• 活動再開の記念盤!文教大学吹奏楽部「レ・ミゼラブルより」

    Date: 2022.07.13 | Category: NEWS! | Response: 0

    活動再開の第一歩を踏み出す、特別な定期演奏会の記録 !
    文教大学吹奏楽部 C.M.シェーンベルク「レ・ミゼラブル」より

    2021年12月、ライブ配信という形で実施された「文教大学吹奏楽部」の第44回定期演奏会は、2020年春の感染症拡大以降、1年半近い活動休止を経て開催された、同部にとって歴史的・記念碑的なコンサートとなりました。2021年に再開された全日本吹奏楽コンクールへの出場も見送り、活動らしい活動をする事ができない中でも、多くの新入部員が入部し活動再開の日を心待ちにしていたと言います。この定期演奏会は、待ちに待った活動再開から間を置かず開催されたため曲数も少なく、ライトな曲目が並んでいますが、「音楽が出来る喜び、合奏できる楽しみ」そんな大事な事を思い出させてくれる、心温まる素敵なコンサートとなりました。

    ボーナストラックとして収録した天野正道「オルレアンの少女」は「サマーコンサート2019」のライブ録音。この年、全日本吹奏楽コンクールで演奏された同曲は大きくカットされた演奏で、既にリリースされているライブCDにもこのカット版にて収録されておりますが、この初演ライブは全曲約15分を丸ごと収録した貴重なもの!初めてこの大曲の全貌が明らかとなります。


    CDブックレットには、長年に渡って文教大学吹奏楽部を牽引してきた指揮者・佐川聖二のインタビューを掲載しております。秋田山王中に入部して初めてクラリネットを手にした時の事から、音楽家を目指して東京藝術大学へ進もうとした苦労、中央大学の指導がきっかけとなり吹奏楽指導者の世界に足を踏み入れた事、そして文教大学の指揮者になった事など、数多くの思い出話が語られています。もちろん、長年に渡る盟友・天野正道との思い出話も飛び出します!また、第42代学生指揮者としてコロナ禍の同部を支えてきた今井博斗のインタビューも掲載。学生(当時)の立場で文教大学吹奏楽部の活動について語っていただいています。

    日本を代表する大学バンドでありながら、コロナ禍により壊滅的な状況に陥っていた同部の復活を象徴する記念アルバムの登場です!

  • CD3タイトルリリース「神奈川大学吹奏楽部」「アンサンブルコンテスト」

    Date: 2022.05.26 | Category: NEWS! | Response: 0

    ■神奈川大学吹奏楽部 D.ショスタコーヴィチ 「交響曲第5番」より(CACG-0314)

    ■第45回全日本アンサンブルコンテスト
    中学・高校編(CACG-0315)、大学・職場一般編(CACG-0316)

    5月25日に、CDアルバム3タイトルを一挙リリースいたしました!いずれもコロナ禍にありながらひたむきに音楽と向き合ってきた皆様の熱い思いが込められたライブ録音です。

    ♪2021年12月に開催された「神奈川大学吹奏楽部」第56回定期演奏会。2020年はコロナ禍による長期活動停止を強いられ、定期演奏会も中止となった神大吹奏楽部でしたが、2021年は全日本吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞し見事に復活。2年振り開催となった定期演奏会も限られた練習時間で行われましたが、音楽を奏でられる喜びが爆発し、充実した演奏と名演が披露される場となりました。ミューザ川崎の音色と相まって、いつもの神大とは一味違う音楽が実に魅力的な演奏となっております。

    ♪山形県で開催された「第45回全日本アンサンブルコンテスト」は、直前に発生した大地震により開催そのものが危ぶまれました。出演者の多くも新幹線運休により現地に辿り着く事もままならず大変な苦労があったと聞きますが、蓋を開けてみると全団体・全メンバーが「やまぎん県民ホール」の舞台に立ち、見事な室内楽のアンサンブルを奏でる場となりました。そんな記憶に残るコンクールに出場された全76組※のライブ録音を、2組(3枚組&2枚組)のアルバムにてリリースいたします。

    ※「大学の部」に出場された関西大学の演奏は、著作権の都合により収録しておりません。

  • 保存版!長生 淳「トリトン」比較解説

    Date: 2022.04.04 | Category: レンタル楽譜紹介 | Response: 0

    東邦音楽大学 学園創立70周年記念として委嘱され、2010年に発表された「トリトン」。
    三楽章からなるこの大曲はその後、「トリトン・デュアリティ」「トリトン・エムファシス」と再構成され、更にこのたび新たに「トリトン・リユニオン」というタイトルの作品が生まれました。

    コンクールなどの限られた演奏時間内で、この「トリトン」の魅力を最大限に引き出し、まとめるの容易ではないはず。そうした中、ハイライト版としてのひとつの指標として「デュアリティ」「エムファシス」が誕生し、多くのバンドによって演奏されてきました。加えて今回、もうひとつのハイライト版として「リユニオン」が誕生しました。

    今回は選曲の参考に、それぞれの作品の構成や編成などの違いを解説していきます。

    まず、おおもとの【トリトン】からご説明していきましょう。

    トリトン Triton


    「トリトン」(全楽章)レンタル価格:62,150円(税込)
    ※単楽章レンタルも可

    曲名であるトリトン(Triton)は、この曲の音程の動機となる三全音(Tri tone)と、ギリシャ神話に登場する海の神「トリートーン」が掛けられています。静まったり荒波を立てたり、という海が見せる様々な表情や変化を現代の社会に見立て、それに立ち向かい、旅立っていく若者の様子が全3楽章にわたって描かれています。

    全3楽章を通奏すると約20分強の作品です。
    「トリトン」より 第1楽章 タイム:約5分
    「トリトン」より 第2楽章 タイム:約6分
    「トリトン」より 第3楽章 タイム:約7分

    全曲版を収録したCDは

    F・チェザリーニ : 交響詩「アルプスの詩」(演奏:文教大学吹奏楽部)/CAFUA CACG-0208

    第1楽章
    全楽章中で海のイメージを最も強く持ち、逆巻く波に社会の荒波を重ねています。トロンボーンとホルンによる、緊張感と威厳のある力強いファンファーレで曲が始まり、そのリズムが次々と派生しながら、各楽器へと拡大していきます。

    第2楽章
    静まった海のような趣が表現されています。海面に静かに波紋が広がるような冒頭から、イングリッシュホルン、ファゴット、ユーフォニアムがメロディーを奏で、あたたかく重厚感のあるサウンドが広がります。
    トランペットのオフステージとオンステージの掛け合いがあります。

    第3楽章
    第1、2楽章を受けて、社会の航海へ旅立つ若者に音楽の力で荒波を鎮めてほしいという願いを込めて描かれた最終楽章です。第2楽章から続く余韻から、次々と打ち立つ波のような音のうねりが続き、徐々にメロディーが浮かび上がります。そして壮大でドラマティックなクライマックスへと向かいます。

    (以上、CAFUA CACG-0208ブックレットより)

    名匠・秋山和慶指揮による全曲・全楽章のライブ映像は必聴・必見です。

    東京佼成ウインドオーケストラ
    YouTube公式チャンネル第140回定期演奏会

    トリトン・デュアリティ Triton Duality


    「トリトン・デュアリティ」レンタル価格:35,750円(税込)

    2010年に市立柏高校が演奏し快演で話題になりました。
    「トリトン」の要素から、「海が持つ静と動の二面性=デュアリティ」にフォーカスし、再構成したもの。2楽章の一部と1楽章の大部分に、若干の新しい部分を加えて「序奏とアレグロ」のようなかたちになっています。

    ・使用する打楽器は第1楽章にほぼ忠実
    ・2楽章クラリネットのソロに加え、オリジナルにはないフルート、オーボエのソロあり(追加部分)
    ・2楽章トランペットにoff stageあり

    ゆったり奏でる2楽章から1楽章冒頭に入り、波打つようなパッセージでドラマティックなエンディングを迎えます。

    タイム:約8分
    全日本吹奏楽コンクール2010 Vol.6 <高等学校編I>
    (演奏: 柏市立柏高等学校)/キングレコードKICG-3392 ほか

    トリトン・エムファシス Triton Emphasis


    「トリトン・エムファシス」レンタル価格:35,750円(税込)

    2012年、文教大学吹奏楽部の委嘱で長生淳が再構成、同年の全日本吹奏楽コンクールで≪金賞≫を受賞。
    「エムファシス(emphasis)」は「強調」という意味です。
    全3楽章からなる「トリトン」を2楽章→1楽章→3楽章に再構成し、「新たに社会という大海に出る若者たちが、その荒波に揉まれても、強く生き抜いて欲しい」というメッセージをより明確に、強調する作りになりました。

    ・こちらも2楽章にトランペットのoff stageあり
    ・使用打楽器のうちClavesとBamboo Chimeが減る(1楽章で演奏する部分がカットされているため)
    ・小節番号135から、オリジナルの1楽章と3楽章をつなぐ追加部分あり

    「デュアリティ」は1、2楽章のみで構成されていますが、この「エムファシス」は1、2、3楽章をまんべんなく取り込み、3楽章の未来へ期待する曲想、エールを送る華やかなエンディングとなります。

    タイム:約8分
    全日本吹奏楽コンクール2012 Vol.12 <大学・職場・一般編II>
    (演奏: 文教大学吹奏楽部)/キングレコードKICG-3436
    全日本吹奏楽コンクール2018 Vol.12 <大学・職場・一般編II>
    (演奏: 東海大学吹奏楽研究会)/キングレコード/KICG-3542 ほか

    トリトン・リユニオン Triton Reunion


    「トリトン・リユニオン」レンタル価格:35,750円(税込)

    そして新たに再構成版として加わったのが、2021年にミュゼ・ダール吹奏楽団の委嘱で編成されたこの「リユニオン」。

    ・打楽器人数は1名減って5人で演奏可能(使用する楽器も少なめ)
    ・2楽章のトランペットoff stageはありませんが、con sordino(ミュート使用)で回避
    ・「エムファシス」同様、1、2、3楽章をまんべんなく取り入れているが、それぞれの楽章をつなぐメロディーが新たに書き加えられており、その小節数も一番多い

    よって、聴衆には場面展開が多く感じられる作品です。
    “よせてはかえす波”という表現では優しすぎる、うねりや荒々しさ、木管と金管の掛け合い、繊細で緻密な音のゆらぎが随所に出現します。

    タイム:約8分

    ミュゼ・ダール吹奏楽団 公式チャンネル

    上記をまとめた楽器編成一覧と、曲の構成比を作成しました。
    どの作品を選んでも奏者や指揮者の技量が問われることに違いはありませんが、スコアリーディングで作曲家の頭の中を覗ける気がします。
    長生ワールドに浸ってみてはいかがでしょう。

    スタディスコア「トリトン」(全楽章)販売価格:6,160円(税込)
    スタディスコア「トリトン・デュアリティ」販売価格:3,520円(税込)
    スタディスコア「トリトン・エムファシス」販売価格:3,520円(税込)
    POST deスコア(15日間閲覧)「トリトン・リユニオン」レンタル価格:1,320円(税込)

    ■「トリトン」各バージョンの楽器編成(※画像クリックで拡大[PDF])

  • シリーズ第19作!東海大高輪台高校「スパイラル・アズール」リリース!

    Date: 2022.03.16 | Category: NEWS! | Response: 0

    2004年からリリースを重ねてきた東海大学付属高輪台高校吹奏楽部のアルバム「スパイラル」シリーズも回数を重ねて第19作!今回も定期演奏会ライブおよびセッション録音による全10曲を収録、高輪台の今がたっぷり詰まった渾身の一枚となりました。

    第19作のタイトルは、フランス語で「紺碧、瑠璃色」を意味する「アズール」。明るさの中にも深みを感じる21年度吹奏楽部を象徴するタイトルです。吹奏楽コンクール自由曲として5年連続で福島弘和に委嘱した新作「風の時代」には、個性と多様性を尊び新しい時代を切り開いて欲しいという福島の願いが込められています。実際、客演指揮・中村俊哉のタクトで紡がれるドビュッシー「喜びの島」と芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」を聞くと、歴史と伝統を積み重ねた吹奏楽部にも新時代の風が吹き始めている事を予感させます。なお、マーチングコンテスト用に委嘱された「メテオライト」も福島の新作です。

    ライナーノーツは畠田貴生先生をはじめ指揮をされた先生方へのインタビューで構成。収録曲への思いはもちろん、「飛勝」をスローガンに活動してきた1年間を振り返り、豊かな精神性を育んできた生徒たちの成長と進化についても語って頂きました。

    「今年の3年生達はいつもと少し違う個性のある子たちだった。」インタビューで畠田先生が語っていたように、アルバムを通して聞いた後に残る印象も、例年までの明るさや元気さとはまた一味違う趣きを感じさせるものとなりました。20作目の「スパイラル」に向けて進化を続け変化していく高輪台高校の魅力を存分にお楽しみください!

  • 大森香奈ニューアルバム「Gifts Of The Wood 暁の祈り」、2/22リリース!

    Date: 2022.02.15 | Category: NEWS! | Response: 0

    マリンバ奏者、大森香奈のアルバム「Gifts Of The Wood 暁(あかつき)の祈り」を2月22日にリリースいたします。作曲家の伊藤康英をプロデューサに迎え、ヴィブラフォンやハープ、ピアノとのデュオ・トリオや、打楽器アンサンブルの名曲「マリンバ・スピリチュアル」(三木稔)も収録した渾身の一枚です!

    関西を拠点としつつ、ヨーロッパ・アメリカなどワールドワイドな活躍をみせる大森香奈。大阪音楽大学を卒業後ドイツに留学、在欧中に「イタリア国際打楽器コンクール」で1位を受賞するなど、その実力と音楽性は折り紙付き。2021年にはNHK FM「リサイタル・パッシオ」にもゲスト出演するなど、今最もホットな打楽器奏者の一人です。そして、ファーストアルバムのリリースから10年目の節目に、CAFUAレコードから初のアルバムリリースとなりました。

    主役は大森香奈の演奏によるマリンバのアルバムですが、ソロは鈴木英明「いちばんすてきな」(トルコの詩人ヒクメットの詩に基づく。大森香奈のために作曲)のみで、6つの楽章から成る伊藤康英書き下ろし新作の「アプリコット組曲」はマリンバとピアノ・ハープ・ヴィブラフォン、それぞれとのデュオ2曲ずつで構成。他にも、ヴィブラフォンとのデュオや、マリンバ・ハープ・ヴィブラフォンのトリオなど他に類を見ない編成の作品が並びます。そして、最後の締めにはマリンバ&打楽器アンサンブルの名曲、三木稔「マリンバ・スピリチュアル」の堂々たる演奏を披露。大森香奈の多用かつ確かな音楽作りと、伊藤康英の類い希なるセンスとアイデアが光る至極のアルバムとなっております。

    脇を固めるヴィブラフォンの木村百合香、ハープの山地梨保、「マリンバ・スピリチュアル」で後方の打楽器パートを支える高鍋歩、大竹秀晃、角武の各氏、そしてもちろんピアニストとしても活躍する伊藤康英といった、最高のプレイヤー達の名技からも耳が離せません。

    大森香奈の高い音楽性と真摯な音楽作りが遺憾なく発揮されたアルバムですが、決して重厚でシリアスなものではなく、インストゥルメンタルを聞くような気軽さもあり、きっとリスナーへ癒やしを与える素敵な一枚になっております。

    CAFUAレコードとしては初めての「デジパック」(紙製カバー・三つ折り)仕様による豪華装丁で、見た目にも楽しめるアルバムとなっております。リスニングは配信がメインとなりつつある時代ですが、大森香奈の拘りがギュッと詰め込まれた装丁のケース・ブックレットも一見の価値ありです!手に取って頂く事でより大森ワールドをご堪能頂けます。

    大森さんがネコ好きで、そして「アプリコット組曲」でもネコが少し顔を出す事もあって、CDリリースは「猫の日」2月22日リリースです!マリンバが醸し出す木のぬくもりを感じさせる、大森香奈だからこそなし得る極上の音楽世界をお楽しみください。

  • 第21回東日本学校吹奏楽大会、ライブCDリリース!

    Date: 2021.12.16 | Category: NEWS! | Response: 0

    「第21回東日本学校吹奏楽大会」ライブCDリリース!

    2021年10月9・10日に北海道「札幌コンサートホールKitara」で開催された「第21回東日本学校吹奏楽大会」のライブCDをリリースいたしました!

    全日本吹奏楽連盟の11支部のうち、北海道・東北・東関東・西関東・東京・北陸の6支部共催で開催される、通称「東日本大会」。昨年はコロナ禍によりコンクールそのものが開催されず中止となってしまいましたので2年振りの開催となります。

    東日本大会は「小学生」「中学校」「高校」の3つの部門で開催されます。中学と高校はいわゆる「小編成部門」。県大会代表として支部大会に出場した小編成バンドの中で、上位の結果を残した団体が東日本大会へ推薦されて出場します。また小学生部門は人数の制限がない他、複数校の合同バンドでの参加も認められるようになり、ブラスバンド(金管バンド)での出場団体も相まって多様な音楽と表現が繰り広げられております。

    CAFUAレコードでは、2015年の第15回大会で初めてライブ録音を行いCDをリリース。それから6年、各支部持ち回りで開催される東日本大会が再び札幌Kitaraのステージに帰って参りました。

    樽屋雅徳、片岡寛晶といった人気作曲家の作品が多く取り上げられる一方で、大栗裕やネリベルの古典的名曲もあり、バルトークやラヴェルなどのアレンジ作品、更に高昌帥や長生淳、天野正道など全国大会でもよく演奏される作品も。中高の小編成部門に出場する団体には、演奏内容はもちろん、選曲の上でも参考になる事が多いライブ盤となっております。

    なお、CDブックレットには各団体の演奏写真、曲目、出版元の情報を掲載している他、「中学校」「高等学校」のブックレットには過去大会で演奏された曲目を分析し、「よく演奏された曲」「よく演奏された作曲家」の表を掲載。資料としてもご活用いただけるものとなっております。

    「小学生」部門のライブCDはカスタム盤(CD-R)となるためCAFUAオンラインショップ限定での取り扱い。一聴すると「え、これが小学生の演奏?」と耳を疑う演奏ばかりです。子供たちの無限の可能性を感じさせる驚きの名演にも是非耳を傾得てみてください。

    少子化や部活改革など、これからますます吹奏楽は小編成化が進むものと思われます。しかし、東日本大会の演奏を聞くと、人数が少ない事は決してハンデではない事をご理解いただけると思います。新時代の吹奏楽のお手本となる演奏が詰まった「東日本学校吹奏楽大会」のライブCDを是非お聞きいただきたいと思います。

  • 東海大高輪台高新譜「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    Date: 2021.03.18 | Category: NEWS! | Response: 0

    シリーズ第18作!東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部
    「スパイラル・ブロッサム」リリース!

    毎年春にリリースしております東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部のアルバム「スパイラル」シリーズ。今年はなんと18作目!タイトルは「スパイラル・ブロッサム」となりました。2020年度の部訓「開花」をイメージし、またメンバー達が「蒲公英」「向日葵」「桜」の3チームに分かれて活動している事もあって、3年生を中心に決めたタイトルとの事です。

    昨年のVol.17「スパイラル・ヴィヴィッド」を発売する頃には既に新型コロナウィルスの感染拡大が日本中に大きな影響を与え始めておりました。高輪台高校も例に漏れず、休校要請を受けて部活動が中止に。CDブックレット記載の「1年間の歩み」を見ても、3月から7月にかけての活動が丸ごと抜けております。さぞかし部員の皆さま、そして先生方は落胆し悔しい思いをされていたんだろうな…と思いましたが、ライナーノーツ用のインタビューで顧問の畠田貴生先生らに話を伺うと「たくさんの音楽に没頭できた」「とても充実した得るものの多い1年だった」との回答が。常に前向きに、生徒たちの事を一番に考え行動する畠田先生らしい、力強い言葉にこちらが勇気づけられる思いでした。

    アルバムの冒頭4曲はセッションレコーディングによるもの。「軽騎兵」はコンクールメンバー(チーム「蒲公英」)、「KAGENUI」はマーチングメンバー(チーム「向日葵」)の3年生を中心とした20名、「第六の幸福をもたらす宿」はマーチングメンバー、そして「たなばた」は1年生(チーム「桜」)による演奏です。ちなみに、「たなばた」でティンパニを担当するのは何と畠田先生!学生時代は打楽器が専門だったという先生の名演にも注目です!

    セッション録音の中で注目の1曲は、石毛里佳氏の書き下ろし新作「KAGENUI」。

    毎年、東京の吹奏楽コンクールC部門(20人以下)に出場していた高輪台高校は、この部門のために石毛氏に新作の委嘱を続けてきましたが、今年は同部門への出場はしないつもりだったとの事。それでも石毛氏への委嘱は今後も続けるから、という事で作曲された新作が「KAGENUI」。忍術にヒントを得て作曲したらしいですが石毛氏は多くを語っていません。それでも、ジャジーなドラムのビートに載せ、時にはオーボエソロが印象的な緩徐部もある、どこか和風な印象も漂わせるこの曲を聴くと、誰しも一聴して「カッコいい!」と思えるはずです。畠田先生も、これを小編成の自由曲として取り上げたらカッコいいだろうな、と太鼓判の名曲が誕生いたしました。こちら、当社からレンタル楽譜として出版予定!続報をお待ちください。

    12月にミューザ川崎で2日間に渡って開催された定期演奏会からは6曲のライブ録音を収録。やはり注目は、福島弘和氏による委嘱新作2曲ではないでしょうか。

    本来ならコンクール自由曲として演奏するために委嘱された福島弘和氏の新作、シンフォニエッタ第4番「憶(おも)いの刻(とき)」。この1年の記憶を胸に刻み込む、といった思いで生徒達が名付けたタイトルとの事。「コンクールがあったら違うタイトルになっていたかも」とは畠田先生の弁。コンクールでの演奏は中止となったため叶いませんでしたが、この定期演奏会ライブを聴けば、上記畠田先生の言葉にもあった通り「充実した1年」だった事がよく分かると思います。

    本来「憶いの刻」は課題曲とセットで演奏する作品でしたがコンクールが中止となったため、追加で福島弘和氏に委嘱した曲が、祝典のための前奏曲「美しき花達よ、今ここに輝け」。非常に華やかでオープニングピースとして最適なこの曲は、今後高輪台高校だけのスペシャリティとして演奏し続けるとの事。でもこんな素敵な作品、聞くと演奏してみたくなっちゃいますよね!

    定期演奏会では、長年に渡り同校の指導をされてきた名コーチ、中村俊哉氏が初めて客演指揮者者として指揮台に上がりました。同校で初めて合奏した思い出の曲、という内藤淳一氏の「栄光をたたえて」はその後同校の基礎合奏曲として冒頭のコラールだけ演奏され続けて来たのは知る人ぞ知るところですが、今回後半のマーチも含めた全曲を初めてCD収録!また中村氏が大好きな作品、という中橋愛生氏の「谺響(こだま)する時の峡谷」は、名曲「科戸の鵲巣」の続編にあたる祝祭の音楽作品で、実験的要素も含まれる、非常に大編成かつ高難易度の作品で演奏機会の少ないもの。会場のバンダも含まれる立体的な音響を今回のライブ録音では余すところなく収録し、中橋氏からも「もっとも理想的な録音」と太鼓判を頂きました。幻の名作がいよいよ真の姿を明らかにします!

    コロナ禍だからと活動の手を緩めず、音楽と真正面から向き合ってきた1年間の集大成となる「スパイラル・ブロッサム」。18年続けて来たシリーズの中でも特に価値のあるアルバムとなりました。充実した音楽の数々からたくさんの勇気をもらえるものと思います。2020年度の部員達が咲かせた素敵な花を是非ご堪能ください!

  • 【本日発売!マリンバソロ楽譜】

    Date: 2021.03.15 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    皆さまこんにちは!
    昨日のホワイトデーは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
    CAFUAレコードからは、本日無伴奏のマリンバソロ楽譜を発売させて頂く運びとなりました!

    ◆川辺真作曲”Ever Green for solo Marimba”

    この作品につけられた解説にもありますが、作曲者川辺氏にとってマリンバは特別な存在感の楽器であるということで、他にもマリンバを含む3重奏曲「森の精霊」(アルトサクソフォーン、マリンバ、ピアノ)や、マリンバを含む5重奏曲“Three Echoes of Ancient Beats”(サクソフォーン、マリンバ、ストリングベース、打楽器2パート)などをすでに出版させて頂いております。

    混成3重奏曲「森の精霊」はコチラ
    混成5重奏曲“Three Echoes of Ancient Beats”はコチラ

    今回は、満を持して(?)純然たるマリンバソロの楽譜を出版させて頂くことになりました。
    通して演奏すると20分ほどになり、なかなかにボリュームのある作品なのですが、和音の色の変化、リズムの変化、スピード感の変化や、対位法的に分かれてはまた合わさるメロディラインに意識を向けて味わってみれば、それはまさにエヴァーグリーン。
    生き生きとして聴く者を飽きさせない、豊かな緑の世界が広がります。

    それは深い木の響きを持ち合わせた、マリンバという楽器が得意とするところ。
    試聴音源が現在準備中で、すぐにお聞き頂けないのが残念ではございますが、準備が整い次第またご案内をさせて頂きます。

    昨年から連なるソロ楽譜のシリーズで最初の打楽器レパートリーとなったこの作品を、ぜひ沢山の方にお楽しみ頂ければと思います!

  • 【本日発売!朴守賢ソロ楽譜】

    Date: 2021.02.25 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは!
    昨日のCDリリースに続き、本日はソロの楽譜が2曲発売となりますので、本日はこちらをご紹介していきたいと思います♪


    ◆朴守賢作曲「石積みの歌」

    ソロ楽器の表記が“ソロ”になっている時は、楽器の指定がなく、お手持ちの楽器で演奏できるとお考え下さい。もともとは中国の伝統的な管楽器“巴烏(ばう)”とピアノ伴奏のために書かれた作品でした。

    この作品が生まれた経緯は、解説文の中で作曲者自身により詳しく語られています。
    詳細ページでは、全体で約7分の作品のうちごく一部を試聴することが出来ますが、一種異様なハーモニー、独特の旋律線、重く矯めて粘ったポルタメントや空気感などは感じて頂けることと思います。

    それが、なんとなく「難しい」という印象になってしまうかもしれませんが、この作品が“どのようにして生まれ”“なぜこのようであるのか”を考えながら向き合ってみれば、難しさの謎が少しずつ解けていくのではないでしょうか。


    ◆朴守賢作曲「Another Crossroads」

    こちらはソロクラリネットとピアノ伴奏のための作品となっております。こちらもこちらで少し変わった雰囲気の作品ですが、先の「石積みの歌」とは全く毛色が違います。

    解説の中にあるように「日常と非日常」「パラレルワールド」を思わせる不思議な世界観を持ち合わせた作品なのですが、非日常にせよパラレルワールドにせよ、「普通の世界に似ている」「けれどどこか違う」からこそそう感じられるのであって、「まるで別世界!」という振り切れたキャラクターなら、こんな風には感じられないのではないでしょうか。

    ここからは作曲者の意図ではなく出版する私共の考え…イメージのようなものになりますが、1年以上前から続くコロナ禍の状況で、日常の変容が求められているけれどなかなか簡単には意識から変わっていけない、そんなところで「世界の形には無限の可能性がある。例えばこのように」という感じでひとつの提案をさせて頂く。
    そういったメッセージもお届け出来る作品ではないかと思っています。

    曲の最後はアドリブでフェード・アウトして終わっていきます。
    この曲の録音はレコチョク等で配信購入して聴くことが出来ますので、曲全体を聴いてみたい方はぜひ探してみて下さい!

  • 光ヶ丘女子吹奏楽部最新CD「黎明~希望の歌」リリース!

    Date: 2021.02.24 | Category: NEWS! | Response: 0

    「困難な時代、音楽がもたらし照らす希望の陽光」

    光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部 4thアルバム
    2021年2月24日リリース!

    2019年末、米シカゴの開催された「ミッドウエストクリニック」に初出演を果たし、見事「サドラー賞」受賞の栄冠を手にした「光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部」。2020年2月には受賞記念コンサートを開催するなど輝かしい活動を行ってきましたが、コロナ禍による活動制限により突然の急ブレーキ。3月の定期演奏会は無観客での開催に、そして夏の「吹奏楽コンクール」は中止に。しかし、そんな逆境の中でも最大限音楽に向き合いたい、という願いを込め、「サマーコンサート2020」開催にあわせてセッションレコーディングを敢行。この4thアルバムは、そんな波乱に満ちた、しかし音楽的にはとても充実した2020年の総決算とも言える1枚となりました。

    「黎明(れいめい)」とは「夜明け」の事。「昇らない朝日はない」そんな願いを込めて生徒達が考え名付けたアルバムタイトルです。そして最終トラックとして収録したミーチャン「希望の歌」のタイトルを副題として添えました。この曲は癌のため早世したトランペット奏者ライアン・アンソニーが提唱し、彼や彼の家族を励ますために行われた活動「Cancer Blows」のために書かれた作品。生きる希望の尊さに魂が揺さぶられる美しい作品です。「音楽=希望」若い光ヶ丘女子吹奏楽部員の熱くひたむきな思いが、きっとこのアルバムを手にした方達を前向きな気持ちにさせてくれる事でしょう。

    アラルコン「インヴォカシオン」は2019年の「全日本吹奏楽コンクール」で演奏された作品。寺井尚行「時間(トキ)が空間(そら)を舞う」は2020年「管楽合奏コンテスト」で最優秀賞・審査員特別賞・観客投票最多賞の3部門を受賞した現代的な作品。鹿野草平「晩夏の歌」は同校他からの委嘱作品で同氏作曲の課題曲「吹奏楽のためのスケルツォ第2番《夏》」の後日譚とでも言える作品。芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」は仏「クードヴァン国際作曲コンクール」で1位を受賞した芸術的な傑作。その他、光ヶ丘女子らしい独創的な選曲と演奏が光るラインナップです。

    困難な状況においてもひたむきに音楽と向き合ってきた1年間の集大成となる1枚は、音楽的芸術的な充実度の非常に高いものとなりました。音楽の力、吹奏楽の未来、そんな事を思わずにはいられない1枚は、きっと未来を照らす「黎明」となる事でしょう。

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