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【New!】レンタル楽譜「白磁の月の輝宮夜」
こんにちは!
春の新譜ラッシュ、継続中です!
4/17(木)よりレンタルを開始した、樽屋雅徳「白磁の月の輝宮夜」を本日はご紹介いたします♪
「白磁の月の輝宮夜」/ 樽屋雅徳
演奏時間:約8分
レンタル価格:29,000円(税別)千葉県立幕張総合高等学校の委嘱作品で、第61回全日本吹奏楽コンクールで同校シンフォニックオーケストラ部が演奏し、見事金賞を受賞した注目作品です。
作品が委嘱された時のオーダーは、「和風のものを」。そこから作曲者は、日本人になじみの深い「かぐや姫の伝説」を題材に用いることにしました。神秘的で、哀愁漂う世界感を表現したと、解説の中で語られています。
アルトフルートやバスフルートも用い、フルートを重用しているのはこの作品の特徴の一つ。和楽器の篠笛のイメージが重なります。
篠笛の特徴的な奏法として、“発音時にタンギングをしない”というものがあります。そして、タンギングをしない代わりといってはなんですが、発音や音の変わり目を明瞭にする方法として“打つ”という奏法があります。音の始まりに、叩くように指孔を一瞬ふさぐというものです。曲中のフルートのフレーズに、前打音などの装飾音符が多数見受けられますが、これも篠笛の“打つ”奏法をイメージしたものと考えられます。
このような特徴的な奏法や、篠笛の曲を聴いて音を知っておくと、「和」の雰囲気を作り出す手掛かりになるのではないでしょうか。2台のハープやピアノは、“筝(そう)のこと”のイメージを多く受け持ったパートです。
筝は、専用の付け爪をした手で弾かれます。通常ハープは素手の指で弾きますが、筝の演奏用の爪を用いると、高い倍音を多く含む“カリカリ”とした音になり、より筝のイメージが伝わりやすくなるかもしれません。アレグロ部分での和太鼓の力強い響きや、金管楽器あるいはテュッティで奏でられるとめどない音の奔流は、人智や人の力の及ばぬものと、そういったものへ人が抱く“畏れ”の念を感じさせます。繰り返されるテーマは、しかし楽器は違えて現れることで、まるで様々な登場人物が何かを話したり語ったりしているかのようです。
哀しみと愁いとともに華やかさもあわせ持つこの作品ですが、和の世界、「かぐや姫の伝説」を題材としたこの作品には、“雅(みやび)”という形容がふさわしいのではないでしょうか。
樽屋雅徳「白磁の月の輝宮夜」は、第61回全日本吹奏楽コンクールでの幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部の演奏を収録したCDがキングレコードより発売中です。
「全日本吹奏楽コンクール2013 Vol.7 高等学校編 」
/キングレコード KICG-3448
※この演奏はコンクールの時間制限等により、カットなどのアレンジがされています。「白磁の月の輝宮夜」はPOST de スコアのサービスでもご利用頂けますので、「ちょっと楽譜を見てみたい」という方にもおススメです♪
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最後までお読み頂き、ありがとうございます♪
次回もどうぞお楽しみに!楽譜事業部
高橋