• 長生淳「アスキリヤヴェ~ありしものへ」レンタル開始

    Date: 2015.12.18 | Category: NEWS!, レンタル楽譜紹介 | Tags:


    こんにちは。
    先日よりお知らせしておりました通り、本日より長生淳「A ce qu’il y avait アスキリヤヴェ~ありしものへ」の楽譜レンタルを開始致します。

    アスキリヤヴェ
    「A ce qu’il y avait アスキリヤヴェ~ありしものへ」
    長生淳
    演奏時間:約9分半
    レンタル価格:33,000円(税抜)

    先日もこちらのブログでも触れましたが、「A ce qu’il y avait」はフランス語のタイトルとなっております。「きちんと調べてみたい」という方は、” a, ce, que, il y a”で仏和辞典をひいてみて下さい。”il y a”は成句がありますが、この”a”および タイトルの”avait”は、動詞”avoir”が変化したものです。

    この作品が生まれた経緯、作曲者の思うところは、詳細ページに掲載している解説を読んで頂ければご理解頂けると思います。
    グレードは5段階中の5と設定させて頂きましたが、その内容は個々の技術的な難しさ、アンサンブルの難しさ、理解・表現の難しさと広きに渡ります。
    曲の始まりから終末の手前まで、調性感の薄い音使いもその中の一つです。

    今作については、「難しさ」そのものが表現もしくは意図であるというところがありますので、演奏される皆様におかれましてはこれを承知の上、胆を据えて取り組んで頂きたいと思います。同時に、目先の難しさだけでなく、その先に何があるのか、何を表現するのかを常に考えながらそれに努めて頂ければと思います。

    調性感が少なく、ともすれば無機的に傾いていく響きの中でも、曲のブロックごとに色の変化、雰囲気の変化というものが存在しています。
    楽曲の理解にあたり、このブロック分けにはリハーサルマークや楽想標語が大いに役立ちます。そして、分かりやすくはない音であっても、だから音をつぶしてしまうのではなく、より繊細で美しい響きを探ってみて下さい。

    誰でも楽しく演奏したり、聴いたりできるタイプの作品ではありません。しかし、技術面のみならず、心の覚悟も持って演奏しようと思われる方に、ぜひとも取り組んで頂きたいと思います。大切なこと、忘れてしまいたくないことをいま一度心に刻む、祈りと願いに満ちた作品です。

    POST de スコアのサービスも本日より開始致します。
    ポスコ画像
    POST de スコア
    長生淳「A ce qu’il y avait アスキリヤヴェ~ありしものへ」

    JWECC2015のCD「葬送と勝利の大交響曲」に光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部によるノーカットの演奏が収録されていますので、お持ちの方はチェックしてみて下さいね。

    来週12月24日にはTOYBOX収録作品から4曲の楽譜を発売致します。こちらのブログでもご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに。

    楽譜事業部
    高橋