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民衆を導く自由の女神

<曲目解説>
 本作品「民衆を導く自由の女神」は、フランスの画家、ユジェーヌ・ドラクロワの同名の絵画をもとに作られた作品である。絵画は、19世紀フランスに起こった七月革命をモチーフにしており、本作品も革命の展開に沿って構成されている。随所に表れるテーマはLiberty(=自由の女神)を意味し、この曲の核をなすものである。
 冒頭部分では、クラリネット、サックスの16分音符で静かに、民衆が暴動を起こそうと団結していく様子を、金管楽器が武器を手にする民衆を力強く表現している。 A では、高音木管楽器、トランペットのテーマが、民衆を導いている女神の神々しさをあざやかに印象づける。 B はまさに暴動が起こる直前であり、ひとつひとつの音に緊張感がみなぎる場面である。その緊張は C から解放され、ついに暴動が始まる。クラリネットのテーマが街中の喧騒のごとく鳴り響く。そのテーマを途中からフルート、ピッコロが追いかけ、暴動は激しさを増していく。その喧騒の中、 G から、武器をかかげ戦い続ける民衆の姿を金管楽器のコラールが描き出す。 H では、暴動は終わり、再度女神のテーマを奏でるユーフォニアムのソロはあたたかい光を照らし出す。やがてソロは高音木管、オーボエ、ホルン、トランペット、チューバと受け継がれ、女神のテーマが繰り返される。こうして自由を求めた革命はひとつの結末をたどり、女神の姿を象徴するとともに輝く未来に向けて歩み出す、壮大なエンディングを迎える。
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