• ブリッツフィル「真島俊夫 巴里の幻影」

    Date: 2017.01.11 | Category: NEWS! | Tags:


    17/1/18発売の新譜「真島俊夫 巴里の幻影 -珠玉の作編曲選-」(CACG-0258)は、CAFUAレコードが「ブリッツ フィルハーモニック ウィンズ」と初めて手を組んでお届けするアルバムで、真島俊夫先生の作品を長く後世に伝えていきたい、という思いで制作したものです。


    ブリッツフィルは、2003年に「ブリッツブラス」として誕生したプロフェッショナルの吹奏楽団。これまでにワコーレコードさんから「Blitz Brass」シリーズのCDを発売している他、2010年にリリースした「SAX EXPO !」はレコード芸術特選を獲得、2014年には創団10周年記念公演としてベートーヴェン「交響曲第9番<合唱付き>」全曲を演奏するなど、個性的かつハイレベルな活動でファンを魅了しています。

    3/12に開催された「第25回定期演奏会」で、弊社レンタル譜である天野正道先生「ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ」を演奏して頂いた事がきっかけで、音楽監督の松元宏康氏とお話しする機会を持ちました。何度かお会いしているうちに、「せっかくなら、CAFUAさんと何か一緒にやりたい。」というお話も頂き、じゃあ具体的に、と相談しはじめた矢先に、真島俊夫先生の訃報が入ってきました。

    真島先生の作品は素晴らしいものばかりですから、当然これからもずっと演奏され続けるだろう、とは思っておりますが、一方で、「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」など特に人気のある作品、また「宝島」「カーペンターズ・フォーエバー」などアレンジポップスは多く演奏されるだろうけど、それ以外の作品は、ひょっとすると時が経つに連れて人々の記憶から薄れていくのではなかろうか…、そんな危惧の念を抱きました。

    真島先生への感謝の気持ちを持って作品集を作りたい。でも、そこでは「ジャポニスム」「富士山」などの、間違いなく演奏され続けるであろう作品をあえて取り上げず、ここ最近耳にする機会が減っていたかもしれない作品ばかりを集めたい。真島先生が書いた数えきれない程の作品群には、特に若い頃の作品で魅力的なものがいっぱいで、これからも未来永劫演奏され続けて欲しい、そんな曲を中心とした作品集にして世に出しませんか。そう松元氏に提案し、具体的に「真島俊夫プロジェクト」が進行する運びとなりました。

    オリジナル作品は、「三日月に架かるヤコブのはしご」「さくらの花が咲く頃」「巴里の幻影」「五月の風」「ニライカナイの海から」の5曲をセレクト。うち4曲は1990年代に書かれた作品で、まだ先生の作品が若さに満ち溢れていた頃、「三つのジャポニスム」が世に出ていない時代の作品を選曲しました。「ニライカナイ」は2010年初演の新しい作品ですが、先生がこよなく愛した沖縄をテーマとした曲だから是非収録しようと、特に松元氏からのリクエストもあって選曲したものです。

    アレンジ作品2曲は、これも真島先生が大好きだったフランスの作曲家で、ラヴェルはお馴染みの「ダフニスとクロエ第2組曲」を全曲で。またサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」は、先生が生前ついに耳にする事がなかった編曲で、今回特にブリッツフィルでの演奏・収録を我々から希望したものです。本来、ソロ・ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲的作品を、(ソリストを立てない)小さめの編成の吹奏楽だけで演奏するという非常に難易度の高いもので、ブリッツフィルのような、高い技術力と音楽性を兼ね備えたバンドでなければ、真島先生の望む音は得られなかったろうと思いますし、きっと「そうそう、こういう演奏を聞きたかった」と先生に喜んでもらえる演奏を収録できたものと思っております。

    真島先生の作品に対し、皆様はどのような印象をお持ちでしょうか?もちろん「ジャポニスム」も「宝島」も名曲ですが、今回収録した7曲を聞いて頂けると、「あぁ、真島先生はなんて素敵な曲をたくさん残してくれたんだろう」という幸せな気持ちになれると思います。

    松元宏康音楽監督を始めとするブリッツフィルの団員の皆様も、CAFUAでのレコーディングを特に意識されて、最高のパフォーマンスを披露して下さいました。7曲いずれもが、過去演奏ないしレコーディングされたものよりも素晴らしいものになったと確信しております。

    真島先生の音楽、CAFUAとブリッツフィルとの化学反応がもたらした最高のアルバム、全ての吹奏楽ファンの皆様に捧げたいと思います。

    ※2016年12月22日にCAFUAのfacebookページにアップした記事に、一部加筆修正した記事です。