阿修羅

この曲は「CAFUAセレクション2012」収録曲のために書き下ろした楽曲で、吹奏楽コンクール自由曲として作曲しましたが、コンサートピースとしても広く演奏をして頂ける作品になっています。
古都、奈良・興福寺の国宝館の仏像の数々は、伝来した大陸文化が最も華々しく開花した姿をみせ、感動を与えてくれます。「阿修羅」像は、乾漆八部衆像の一神として、中でも異彩を放つ像として、多くの人の目に感銘をそそいでいます。その「阿修羅」像から受けた感動を作曲したものです。
三面・六臂と呼ばれる、三つの顔と六本の腕を持って、人の三つの心・感情、多くの人を支え・抱く腕、この姿の美しさは、1,500年の時を超えて、人のあるべき姿として憧れ以上のものを与えてくれます。この曲では、三面の愛・愛のための戦い・悩み・苦難などは各部分の表現としています。また六臂は、5音音階で構成される日本の伝統音階に1音加え6音音階として、すべての主題を構成しています。全体は、室内楽の延長線上のスタイルで、ウィンド・アンサンブルを意識して作曲しています。大編成のシンフォニック・バンドでの演奏でも、各パート1名といった、高度な小編成ウィンド・アンサンブル向きとも云えると思います。なお、Harpを加えた演奏に付いては、Harp及びVibraphoneのパート譜が用意されています。(櫛田てつ之扶)

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