Archive for 2月, 2021

  • 【本日発売!朴守賢ソロ楽譜】

    Date: 2021.02.25 | Category: NEWS!, ソロ楽譜紹介 | Response: 0

    こんにちは!
    昨日のCDリリースに続き、本日はソロの楽譜が2曲発売となりますので、本日はこちらをご紹介していきたいと思います♪


    ◆朴守賢作曲「石積みの歌」

    ソロ楽器の表記が“ソロ”になっている時は、楽器の指定がなく、お手持ちの楽器で演奏できるとお考え下さい。もともとは中国の伝統的な管楽器“巴烏(ばう)”とピアノ伴奏のために書かれた作品でした。

    この作品が生まれた経緯は、解説文の中で作曲者自身により詳しく語られています。
    詳細ページでは、全体で約7分の作品のうちごく一部を試聴することが出来ますが、一種異様なハーモニー、独特の旋律線、重く矯めて粘ったポルタメントや空気感などは感じて頂けることと思います。

    それが、なんとなく「難しい」という印象になってしまうかもしれませんが、この作品が“どのようにして生まれ”“なぜこのようであるのか”を考えながら向き合ってみれば、難しさの謎が少しずつ解けていくのではないでしょうか。


    ◆朴守賢作曲「Another Crossroads」

    こちらはソロクラリネットとピアノ伴奏のための作品となっております。こちらもこちらで少し変わった雰囲気の作品ですが、先の「石積みの歌」とは全く毛色が違います。

    解説の中にあるように「日常と非日常」「パラレルワールド」を思わせる不思議な世界観を持ち合わせた作品なのですが、非日常にせよパラレルワールドにせよ、「普通の世界に似ている」「けれどどこか違う」からこそそう感じられるのであって、「まるで別世界!」という振り切れたキャラクターなら、こんな風には感じられないのではないでしょうか。

    ここからは作曲者の意図ではなく出版する私共の考え…イメージのようなものになりますが、1年以上前から続くコロナ禍の状況で、日常の変容が求められているけれどなかなか簡単には意識から変わっていけない、そんなところで「世界の形には無限の可能性がある。例えばこのように」という感じでひとつの提案をさせて頂く。
    そういったメッセージもお届け出来る作品ではないかと思っています。

    曲の最後はアドリブでフェード・アウトして終わっていきます。
    この曲の録音はレコチョク等で配信購入して聴くことが出来ますので、曲全体を聴いてみたい方はぜひ探してみて下さい!

  • 光ヶ丘女子吹奏楽部最新CD「黎明~希望の歌」リリース!

    Date: 2021.02.24 | Category: NEWS! | Response: 0

    「困難な時代、音楽がもたらし照らす希望の陽光」

    光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部 4thアルバム
    2021年2月24日リリース!

    2019年末、米シカゴの開催された「ミッドウエストクリニック」に初出演を果たし、見事「サドラー賞」受賞の栄冠を手にした「光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部」。2020年2月には受賞記念コンサートを開催するなど輝かしい活動を行ってきましたが、コロナ禍による活動制限により突然の急ブレーキ。3月の定期演奏会は無観客での開催に、そして夏の「吹奏楽コンクール」は中止に。しかし、そんな逆境の中でも最大限音楽に向き合いたい、という願いを込め、「サマーコンサート2020」開催にあわせてセッションレコーディングを敢行。この4thアルバムは、そんな波乱に満ちた、しかし音楽的にはとても充実した2020年の総決算とも言える1枚となりました。

    「黎明(れいめい)」とは「夜明け」の事。「昇らない朝日はない」そんな願いを込めて生徒達が考え名付けたアルバムタイトルです。そして最終トラックとして収録したミーチャン「希望の歌」のタイトルを副題として添えました。この曲は癌のため早世したトランペット奏者ライアン・アンソニーが提唱し、彼や彼の家族を励ますために行われた活動「Cancer Blows」のために書かれた作品。生きる希望の尊さに魂が揺さぶられる美しい作品です。「音楽=希望」若い光ヶ丘女子吹奏楽部員の熱くひたむきな思いが、きっとこのアルバムを手にした方達を前向きな気持ちにさせてくれる事でしょう。

    アラルコン「インヴォカシオン」は2019年の「全日本吹奏楽コンクール」で演奏された作品。寺井尚行「時間(トキ)が空間(そら)を舞う」は2020年「管楽合奏コンテスト」で最優秀賞・審査員特別賞・観客投票最多賞の3部門を受賞した現代的な作品。鹿野草平「晩夏の歌」は同校他からの委嘱作品で同氏作曲の課題曲「吹奏楽のためのスケルツォ第2番《夏》」の後日譚とでも言える作品。芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」は仏「クードヴァン国際作曲コンクール」で1位を受賞した芸術的な傑作。その他、光ヶ丘女子らしい独創的な選曲と演奏が光るラインナップです。

    困難な状況においてもひたむきに音楽と向き合ってきた1年間の集大成となる1枚は、音楽的芸術的な充実度の非常に高いものとなりました。音楽の力、吹奏楽の未来、そんな事を思わずにはいられない1枚は、きっと未来を照らす「黎明」となる事でしょう。

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