・ソロ:外囿祥一郎(トラック6~9)
演奏:土気シビックウインドオーケストラ(Vol.6)
定価2,800円(税込)すでにお持ちの方も、そうでない方も、ぜひチェックしてみて下さいね。
楽譜事業部 高橋
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