• 文教大学吹奏楽部「Gift from Arnold」

    Date: 2008.07.11 | Category: NEWS! | Tags:

    7月16日発売、マルコム・アーノルド作品集「Gift from Arnold」。

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    このアルバムは、文教大学吹奏楽部が以前からアーノルドの作品集を作りたいと願っており、ついに実現しました。全曲セッションレコーディングによる録音で、熱のこもった素晴らしい演奏です。
    レコーディングでは細かいニュアンスや音の確認をする様子があちらこちらで見られ、作品に対する思いが完成度の高い演奏を生んでいます。

    収録曲は人気作「第六の幸福をもたらす宿」 、最近のコンクールなどでもよく演奏されている「交響曲第5番」と、一昨年、全日本吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した「交響曲第4番」は全楽章に加筆を加えたコンクールとは違ったバージョンです。
    今回の収録のために編曲された「いたずらベッカス」は、アーノルドが作曲家としての片鱗を見出した若かりしころの名曲。アレンジ作品だけでなく、吹奏楽編成で書かれている行進曲「オーヴァーシーズ」も収録。世界でもこの曲の音源は少なく、価値ある作品です。

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    編曲は長年アーノルド作品に真摯に向き合ってきた瀬尾宗利。楽曲を深く理解し演奏する文教大学吹奏楽部。CDを制作するなかで、両者からアーノルドへの熱い想いをひしひしと感じ取ることができました。その想いを纏め紡ぐのは、昨年度の吹奏楽コンクールで長年出場指揮者表彰の栄誉を受けた佐川聖二。アーノルドといえばこの人!といった3者でお送りする至極のアルバムです。

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    余談ではありますが、アルバムタイトル「Gift from Arnold」はこれからも吹奏楽界にアーノルド氏の恩恵が伝わっていくことを祈ってつけられました。

    そして、昨年の演奏会のライブCD「交響曲第1番『巨人』より」も同時発売です。

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    「アーノルド作品集」のレコーディングを経験してからの彼らの演奏会は、例年とはまた一味違うものがありました。佐川聖二先生のクラリネット独奏も収録した貴重な作品でもあります。こちらのCDも是非聴いてみて下さい!
    ところでこのライブCD、「アーノルド作品集」を録音した3週間後の演奏会だったのですが、このプログラムをいったいいつ練習していたのでしょうか?恐るべき文教大パワー!